南海電鉄の貝塚から水間観音までを結ぶ水間鉄道で主役として活躍しているのが1000形です。元東急7000系を譲受の上使用しています。
こちらは先頭車化改造車。この前面は元東急7000系を使用している地方私鉄ではどこでも見ることが出来ますね。
こちらは色違い。東急時代は「60年は持つ」と言われていましたが、現時点で登場から50年程度、更新工事が実施されたことにより還暦到達が現実味を帯びてきそうです。
ちなみに入線当初は7000形を名乗っており、内外装の更新を機に1000形へ改番されています。改番前は先頭車化改造車の編成は7050形を名乗っていました。今は1編成を除き1000形となり、残る1編成は車庫にて留置されて定期運用からは離脱しています。
車内です。座席のモケットがオリジナル品に貼り換えられていますね。
ドアです。東急時代から変わらず化粧板は貼られていません。
1000形への更新時に、新車ばりに開閉ランプが増設されています。昼間のドアが開くことは少ないですが…。
車端部です。仕切り扉は無く、大型貫通路で結ばれています。当時は仕切り扉を付けている車両の方が珍しかったハズですが、ワンマン2両編成運転の水間鉄道では車両間の乗り移りもそれなりにありそうですから好都合ですね。
優先座席を有する車端部です。モケットを変更することにより区別しており、結果的に編成中に優先座席があるのはこの区画のみとなっています。
貫通路上にはLED表示機が設置されていますが、なんと運賃表示を兼ねています。始めて見たので少し驚きました。
最前面です。先頭車化改造車である旧7050形の様子ですが、あまり違和感が無いほど古臭いです(笑) 仕切り窓に保護棒が入っているからでしょうか。ワンマン運転対応のため、運賃表示機と運賃箱が増設されています。
天井です。東急時代は非冷房でしたが、後の改造で冷房化されています。中には貝塚で接続する南海の7100系の廃車発生品を使用している編成もいるとか…。
なお、1両につきひとつ程、吊り輪が赤い蛍光色になっているものがあります。どういう経緯でこの色を使うことになったのでしょうか…。
また留め具にはこんな広告が残っていたりします。
窓です。二段窓を3枚配置しています。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。
座席です。ドア間は5+5の10人掛けロングシート、モケットは琵琶色になっていますね。袖仕切りは簡素なパイプタイプです。
車端部は5人掛けです。座り心地ですが、東急でよく見られる硬めのものではなく、どちらかと言えば南海のような座り心地ですね。背ズリはプニプニ、座面はフカフカのそれに近いものだと思います。
最後に最前面の車椅子スペースです。実態は乗務員室直後の空きスペースに握り棒と車椅子マーク貼っ付けてハイ、オシマイって代物ですが…。おかげで車椅子もギリギリ収まるかどうかと言った感じです。
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水間鉄道1000形
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