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Channel: 車内観察日記
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JR東日本205系

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長らく首都圏の通勤を支えてきた、国鉄のステンレス車のパイオニアがこの205系です。現在では多くの線区でJR世代の車両との置き換えが進んでおり、活躍の場が狭まってきています。画像の横浜線も例外ではなく、E233系の導入が始まっているため、そう遠くない将来、過去帳入りすることでしょう。

そしてこちら、埼京線で最後の活躍を続ける205系です。ハエ28編成で、運用などを全く調べていなかったのですが、偶然ぶち当たったため、記念に去り際を一枚。

こちらはまだまだ安泰でしょうか、武蔵野線で活躍する205系です。モハはVVVF化改造が行われています。昔、某ねずみの国最寄り駅に行くためにこの車両に乗車し、どこか阪急の京都線辺りで走っている車両と同じ音が聞こえてきてビックリした記憶があります。当時小学生、そんな入り組んだ話なんか分かるわけも無いので当然といえば当然ですね。他にも、南武線や鶴見線、高崎線、日光線、果ては仙台への転属や地方私鉄に譲渡されて走っているものもあります。


車内です。「通勤電車」の4文字が非常によく似合いますね。

ドアです。化粧板などは貼られていない、実用最低限のものです。初期車は窓が小さいですが、後に増備された車両ではこのように窓が縦方向に大きくなっています。

天井です。ある部分に寄ってみました。果たしてこの画像の中に、何種類のつり革が並んでいるのでしょうか!?(^^;; まず大別できても、「丸形」、「五角形」、「優先座席タイプ」の3種類があり、前2種類には一部に広告枠として使用されていたであろう留め具が残っているつり革があります。そして優先座席バージョンでは枕木方向とレール方向で違う形状を使用しているため、都合同じ車両内で6種類ものつり革が何事もなかったかのようにぶら下がっています。これにはビックリしました。色々カオスです。

窓です。一段窓で、日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。初期の編成では田の字窓の車両も存在します。

座席です。ドア間は7人掛けです。JR東日本を意識したか、モケットは緑色で、着席区分としてブロックパターンの模様を配した205系では共通のモケットとなっています。実際は横幅の影響もあり、6人で座っていることが多いですね。袖仕切りは肘掛を兼ねたもので、立ち客との分離をかねてポールが走っています。座り心地は典型的な国鉄型通勤電車のロングシートで、座面は程よいバウンズ感、背ズリは板の如し、と言ったところでしょうか。JR世代の車両の、イタズラに硬いバケット形状のロングシートばかりになった現代において、良くも悪くも、このゆとりを感じられる車両も少なくなってきました。

さて、こちらが武蔵野線で活躍する205系です。あるものが追加されています。

座席に寄ってみました。変更点は、袖仕切に透明の風除板が設置されていることです。この風除板がなかなか良く出来ているもので、立ち客との分離を図るための横方向のポールに沿うようにして設置されているため、袖仕切りを従来どおり、肘掛としても使うことが出来ますし、完璧に立ち客との分離を図ることも出来ます。現在絶賛増殖中の大型袖仕切りよりも居住性や機能性に優れている秀逸な改造であると言えます。一思いに大型袖仕切にしてしまわなかったのが嬉しい限り。この会社ならやってしまいかねません(笑)


・・さて、首都圏各地で撤退が相次いでいる205系ですが、実はこのような所に残っていたり・・。


これは、代々木駅の中央緩行線ホームの乗車位置です。車両がJR世代車両に変わっても、このようなところで未だに205系が頑張っています。ちなみに、これは山手線ホームにも残っているので、ぜひ探してみてはいかがでしょうか。


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