全国津々浦々どこでも見ることが出来たキハ40形、2018年現在JR東海を除く各旅客会社で相当両数が残っているものの、徐々に置き換えが進んで行っているのも事実です。こちら新潟地区でもそれは例外ではなく、只見線や磐越西線、羽越本線等で活躍はしているものの、そう遠くない未来に置き換えがなされることでしょう。この車両は郡山車両センター所属、会津若松に駐在しています。
こちらは新津運輸区所属、イメージアップ新潟色となった編成です。他にも青をベースとした新潟色がいますね。そちらはまた別項に譲りましょう。
なお行き先表示は最後までサボ使用となっております。
車内です。一歩踏み入れてビックリ、この車両はまさかのオールロングシートとなっています。両数が少なく通勤通学時間帯は混雑することからだとは思いますが、基本的に単行運転では入っておらず、クロスシート車と組み合わせて運転されていることが多いような気がしています。
ドアです。片開き式で、只見線や磐越西線の低床ホームに対応するためステップが設置されています。電車が運転されているホームでは逆に穴になっていそうで少し心配ですが…。
寒冷地を走行するためドアは半自動扱い、かつては手でガラガラと開けていたと思われますが現在は開閉ボタンが追加されています。キハ40のドアって、結構重いんですよね…。
運転台です。かつてはデッキがあったと思われ、両側に壁の残骸が残されています。ワンマン運転には対応していないものの、混雑対策とドアの開閉ボタン設置など諸々の理由で撤去されたものと考えられます。
天井です。一応冷房化されていますが、西日本や四国、九州に残るキハ40系列とは手法が少し異なっており、屋根を見る限りではバスタイプのクーラーかと思われます。オールロングシート化に伴い吊革が全長に渡って増設され、形状も五角形となっています。
窓です。こちらは原型の二段窓、上下段ともに開閉可能です。
さて、JR標準寸法のながーい車体に渡るスーパーロングシート、24~25人くらいは座れるでしょうか。モケットはこの辺りのキハ40系列らしく国鉄時代からの紺色のそれです。それにしても、背ズリと座面の長さと数が見事に合っていません(^^;;
反対側から。優先座席のモケットはJR東日本標準のものとなっています。それにしても、座面下はスッカスカ、冬は寒くないでしょうか…。
で、向かい側はというと、一部座席が脚台を残して撤去され、その上に「これは良い」とばかりにゴミ箱が置かれています。
反対側は車椅子スペースを兼ねたジャンプシートとなっています。
よっと跳ね上げるとこんな感じです。
最後にトイレです。コンパクトな造りの中はもちろん和式です。