2002年、それまで行われていた103系の体質改善40N工事は、新車同然までレベルアップが図られる一方でコストが高く付くことと、207系2000番台の増備が進んだこと、103系自体の老朽化が進んできていたため、工事を簡略化の上製造後30年の使用を前提とした体質改善30N工事へと移行することとなりました。画像はその工事が施されたクハ103-838です。雨樋などは工事前と変わりませんが、前面窓は一枚窓となっており、運番表示・方向幕は鉄仮面仕様です。
![](http://stat.ameba.jp/user_images/20150523/21/seventhheaven1992/bd/20/j/t02200136_0567035113315805982.jpg)
車内です。更新前とN40がちゃんぽんになった車両、それがN30です。
![](http://stat.ameba.jp/user_images/20150523/21/seventhheaven1992/72/01/j/t02200124_0634035713315806201.jpg)
最前面です。この車両は中央の仕切り窓が埋められていますね。化粧板が一昔前にJR西日本が好きだったベージュ色となっています。これだけで雰囲気が全然違いますね。
![](http://stat.ameba.jp/user_images/20150523/21/seventhheaven1992/61/60/j/t02200124_0603034013315806202.jpg)
天井です。やはりN40と比べるとボリュームダウンした感が否めませんが、化粧板貼り換え、扇風機の薄型化とカバー取り付け、荷棚の取り替えなど、変更点を列挙できるほどの変貌は遂げています。
![](http://stat.ameba.jp/user_images/20150523/21/seventhheaven1992/31/4f/j/t02200124_0672037813315806203.jpg)
窓です。こちらは金属の田の字窓で原型を保っています。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプですが、生地が新しいものに交換されています。
![](http://stat.ameba.jp/user_images/20150523/21/seventhheaven1992/e9/1c/j/t02200124_0672037813315806405.jpg)
座席です。モケットがJR西日本のコーポレートカラーであるブルーに貼り換えられており、袖仕切りも201系と同じ、肘掛を兼ねた板のものに進化しています。ドア間は4+3の7人掛けですが、103系登場から日本人の体格は向上を続けており、6人で座われていることが多いです。321系も6人掛けで登場しており、6人で座るのが現実的と言えそうです。
![](http://stat.ameba.jp/user_images/20150523/21/seventhheaven1992/c1/b4/j/t02200124_0672037813315806406.jpg)
車端部の3人掛けです。妻面側に妻窓があった名残として機器が張り出しており、結果的に肘を逃がすスペースとして機能しています。座り心地ですが、残念ながらこればっかりは旧来の103系と同等、全体的にクッションは薄め、座面は多少のスプリングが利いているものの、背ズリは板の如しです。
![](http://stat.ameba.jp/user_images/20150523/21/seventhheaven1992/5d/b1/j/t02200124_0672037813315806407.jpg)
今後環状線・桜島線には後継系列となる323系が導入されます。阪和線にも新型車両の導入が決定しており、奈良地区の103系についても、323系導入による201系の玉突きで引退となる可能性が高いです。乗車はお早めに。