マッコウクジラのようなフォルムが特徴の京都丹後鉄道KTR8000形です。KTR001形に続く旧北近畿タンゴ鉄道の特急用車両として登場しました。
「タンゴディスカバリー」の愛称があります。かつては同名の特急列車として運用され、JR線に直通し京都まで顔を出してました。この「タンゴディスカバリー」という列車が中々奇っ怪な列車でして、新大阪発着時は当時主力であった183系で運転されていた「北近畿」の後ろにニュートラル状態でくっついてみたり、京都発着に変更になった時は様々な行き先が存在する列車となり、中には道中三回も方向転換をするというキワモノまで存在しました。
現在定期運用では線内の特急「丹後リレー号」の他、旧「タンゴディスカバリー」の一部を統合した「はしだて」の直通列車として現在も京都まで乗り入れています。何やら、2本がドーンデザイン研究所の手によりあのテイストになるのだとか・・。
それでは参りましょうか、デッキドアです。低床ホームに対応するためにステップがあります。足元にご注意下さい。
ゴミ箱です。飲料系とその他で分別されています。
トイレです。車椅子にも対応した大型トイレとなっています。
向かいには男子小用トイレがあります。
洗面台です。鏡に照明を仕込む手法はやはり直通先のJR西日本の手法に倣っているようです。
車内です。全体的にモノトーンなイメージで、KTR001形はハイデッキに加えて更にセミハイデッキ化された床面に大型窓といういかにもバブリーな出で立ちとなっていましたが、とても実用本意になったなぁ、と。
デッキ仕切り、こちらは自由席のものです。
指定席として運用されることが多い車両のデッキ仕切りです。仕切り扉が両開きとなり、車椅子でもラクに通ることが出来ます。
仕切り扉上にはLED表示機が設置されていますが、まともに機能していないこともしばしば…。ちなみに天井の照明は間接照明で、不足する照度を補うため荷棚下に補助照明が設置されています。この辺りもJR西日本チックです。
窓です。2席に1枚が割り当てられています。日除けは横引き式のカーテンとなっています。
座席です。フレーム的には681系に近いものですね。付帯設備のシートバックテーブルにインアームテーブルも同様です。その割にはセンターアームレストがやけに安っぽく使い勝手が悪くなっていますが…。座り心地ですが、座面先端がやけに盛り上がっていて、その割にフレームがガツンと当たるあまり誉められたものとは言えません。フルリクライニングをすると座面奥に落とし込まれるような感じになり幾分軽減されると思います。
最前面は1人掛けとなっています。
全展開の図。この座席、やはり人気席で使用頻度が高いせいか、固定機構にガタが来ているようでかなりぐらつきます。メンテが追い付いていませんね。
指定席最前面には木目調のテーブルが設置されています。
車椅子対応座席です。車椅子固定用のベルトが設置されています。
通路側に向けて固定も出来ます。
ヘッドレストカバーは、KTR001形に引き続き地元工芸品である丹後ちりめんを使用しています。「タンゴディスカバリー」のロゴが入った特注品ですが、高級品ゆえ盗難に遭うこともしばしば…。
シートバックテーブルにはカップ用のポケットのほかに謎の溝が入っています。何に使うのでしょうか?
自由席として使用される車両では、乗務員室直後がフリースペースとなっています。
天井は同じく間接照明ですが、光が肩部から出るようになっていますね。
窓はかなり大型となっています。
テーブルもあります。なぜこんないびつな形になったのかが気になります。
展望の様子はこの通り。
トップナンバーでした。
天橋立駅にて。乗車位置には未だに「タンゴディスカバリー」の表示が残っています。
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京都丹後鉄道KTR8000形
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