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Channel: 車内観察日記
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一畑電車2100系「楯縫」仕様車

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最近、新系列1000系や「しまねっこ電車」登場で何かと話題の多い一畑電車。2013年に、1両の車両が観光列車としてリニューアルされました。2103Fがそれで、出雲大社がある旧出雲國にあった楯縫群がその名称の由来だそうです。塗装、某和歌山のいちご電車みたいですね(笑)


車内です。大幅なリニューアルが行われており、木をふんだんに使用したものになっています。これも「しまねの木」を使ってるんでしょうかね?


車端部です。形状自体は変わっておらず、相変わらず大型の貫通路で繋がっています。

最前面です。個人的には右側の物体がすごーく気になるのですが、それは追々としまして・・。元から仕切り窓は大きく取られていましたので、前面展望は良好です。運賃表示機や運賃箱など、ワンマン運転に必要な機器は揃っています。


天井です。照明はLED灯に交換されています。中央の空調機器も更新されていますね。つり革は片側のみの設置で、JR西日本の普通列車で見かけるようになった径の大きいものになっています。


窓です。二段窓に爪を引っ掛けるロールカーテンは変わりませんが、柱部分に飾り照明が取り付けられています。点いていませんが・・。


座席です。珍しく車端部からいきましょうか。5人掛けのロングシートとなっています。バケット式となっており、袖仕切りも木製で独特の形状となっています。うん、正直この袖仕切りは使いづらいです(^^;;


続いてドア間のロングシートです。バケット形状なのは車端部と変わりませんが、2人分ずつ仕切りが入っています。また折りたたみ式のテーブルも設置されていますね。座り心地としては、バケット形状になったものの、柔らかいものになっています。ただ種車の問題か、背ズリが低いのが少し気になりますね。詰め物も少なめです。


続いてもう片方の座席。窓側を向いたソファシートとなっています。沿線の宍道湖を眺めるためのものですね。


通路側から。ロングシート時代のヒーターはどうしても撤去できなかったようで、足置きのような使われ方をしていました。また戸袋部分の座席下だけ更に張り出した謎構造。足元、窮屈ってレベルじゃないですよね?(汗) 窓下には新たにテーブルが設置されており、ドリンク用のポケットもあけられています。ちなみに、座席と窓割りは必ずしも合っているとは限りません。というか、結構な確率で残念です。小さめの二段窓なのが残念ですよねぇ。種車が種車ですから、固定窓や一段下降とかの面倒な工事をしない限りどうしようもないのですが・・。なお、ドア間の空間は微妙にハイデッキ化されており、入ってすぐのところに緩い傾斜があります。床は全てフローリング化されているために気付きにくいですが、足元には注意しましょう。


ちなみにこの座席、回転することも出来ます。

さて、一番気になっていたこの一畑口方に設置された展望席。どう見ても国鉄時代の簡易リクライニングシートです。後藤総合車両所でリニューアルが行われたところを見ると、偶然工場内に転がっていたリニューアル前の381系の普通席が出自と思われます。しかし、381系の「ゆったり」化完了が2010年、この2100系の「楯縫」化が2013年。よくこの座席が残っていましたね。


嬉しいことに、リクライニング機構もストッパーも生きています。台座も種車のものと思われますが、回転レバーは撤去されているため座席を回転することは出来ません。

その向かいには補助椅子が設置されています。普段は展開状態で固定されているみたいです。


ちなみに、リニューアルが行われたのは一畑口方の1両のみで、反対側の車両は座席のモケット変更のみとなっています。

その座席です。座り心地は変わりません。編成内での設備格差もここまで来ると逆に潔いですね。

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