古くから蒸気機関車の保存を行ってきた梅小路蒸気機関車館。静態保存だけでなく動態保存されている機関車もいくつか存在しており、敷地内の展示線をゆっくりと走行しています。画像はそんな動態保存のうちの1両、"ハチロク"こと8600型蒸機です。九州にも兄弟が現役で本線上を走行してますよね。
さてそんな貴重な蒸機が世間のメインでも私のメインはこちら、これまで展示線の影の立役者であったトロッコ客車です。鶴見緑地で開催された国際花と緑の博覧会内の移動手段であったSL義経「ドリームエキスプレス」の客車として3両が新製され、博覧会終了後に2両がこの地にやってきました。以降長年SLスチーム号の客車として活躍してきましたが、京都鉄道博物館化に際してチキから改造されたオハテ321-1・オハテフ310-1に置き換えられて引退と相成りました。そうそう、この客車は特に形式名が存在しないんですよねぇ。おかげでタイトルがこんな書き方となってしまいました(^^;;
車内です。出自が出自なだけに、構造も簡単になっています。
最前面です。推進運転用の運転台も備わりますが緊急用で、普段は機関車がバック運転をしているため使用しません。
天井です。大きな傘を並べたような形状をしています。夜間での運転は行われないため、照明は最小限に留まっています。
側面です。特に窓もなく、雨天時も窓は入りません。転落防止用の柵があるだけですね。
座席です。木造のベンチシートがクロスシート配置で設置されています。通路は存在しないため、一度乗車するとその席に留まることになります。座り心地は言うに及ばず、乗車時間もごくごくわずかなのでこれで十分です。
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JR西日本梅小路蒸気機関車館初代SLスチーム号用トロッコ客車
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