親会社である阪急電鉄から続々と転戦してきている5100系。阪急時代を知っている身としては更新工事やリニューアルが施されて来た系列であることは知っていますが、それらの様々な個性を持った編成が一挙に能勢電鉄へとやってきているため、来る編成の内装がいつ乗っても違うカオスなグループとなっている気がします(^^;;
そんなカオスな5100系の中でも特に目立つ存在なのが、山下以北の折り返し運用専用の2両編成です。入線当初からマルーンではない塗装で登場しており、今回ご紹介するのは、かつて1500系が登場した時にまとっていたマルーンにクリーム帯を追加した5142Fです。
この5100系導入により引退した系列がその1500系で、引退を記念してリバイバルカラーとして復刻したとのこと。個人的には、ライトの配置的に阪急の1010系や1100系を譲渡した1000系に見えて仕方ありません(^^;;
車内です。化粧板は木目調ですが、デザインが変更されています。2両編成は車内がちょっとした資料館のようになっているため、4両編成とは仕様が異なっています。
ドアです。化粧板が先に譲渡された5146Fや5148Fのように焦げ茶色となっていますが、阪急時代は特にリニューアルが施されているわけでもないため、LED表示機等は設置されていません。
能勢電鉄移籍に際し、ドア上に開閉ランプが設置されました。設置方法も阪急と同様です。
妙見口・日生中央方、5142号車の車端部です。こちらも仕切り扉の化粧板が焦げ茶色となっています。メリハリがあって視認性には優れていますね。
そして川西能勢口方、5141号車の車端部です。フリースペースが追加されています。
最前面です。化粧板貼り替え以外、車内側の構成に変化は有りません。しかし、車掌台上に更に機器が追加されたことと、ワンマン表示があるため、阪急時代より前面展望はよろしくありません。
天井です。やけに広々して見えるのは、荷棚が撤去されたことと、吊革が半減しているためでしょうね。その理由はまた後程。それ以外の冷房吹き出し口やスイープファン、照明カバー付きの蛍光灯は変わりません。
窓上にはかつて存在した1500系の写真が飾られています。荷棚を撤去したのもこれをよく見えるようにするためで、デイタイムの山下以北の折り返し運用のみなので混雑とも無縁だからこそ出来る業ですね。
窓です。他の編成同様、日除けがアルミ鎧戸からフリーストップ式のロールカーテンに変更されています。柄は他の編成と異なり、棚田を描いたものになっています。
座席です。他の部分がそれなりに変わっている中で、ここは肘掛けもパイプのままとなっておりあまり変わっていません。ここだけ見れば、肘掛けが交換されていた1500系時代からちょっとしたバリューダウンを感じずにはいられません。
最前面の3人掛けです。座り心地も阪急時代から変わらず、背ズリの薄さが気になります。
車端部の4人掛けです。その気になれば5人でも座れそうですね。
能勢電鉄移籍に伴い設置されたフリースペースです。特に付帯設備が充実してるわけでもないのが親会社と共通している所です。
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能勢電鉄5100系 5142F
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