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近鉄5800系

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車内観察日記
長距離輸送とJRとの対抗の為に登場した5800系です。顔は近鉄にどこにでもいるようなものですが、ロングシートとクロスシートどちらにも切り替えすることができるL/Cカーとなっています。運用範囲は実に広く、近鉄難波線・近鉄奈良線近鉄京都線近鉄橿原線近鉄天理線・近鉄大阪線・近鉄山田線・近鉄鳥羽線・近鉄名古屋線・阪神本線阪神三宮駅-尼崎駅)・阪神なんば線となっていて、種別も各線の普通から快速急行まで様々です。


奈良線系統では開業100周年記念として、最初の系列であるデボ1形と同じ塗装をまとった編成も存在します。


当時のマークもこの通り。幌は赤いままなのですね・・。


無理矢理ですが、山陽電鉄の官兵衛ラッピング車とも並びます。ちなみにここは阪神尼崎駅。現在この奥の留置線には阪急の5136Fが留置されており、ある意味今では「本家」となっている車両との顔合わせも実現しています。本家はどんな思いでこの編成を見ているんですかね?(笑)

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さてこちらL/Cカーの座席回転の様子です。まずはじめに右側の両端と左側の中央、その次は逆と千鳥式で回転します。

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車内全景です。てなんでロングシートモードで撮るかなぁ・・orz

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はい、出直してまいりまして、クロスシートモードです。

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少し傾いてますがドアです。LED表示機が千鳥配置で設定されています。周りにアルミ地の装飾がされていてオシャレですが、デザイン性を追及しすぎて実用性に乏しいです。要するに字が小さい(笑) また、座席回転のためのスペース取りと足元の広さの追求のために、ドア横の立ち席スペースはありません。そのため通勤電車ではお馴染みの握り棒もありません。しかし、仕切りの上部にクッションを貼り付けてもたれかかる事を想定している所に気配りが見えます。というか、立って欲しいのか立って欲しくないのか分かりません(^^;;


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天井です。近鉄独特の三角形のカバーが取り付けられた蛍光灯と共に、ラインデリアが伸びています。つり革はそれぞれバンドの長さを変えて、身長の低いお客様にも配慮しています。これ、クロスシートモード時に乗降で移動する際に干渉しないようにしているのだとか。なるほど。

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最前部です。本来近鉄はこの区画に座席を置いていましたが、この系列からは右側は保安装置云々で機器がせり出し、左側は車椅子スペースとなっています。仕切り窓も小さく前面展望に優しくないですね・・

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車端部です。上が普通の座席、下が優先座席です。優先座席は灰色のモケットになっています。

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座席と窓です。ロングシートモード時にはカーテンを下まで降ろすことができません。ほどほどに、と言った所でしょうか。クロスシートモード時にはこの窓枠とシートの位置がガッツリズレまくります(笑) よってこの座席には眺望を望めるベストポジションが存在しません。大阪平野を見下ろす絶景や平常宮跡を突っ切る景色など、見所はたくさんあるだけに残念でなりません。あえて言うなら、ベターポジションとしては進行方向3列目でしょうか。クロスシートモードでの使用を前提としてますので、肘掛もそれぞれ備わっています。もっともこれがあまりにも寸足らずで頬杖もろくにつくことができないのですが・・。袖仕切は大型のもので、前述の通りドア横にもたれかかることを想定してモケットが貼られています。

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車端部です。先ほども案内したとおり、通常座席がラベンダー色、優先座席が灰色となっています。車端部にも中間部と同じような設計の座席が設置されていますが、こちらは固定式で肘掛が省略されている分中間部よりもゆとりある幅になっています。

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座り心地は見ての通り薄っぺらで、全体としては下から徐々に硬くなっていく、という感じです。座面と腰まわりは底付き感がするもののまだ柔らかいです。そして肩周りで怪しくなり、ヘッドレストは「…」。何が硬いってこのヘッドレスト。まさに「石のような」とはこのことです。ここを柔らかくするとすぐに破れる等の破損が考えられるための処置と思われますが、だからと言って利用者目線からするとこれはどうでしょうか? 出だしが鋭い近鉄車、クロスシートモードでは必ず頭をぶつけます。ぶつけた後は・・言うに及ばず、たんこぶものです。それならばいっそのこと外してしまったほうがよっぽどいいと思うのは普段近鉄を使用しない者からの声です。


さて、5800系は大阪線系統にも投入されています。奈良線系統とは一味違う車内を持っております。


車内です。大きいながら目立たない違いが1ヵ所あるのですが、分かりますかね(^^;;


ドアです。こちらにも少し違いが存在します。奈良線系統に存在するLED表示機は設置されていません。一部編成は設置されているようですが・・。


車端部です。奈良線系統との決定的な違いは、トイレが設置されていることです。長距離運用がザラにある大阪線系統ならではの装備です。


座席です。モノ自体は奈良線系統と同一です。ほら、後頭部崩壊の図が描けそうな破壊的な硬さのヘッドレストも、悲惨な窓割もそのまんま・・。


優先座席です。灰色のモケットとなっています。ロングシートモード時は全く気にならなかったのですが、この袖仕切、クロスシートモード時は衝立としての機能を持つようになっているようです。しかし通路側の人は車内に入ってきた方々と「ご対面~♪」となってしまいます。横に大きくしてしまうと、ロングシートモード時は車内の流動が悪くなってしまうので、この幅で収まったのでしょう。


たまに座面モケットだけが新しいものに貼り替えられている座席も。


車端部です。ロングシート固定も同様です。やはり奥のコだけモケットが変わっています(笑)


優先座席です。


トイレです。とある事情から準急以下の運用時は使えませんでしたが、現在は再び使用できるようになっています。ちなみに中は和式です。時期的に見てやはりというか・・。


トイレ横は常時クロスシートモードとなっています。そして手前の座席の通路側の座面も(ry


車端部の席は固定座席となっています。よって脚台下の回転レバーがありません。回転したとしても足元は狭いわ「隣の車両のロングシートに座った人とこんにちわ」になったりするわで(笑)


近年、モケットが5820系と同様のものに貼り換えられた編成が登場しており、多くの編成がこのモケットに移行しています。


というわけで座席です。座り心地は相変わらずです。この殺人的な硬さのヘッドレスト、もうちょっと何とかなりませんかね? 見切れていますが、袖仕切りに当たる衝立に貼られたモケットはシリーズ21ロングシート車のらくらくコーナーと同じ色になっています。まぁ衝立が無いよりは楽っちゃ楽ですが・・。


その優先座席バージョン。識別上の観点からか、従来に近いねずみ色のモケットです。


車端部もこの通り。衝立のモケットのみ、L/Cと同じ色になっています。

このグループは紅白車の最終グループであり、そのあとはシリーズ21である5820系に移行しました。その様子も取り上げる予定ですが、果たしてどのようになったのでしょうか。→5820系


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