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Channel: 車内観察日記
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JR西日本115系体質改善40N更新車

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広島地区で長年活躍してきた115系、227系の置き換えが進行中ではあるものの、体質改善工事を施された編成を中心にまだまだ元気に走っています。今回はJRの115系で最も進化した体質改善40N更新工事を受けた編成です。40Nとは「製造後40年程度の使用を前提」とした改造のことを言います。

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一部編成は方向幕がLED表示機となっています。

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今では末期色こと濃黄単色が行き交う広島地区ですが、単色化前は画像のような広島更新色塗装で走っていました。近畿地区の113系と塗装パターンは同じですが、上部・下部がベージュではなく白となっています。最近では113系が広島にもやって来たこともあり、近畿地区のカフェオレ塗装も見ることが出来ますね。ちなみに左側が体質改善40N工事施工車です。雨樋が埋め込まれてイマ風になっています。

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車内です。究極の進化を遂げたこのグループ、当時最新鋭であった223系とほぼ同レベルにまで改造されています。

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ドアです。体質改善工事が施工されても頑なに化粧板は貼られません。ここがJR西日本の体質改善工事施工車の共通するよく分からないところではあります。ただドア自体は開閉音が非常に小さくなっており、エンジンカバーも小型化されています。そうそう、左側のスペースくらいあれば補助椅子も設置出来そうですが、立ち席スペースに落ち着いています。

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半自動扱い時に使用できる開閉ボタンです。外側が開ける、内側は開閉の両方が揃います。半自動扱い時にはドアのランプが点灯し操作出来るようになります。

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車端部です。広島地区の115系は昔から車端部もクロスシートを配置していますが、体質改善工事実施後もクロスシートが残っています。

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優先座席を有する車端部です。化粧板は当時のJR西日本が好んで使用していたベージュ色に貼り換えられています。仕切り扉は223系に準じた窓が細長いものになりました。

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トイレを有する車端部です。広々とした右側はまた後程…。

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最前面です。国鉄時代から一貫して仕切り窓が高い位置にあるため、前面展望を出来る人は限られています。運転台側に設置されているのは非常用のはしごでしょうか。

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天井です。まさか広島地区の電車にも照明カバーを持つ編成が現れるとは思いもしませんでした。そりゃあ近畿地区の113系と改造メニューを揃えた方が手間も省けるというものですが、後にも先にも広島地区で照明カバーを有する車両はこのグループと関西からやってきた同様の体質改善工事が施された113系だけとなってしまいました。同時に吊革が丸形に交換され、設置方法も223系に倣っています。設置位置自体は高めですが…。また荷棚も金属の網棚から223系同様前飾り付きのバータイプになっています。

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窓です。戸袋窓と二段窓の組み合わせは変わりませんが、二段窓のサッシが黒色となり、下段固定、上段上昇式に変更されています。また窓枠下辺が広げられており、ペットボトル程度のものであれば置けるようになっています。

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座席です。かつてはドア間は2人掛けロングシートと4人組ボックスシートが2セットという配置でしたが、体質改善工事に伴いドア間はオールクロスシートとなっています。

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まずは転換クロスシートから。今や広島地区でも転換クロスシートが当たり前になりましたが、転換クロスシートと言えば2ドアの3000番台しかいなかった当時としては大いに歓迎されたことでしょう。窓割りが従来のままのため眺望に恵まれている席が1両で4箇所しか存在していなかったり座り心地が扁平でイマイチだったり実は着席定員は割と減っていたりしますが(苦笑)

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ドア横の固定クロスシートです。転換の必要が無い分、座面が少しばかり作り込んだものであり、設置角度も自然な気がします。

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ボックス配置だとこんな感じ。戸袋窓が残っているため、停まる度にドアが通るのは少し鬱陶しくなりますね。

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優先座席です。ヘッドレストかバーの上部を緑にして区別しています。

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横からの図。転換クロスシート部分がプライバシーと展望を両立しているのがお分かりいただけるでしょう。

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車端部のボックスシートです。壁際の座席は国鉄時代からの伝統で座席幅が若干狭くなっていますが、これでも座席側は少しオーバーサイズとなっています。当時ははみ出している分更に狭かったわけですから進歩はしていますね。

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トイレです。体質改善工事後も和式のままとなっています。ここは改善しなかったようです。そして手前には数少なくなってしまったロングシートがあります。モケットは広島地区でよく見かけたベージュ色となっています。というより、改造未施工車が合わせたという方が正しいかもしれません。

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向かい側の車椅子スペースです。113系に車椅子スペースというのが未だに違和感を禁じ得ませんが、バリアフリー対応という点ではやはり必要になってくるんでしょうね。

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先頭車のロングシートです。優先座席に指定されているバージョンで、こちらは専用のピクトグラムを散りばめたものになっています。袖仕切りも肘掛けを兼ねた板となっていますね。

いよいよ数が少なくなってきた広島地区の115系。このグループは延命工事を受けた分生き長らえるような気がしますが、一体どこまで走り続けるのでしょうか…。


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