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阪急7000系

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車内観察日記
阪急の中でも最多両数を誇るのが神宝線系統に導入された7000系です。長きに渡る増備、長きに渡り更新・リニューアル が行われた為、一系列内でのバリエーションが恐ろしく多岐に渡っています。今回はそんな7000系を可能な限りご紹介。稀に見る長編となっておりますのでご辛抱下さい。
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運転台です。速度計はアナログ表示でしたが、今はデジタル式です。宝塚線所属の7025F中間の運転台はハンドルが抜き去られています。
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それではまずは初期車から。7000~7010、7020Fが該当します。現在この7005Fや6050Fの中間組み込み車以外は更新工事やリニューアルが施されています。
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車内です。7001Fと7003Fは両先頭から3両目を除き化粧板貼り替えのみの為ほぼ原型の車内を保っています。現在この2編成は6両化の上今津線で活躍しています。
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車端部です。更新工事に伴い設置された車椅子スペースは編成内に4箇所設置されています。
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最前面です。旧2200系で確立したデザインを使っています。
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窓は一段下降窓で、日除けはアルミ鎧戸です。
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窓枠に注目。これは6050Fの中間に組み込まれた車両ですが、中央4、5両目のみ窓枠が金色になっています。他の車両は全てアルミ地となっている中、何故この2両だけ・・。
車内観察日記車内観察日記 車内観察日記座席です。ドア間8人掛け、車端部5人掛け、最前面2人掛けです。袖仕切りは従来通りのパイプ式の簡素なもの、座席下はヒーター部分こそ金属のメッシュ仕様ですが袖仕切り下に関しては木目マホガニー調の化粧板を貼るという芸の細かいものになっています。座り心地は座面のバウンズは健在ですが、背ズリは薄めですね。
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車椅子スペースです。前述の通り更新改造での設置です。付帯設備は手すりのみです。
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両先頭車から3両目に関しては、座席が変更されました。8両中2両にしか変更されていない所に、当時の阪急の台所事情がチラリと・・。しかしながら、先述の6両化によりこの2両は脱車されています。勿体ない・・
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座席は定員はそのままに背ズリの厚みを増やし、袖仕切りがモケット張りの肘掛付のものに交換されました。尤も、この肘掛はパイプが通っている為に使いづらいというのはこれまでに何度も述べてきたこと・・。
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続いて後期車です。7011~と7021~が該当します。後者は「三宮」表示の神戸三宮行きです。「神戸三宮」幕への取替えが行われた為、現在は見られなくなりました。
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7012Fは運転台直後に小窓がありません。元々これが由緒正しい7000系の姿ですが、「車内が暗い」という意見を受け小窓の設置が進んできました。今後リニューアルを受けると、これらも小窓設置が進むでしょう。この編成、過去にはボルスタレス台車の長期試験を行っていましたが、後に廃車となった5200系の台車に振り返られ、更にクーラーキセもステンレス製の物に交換されています。
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宝塚線所属の7011Fです。この編成の特徴は窓が金属押さえを挟まないドアを装着している事です。現在このドアを持つのはこの編成だけです。何度か正雀入りしてますが、交換されることなく現在に至ります。
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神戸線所属の7027Fです。この編成の中間には、7777とぞろ目の車両が含まれています。特急運用に就くことも多く、当たればラッキーですね。
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車内です。基本的に先述の更新車の両先頭車から3両目と同一です。
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天井です。ラインデリアが連続したものとなりました。
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こちら、黒色となった別タイプです。
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車端部です。仕切扉は窓が大きくなった物が殆どですが、一部狭い窓の車両も存在します。両側とも日焼けによる色褪せが・・。
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最前面です。カメラを買い替えた為色合いが異なっています・・。

こちらは小窓の無い車両です。閉鎖的な印象は否めません。
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窓です。ここは初期車同様です。
車内観察日記 車内観察日記車内観察日記座席です。座席定員は初期車と同様です。座り心地ですが、初期車と比べ背ズリの厚みが増やされ、居住性が向上しています。

小窓のない車両の最前面2人掛けです。神戸方は優先座席になり、ステッカーは壁に貼られています。
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7014Fの座席です。この座席は他の7000系と違い、詰め物がより多く入れられており、傾斜もそれなりにつけられていることから座り心地が一味違います。

7027Fの座席です。座席下のヒーターが同時期に登場した8000系と同じく黒色塗装となりました。

2014年の優先座席の指定位置変更以降、座席モケットをワインレッド色に変更した車両が出て来ました。

座り心地自体は一般座席と同一です。

後期車では、貫通路内に照明を仕込んでいます。幌内はどうしても暗くなってしまうので、ちょっとした気配りですね。
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続いて少し特徴的な車内の7006Fです。
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車内です。見た目は普通の初期車ですがあるものが追加されてます。
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天井です。冷房吹き出し口はスポットタイプ、ラインデリアがまばらに設置されています。
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先述の追加されたある物とは、このLED表示器です。千鳥配置で、文字は小さめです。この位置に表示器を持ってくるのは珍しいですね。
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座席です。こちらは更新前と変わりません。
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さて、やはり両先頭から3両目に関しては後期車に合わせた更新がされています。
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天井です。送風補助のラインデリアが連続調となりました。
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両車の座席の比較。厚みの差は明らかですね(^^;; 
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ここからはリニューアル車をご紹介。2002年以降はメニューが大幅変更となり、車内が新車同様にされています。画像はトップナンバー7000F。外観は原型に近い雰囲気のままで残されました。
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次にリニューアルされたのは7002Fです。7000Fと比べて少しばかり更新内容が異なっています。
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続いて施工されたのは7004F。なんと前照灯と尾灯がLEDに変更されました。なんだかかなり明るいです。
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車内です。入ってビックリ、非常にメリハリのある車内に仕上がりました。ちなみに、これは少し前までの7000Fの車内です。現在は少し印象を変えて走っています。
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ドアです。化粧板が焦げ茶色となり、窓が大きくなりました。ドア上には開閉ランプが設置され、開閉時に点滅します。7006F同様、LED表示器の箱が取り付けられています。
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車端部です。化粧板の色は側面とは反対で、妻面が焦げ茶、仕切扉がブラウン系の木目調となっていました。
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そして、なぜか一両だけ仕切扉の化粧板が少し濃い色のものに貼り替えられた車両が存在していました。
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最前面です。仕切扉の窓は拡大はされていません。
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7002F以降の最前面。車端部を含め化粧板が焦げ茶色に統一されています。
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天井です。冷房吹き出し口はスポットタイプのまま、荷棚も原型のままです。
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こちらは7002F以降の天井です。一部にラインデリアが追加され、荷棚が板状になりました。
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窓です。日除けがアルミ鎧戸からフリーストップ式のロールカーテンタイプとなりました。優先座席部分の日除けは表示入りのものになっています。
車内観察日記車内観察日記車内観察日記座席です。袖仕切りは肘掛けを兼ねた板状となり、ヒーターは黒色塗装となりました。その割に袖仕切り下は木目調のまま、背ズリも初期車のままで薄めとなっています。
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車椅子スペースです。更新車とユーリティは変わりません。

現在の7000Fの車端部です。化粧板が妻面同様焦げ茶色のものに貼り換えられました。しかし色調が微妙に異なっているので浮いていますね…
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7007・7008Fはご存知、魔改造でございます(^^;; 前面が9000系列に似た物になり、種別・方向幕はフルカラーLED表示となりましたが、フォンとは幕時代と同じものになっています。
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原型車との並び・併結です。変貌振りにビックリです。
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車内です。内側に関しても、9000系に匹敵するものに仕上がっています。
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ドア上にはLCDディスプレイが二面設置されました。黒で引き締まった印象です。LCDディスプレイが無いドア上は広告枠が設置されています。開閉ランプも引き続き新設されています。
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天井です。このグループから徹底改造となり、蛍光灯カバーは丸みを帯びた新品に交換、冷房吹き出し口・ブロンズ色塗装の連続調ラインデリア化、ドア上の吊革増設など、初期車時代の印象はありません。
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車端部です。車椅子スペースは横の座席を2人掛けに変更した上で拡大され、非常通話装置が追加されています。ちなみに、仕切扉の自動化はされていません。
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そして謎の箱。非常用梯子が入っているのではないかと考えるのですが、一体何が入っているのでしょうか。
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最前面です。中央の窓が大きくなり展望性が向上しました。
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窓です。このグループでは引き下ろし式のロールカーテンタイプとなり、エアーによる自動昇降ボタンも設置されています。優先座席部分の日除けも表示入りとなりました。
車内観察日記車内観察日記車内観察日記座席です。9000系同様、8人掛けは3+2+3、5人掛けは3+2で区切るように仕切りが入りました。背ズリの厚みも増やされ、座先下は全面黒色塗装としています。
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神宝京方先頭車は携帯電話の電源オフ車両でした。ちなみにこのステッカーはもう一世代前の物で、後に「スマートフォン、PHSを含む」の文字を追加した物になりました。
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お次は7009Fです。外観は再び原型に近い雰囲気のままとなりました。やっぱり、お金掛かりすぎてたんでしょうねぇ…

車内です。一部変更点が存在します。
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ドアです。案内表示機は再びLEDに戻されてしまいました。

窓です。日除けは引き下ろし式と同様ですが、自動昇降ボタンはまた無くなってしまいました。第四次と比べると露骨な費用削減となっています。

優先座席を有する車端部は、座席モケットがワインレッド色となり、日除けも表示入りとなっています。

最後に第六次リニューアル車です。何を間違えたか、シンボルとも言うべき貫通扉の車番を左上に移しています。この前面は8000系の車番移設車に続いて、多くの阪急ファンの顰蹙を買う残念な顔になってしまいました。
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ヘッドマークが付くとあまり違和感はありませんね。そもそも移設の理由はヘッドマークが隠れないようにするためなのは分かっているのですが…
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7010Fのリニューアル工事以前の姿。こっちのほうがいいですね・・。
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神戸高速鉄道の広告には改造前の7010Fが使われています。
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車内です。1000系登場に合わせて、リニューアル内容がまた変わっています。
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天井は照明がLED灯となり、カバーが平面状のスッキリしたものになりました。荷棚も1000系と同様のものになっています。
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座席です。7007Fから変わっていませんが、座り心地は何故か少し硬めです。これから時間を掛けてほぐしていくのでしょうか。


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