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Channel: 車内観察日記
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JR東海キハ85系

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JR東海非電化路線のスプリンターがキハ85系です。大出力エンジンを搭載した足周りで、投入線区で線路設備をほとんど弄ることなく所要時間を数十分も短縮した伝説を残しています。恐るべし。

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JR東海の中で初めて列車名に「ワイドビュー」を冠した系列で、非貫通型車両の前面窓の大きさはダテではありません。

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こちらは貫通型の車両です。

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中間に入ることも想定しながら流線型としているため、アダプタが非常に大きくなっています。

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そうそう、JR東海と言えば、今でも全車両にトレインマークが入っている会社です。在来線特急列車はいち早くJR世代車に統一されたために近年新車は導入されていませんが、次世代の車両はどうなるんでしょうね?

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中には増解結の絡みで先頭車同士を繋げまくったこんな編成も組まれます。一両単位でコロコロ廻すことが出来る気動車ならではの光景で、国鉄時代の形態を今に伝えています。ちなみに、運用される列車は「ひだ」と「南紀」で、導入時期によって車内がちょちょいと異なります。

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それでは参りましょうか、デッキドアです。シンプルなデザインは何とも東海イズムです。

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足元にはマットが敷かれています。入り口にはステップが残っているのは時代の壁でしょうか。

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ゴミ箱も備わります。

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トイレです。こちらも時代を反映してか中は和式です。そろそろ更新時期も近づいていそうですし、改修も考えてはいかがでしょう。

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多目的室です。やはり普段は施錠されています。

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男性小用トイレです。

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洗面台です。やはりJR東海の在来線特急列車でデザインが揃えられています。

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こちら別バージョンです。照明の形状が異なっています。

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バリアフリー対応トイレです。かなりの幅を取って設置されていますね。

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向かいの洗面台です。カーテンで仕切れるようになっています。

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そして別バージョンです。こちらも照明が異なっています。

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ゴミ箱です。微妙にカーブしているのがミソです。

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自動販売機です。かなりコンパクトに収まっています。

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こちら別バージョン。設置場所も異なっています。

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携帯電話の通話スペースです。かつては公衆電話が設置されていましたが、現在では撤去されています。在来線特急車両では恒例の状態ですね。


仕切り扉をデッキ側から。上下で分割されてますね。

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バリアフリー対応車両の仕切り扉です。下部が通気孔となっています。

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普通車の車内です。大きく分けて3種類が存在します。まずは「ひだ」として導入された車両その1、赤系のモケットになっています。

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そして「ひだ」用車両その2、こちらは青系のモケットになっています。

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そしてこちらが「南紀」用に導入された車両。カラーコードは限りなく東海道新幹線に近くモノトーンになっています。一応この様にお伝えはしますが、やはり1両単位で自在に廻すことが出来る気動車、普通車は今や運用がごちゃ混ぜとなっています。

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デッキ仕切りです。仕切り扉上にはLED表示機が設置されています。形状や配置が300系新幹線と同様になっていますね。

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バリアフリー対応車両の仕切り扉です。幅が広くなっています。

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最前面、こちらは貫通型車両のものです。ワイドビューを詠うだけあり開けています。

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天井です。照明は大きめのカバーがかかったもの、シンプルにそれだけです。

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窓です。2席に1枚が割り当てられています。日除けは横引き式のカーテンです。

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座席です。まずは「ひだ」用に導入された車両から行きましょうか。全席セミハイデッキ仕様となっており、ワイドビューと合わせて少し高い視点からの展望を確保しています。やはり時代ですね。

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赤系の座席です。バックシェル付きの回転式リクライニングシートとなっています。付帯設備はシートバックテーブルに、バー式のフットレストが備わります。

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続いて青系の座席です。

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座り心地は柔らかいもので、詰め物もしっかり入っている印象。「ひだ」や「南紀」は比較的長時間の乗車となりますが、その乗車時間にも難なく対応してくれるもので、かなり上出来な逸品と言えます。

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そして「南紀」として導入された車両です。

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グレートーンなモケットはやはり300系新幹線を思わせるものがありますね。この辺りから、在来線車両も新幹線に合わせるようなスタイルになったのでしょうね。

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足元のフットレストです。ラチェット構造と呼ばれるストッパー機能付きとなっていますが、東海のウィークポイントである普通車のややお手抜きメンテのせいか、固定されずに跳ね上がってしまう座席も散見されます。そうそう、座席部分の床面にはなんとカーペットも敷かれています。これまたバブリーな…。「騒音を考慮すると本来通路部分に敷くべきではなかろうか」という突っ込みはヤメといた方がいいんでしょうね(^^;;

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「南紀」用車両ではボックス配置での使用を考慮し、柱にかかる部分にはミニテーブルが設置されています。この辺りは311系辺りでも見られる、JR東海が見せるちょっとした気配りだったりしてお気に入りです。

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デッキ仕切り際の座席ではテーブルが折り畳み式となっています。そうです、固定式のテーブルなんて狭いわ使ってない時は出入りの邪魔だわでメリットなんて無いんです。

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一部車両には荷物置き場が設置されています。しかし、わざわざ仕切り窓とした理由とは?

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車椅子対応の1人掛けです。後年の改造により設置されたもので、2列分をブッ潰してスペースを作っています。

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全展開の図。さすがに2列分を潰してるだけありゆとりはあるのですが、それぞれの付帯設備への距離も中々離れています。使いづらいですねぇ…。

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一般座席との間には衝立が設置されています。「車椅子優先」とは書いていますが、基本的にこの車両は指定席として運用されます。一応、とあるタイミングで発券ブロックが解除されるようですが…。

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さて、お次は「南紀」に連結された半室グリーン車へと参りましょうか。元々は「ひだ」に連結されていた車両で「南紀」には後述の全室グリーン車が連結されていたのですが、利用実態に合わせて交換されたようです。というわけでデッキドアです。湾曲した手すりがいいですね。

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その横には業務用のスペースが。車掌の確認用と思われ窓も開きますが、一般乗客は弄らない方が幸せですね。

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トイレです。こちらはさすがに洋式となっています。

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車内です。半室のみの設定にして四列配置とは嫌な予感しかしません。

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デッキ仕切りです。丸い仕切り窓が3枚並んでいるのが特徴です。

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こちらは別バージョン。この仕切り扉上のLED表示機は新幹線の100系に似たものになっていますね。

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天井です。こちらは普通車と大きく変わりません。

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荷棚上には読書灯が設置されています。角度も変えることが出来ます。

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窓です。2席に1枚が割り当てられています。

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このグリーン車のスゴい所は、日除けがホテルの客室の様に二重の横引きカーテンとなっている所です。今時グリーン車でもフリーストップ式のロールカーテンにしてしまう不届きな車両も存在する中、あくまで安静と快適さを追求している点は拍手です。

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座席です。2列席オンリー、4列配置となっています。また普通車と同じくセミハイデッキ化されています。

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付帯設備はシートバックテーブルにインアームテーブル、角度可変・土足/土足禁止両面を備えたフットレスト。この辺りはグリーン車の付帯設備としてはデフォルトと言えますね。座り心地もJR東海のグリーン席らしく不満点は少ないと言えます。がしかし、やはり半室4列配置というのがつくづく残念です。空間制約の関係で横幅も詰め気味、センターアームレストに関しては普通車のそれにちょっと飾り気を付けました程度の差しかありません。臨時で全室グリーン車が増結されることがありますが、同じグリーン料金を払ってこのいみじき設備格差は悲惨としか言えません。乗車率を考えると、そろそろ3列化を考えてみては如何でしょうか?

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荷物置き場もあります。

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続いて現在「ひだ」で運用されている全室グリーン車です。先述の通り元々は「南紀」に連結されていましたが、現在「南紀」への連結は臨時のみとなっています。やはり半室グリーン車と比べると迫力が全く違いますね(^^;;

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デッキ仕切りです。3列配置のため、仕切り扉が寄せられています。

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最前面です。全室グリーン車は非貫通型車両のため、よりクリアな展望が開けます。

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天井です。こちらはやはりデザインが揃えられています。

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座席です。まずは2人掛けから。付帯設備は先程の半室グリーン車と同一ですが、横幅は明らかにこちらの方が恵まれています。これが3列席のゆとりと言ったものでしょうか。

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向かい側の1人掛けです。

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全展開の図。座り心地はこちらも東海クオリティ全開、クッション性から横幅からほぼバッチリと言っても問題ありません。現存するJR東海の車両の中ではトップクラスに君臨するかもしれません。

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かつてはオーディオサービスがありましたが、現在ではサービスを終了し、パネルは塞がれています。

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こちらは色違い。色調がより灰色に近くなっています。

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向かい側の1人掛けです。

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デッキ仕切り際と最前面の列のテーブルは折り畳み式です。普通車と違う点は、折り畳んだ状態でもペットボトル程度を置くスペースを確保していることですね。

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