5100系の京都線版という位置づけ・・と言って良いのでしょうか、5300系です。P-6ファンには、ある意味恨み節の車両でもあるでしょうね(^^;; 僕は6300系世代(と言ってもとっくに平成に入っていますが)ですのでなんとも言えませんが・・。画像はグランフロント開業記念のヘッドマークを掲げていた編成で、洛西口にて。現在上り線は高架化され、このアングルで撮ることは出来なくなっていますね・・。運用は3300系などと共通で、快速急行以下の各種別で幅広く使用されています。特急系種別にはツーハンドルのため、115km/h化以降は使用されなくなっています。
ドアです。左右で見事に化粧板の色が合っていません(笑) もっと撮るもの選べと・・。
車椅子スペースを有する車端部です。後年の改造により設けられました。5300系も6000系 同様、車椅子スペースの設置が割と進んだ形式ですね。画像は現時点での優先座席です。2014年7月中旬から、このモケットは見られなくなってしまいます。
最前面です。夜間では3枚のうち運転台後ろと仕切り扉部分の2枚のみに遮光幕が付いています。どこかの車両のように全面シャットアウトするようなことはありません。
天井です。冷房吹き出し口に、送風補助としてローリーファンが設置されています。ローリーファンは平成に入ってから増設されたものです。
こちら別バージョン。冷房吹き出し口の長さが短くなり、個数が増やされています。
そしてこちらは8両編成化のために1両のみ増備された5890号車の天井です。ローリーファンがラインデリアとなり、冷房吹き出し口もラインフロー化されています。同じような天井は同時期に製造された6300系6330Fや7000系7010Fなども採用されていましたが、前者は既に廃車、後者もリニューアルにより大幅に改造されて現存せず、この形態となっている車両は唯1両のみとなりました。
窓です。2000系から変わらない一段下降窓で、日よけはアルミ鎧戸です。
座席です。ドア間は7人掛けです。この系列以降、ドア間の座席は8200系 を除いて8人掛けで登場することになります。やはり当時の梅田駅の構造に起因するもので、立ち席面積をなるべく増やすべく取られた処置です。
車端部は4人掛け。背ズリも先述の理由により薄めに設定されています。
さて、5301、5304の2本には更新工事が施され、内装が変化しています。
車内です。化粧板は従来と同様の色ですが、設備面では8000系を凌ぐものになっています。
LED表示機をアップで。正直文字が小さいのでなんとも・・(^^;; この手の表示機下には必ず路線図が貼られています。
車端部です。貫通扉は開けっ放しになるようにセットされていました。勿論閉めることも出来ます。
中間に入るとこんな感じ。車掌台側は解放されています。
座席です。背ズリが厚みのあるものになり、袖仕切りもパイプからモケット張りの肘掛を追加したものに交換されました。
車椅子スペースです。付帯設備は握り棒のみです。車端部で気になったのが消火器の設置位置。未更新車が車外にはみ出すように設置され、車内側はフラットになるようになっていたのですが、更新車では従来のように側面と妻面の隅にへばりつくように設置されています。割とコンパクトに収まってはいますが、やはり少し邪魔に思えますよね。手の込んだ更新を受けている割にここはそのまま。どのような意図があったのでしょうか・・。
最前面は3人掛けです。
近年、従来存在した携帯電話の電源オフ車両を廃止し、在阪他社と同じように神・宝・京寄りの車端部を混雑時のみ電源オフとするように改めました。そして、これまで「木目調の化粧板+ゴールデンオリーブ色の座席」というイメージを崩さないために、優先座席復活後もステッカーによる表示のみだったのですが、ここに来てとうとう優先座席のモケット色を変更し、ワインレッド色のモケットになりました。
最前面部分も同様に変更されています。従来乗務員室(跡)を含む車両に関してはその反対側の車端部を優先座席に指定していたのですが、現在はどの車両も関係なく神・宝・京寄りを指定しています。分かりやすくなった一方、おかげで優先座席の席数はここだけで見ると1両当たり4人分も減少しています。
座席です。モケットがゴールデンオリーブ色からワインレッド色に変更されています。
3人掛けです。当初袖仕切りに肘掛を兼ねた板付きの系列からモケット変更が行われていた印象でしたが、簡素なパイプ式の車両にも波及しています。
フリースペース部分です。モケット変更と同じくしてステッカー類も横長のものとなっています。