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Channel: 車内観察日記
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伊予鉄道 モハ2000形

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松山市内の通勤・観光に便利な伊予鉄道の市内電車。ここで主力の一つとして活躍しているのがモハ2000形です。今はなき京都市電で活躍した2000形がその出自で、番号もそのままに移籍しています。トップナンバーが梅小路に保存されているため、モハ2000形としてはトップナンバーが存在しません。なお、移籍後灯具類が交換されているため京都市電時からは大きく印象が変わっています。それこそ、伊予鉄素人にはモハ50形とパッと見では見分けが付かないくらい。

 

車内です。アイスグリーンの塗り壁に青いモケット、非冷房だった時代に気持ちだけでも涼しく感じてもらおうとした痕跡が伺えます。

 

ドアです。こちらは運転台横の出口です。引き戸式で塗りドア、これだけでとても懐かしい雰囲気にさせてくれます。

 

時代が時代なだけに、乗車にはステップを登る必要があります。現在は左側に小さいステップを付けて登りやすくしています。

 

床です。木で出来ており、底が固い靴で歩くといい音がなります。吊り掛け駆動の音色とともにいい仕事してます。

 

運転台です。仕切りらしい仕切りはほぼ皆無、でも路面電車って運転士さんとの距離の近さが魅力のひとつのような気がしているのです。

 

展望はこの通り。前面窓が二段式で開閉可能となっているのは、風を通しやすくするためで非冷房時代の名残なんでしょうね。

 

天井です。蛍光灯がまばらに設置されています。こう見えても冷房化が完了しているため、燃えるような暑い日も安心です。

 

窓です。二段式でこちらも下段が開閉可能です。

 

そして時代を感じる降車ボタン。近年は旧型車でも現代的なボタンに取り替えられた例も多いだけに、少しばかり使い勝手が悪くてもこのまま使い続けて欲しいなぁ。

 

座席です。路面電車らしく簡素なロングシートとなっています。座り心地も短距離専門、さして良いわけでもありません。でも、それを気にするほどのものでもないのも確かです。

 

京都に路面電車が走っていたことを動きながら伝える貴重な車両、古びてはいるもののきれいに使っているようで嬉しい限りです。

 


JR西日本キハ47形「○○のはなし」仕様車

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現在日本最長の幹線となっている山陰本線。何かしら特急が走る京都-益田間は地域輸送も何とかこなしている感じですが、特急が廃止され普通列車しか走らない益田-下関間は幹線とは名ばかりの典型的なローカル線で、定期列車も少なく新たな旅客獲得をせねばマズい状況にあります。そんな山陰本線の内、下関から東萩間でローカル線の切り札とばかりに観光列車が登場しました。

 

実はこの区間、風光明媚な区間を行くことから以前から「みすゞ潮彩」という観光列車は走っていたのですが、2両編成の1両を改装して指定席車として運転しており、どうしても定期列車の片手間感がなきにしもあらずな感じでした。そんな「みすゞ潮彩」が幡生の匠により再度大改造され、晴れて本格的な観光列車として生まれ変わりました。

 

「◯◯のはなし」、某尼崎出身のコンビ芸人のボケ担当が「うーわ、うぅーーわ!!」と言いそうな列車名となっています。それは置いといて、列車名に記号が入るのも珍しいですね。

 

「はなし」は道中の萩・長門市・下関を表し、この列車に乗って様々な思い出はなしを持ち帰ることが出来るように、との願いが込められています。

 

車体の色にも意味があり、1号車は「西洋が憧れた日本」と題した和を意味する緑、2号車は「西洋に憧れた日本」と題した洋を意味する赤とし、連結部分は両者を繋いだ海を表す青、また意匠として県花のはまゆうがデザインされています。ここが列車と写真を撮る際の隠れた撮影スポットとなっているそうな。

 

なお、車番のフォントは広島支社の隅丸ゴシックではありません。

 

車内です。まずは「西洋が憧れた日本」をコンセプトにした1号車から行きましょう。「みすゞ潮彩」時代はオリジナルの車内配置で座席モケットを貼り替えただけの自由席となっていましたが、ご覧の通り大変貌を遂げております。

 

ドアです。鈍行仕様と変わらぬ両開き扉となっていますが、新たに化粧板が貼られ、ステップにはLED灯が仕込まれています。キハ40系列にはいわく付きの広島支社、うっかりズッコケないようにするためなんでしょうね。

 

半自動ボタンは両側に設置されています。これは「みすゞ潮彩」時代からですね。

 

車端部です。こちらは座席が撤去され、観光列車らしいアイテムが。

 

最前面です。こちらは化粧板が貼り替えられた以外に大きな違いは見られません。それこそ、ワンマン仕様じゃないのが不思議に思う位(^^;;

 

天井です。格子を付けて和風感が出ておりますが、デカい冷房装置はそのまま、故に扇風機も残されています。本当はスッキリしたラインフロー式にしたかったそうですが…。

 

荷棚は網棚からガラス板のものとなり、カウンター席上にはスポットライトが設置されています。

 

窓です。肝心の海側を撮らずに山側だけを撮すという失態ぶり、こちらは体質改善工事が実施されたキハ40系列同様の下段固定・上段上昇式となっています。

 

なお、上段部分には手や顔を出さないようにするためかバーが追加されています。

 

海側の大窓からの景色。停車ポイントでは専用の停目があります。なお、JR西日本の地方ローカル線でお馴染みの必殺25km/h制限もあるのですが、偶然景色がよかったのかそれとも…。

 

座席です。まずはボックスシートから、2人組と4人組の2パターンがあります。

 

2人組ボックスシートは山側、穏やかにセミハイデッキ化されています。

 

4人組ボックスシートです。こちらは海側で、雄大な日本海がすぐ目の前まで迫ります。

 

なお、ボックスシートの座席下とテーブル下には和を意識した車両だけあり畳が敷かれています。靴を脱いでフットレスト代わりにすることも出来ます。

 

4人組ボックスシート下にも畳がありますが、さすがに4人でこれ1枚は少しキツいですぜ(苦笑)

 

お次はカウンター席です。合計6席しかない争奪戦必至の席となっています。一人旅代表としては、2人以上の利用はボックス席にお願いして、このようなカウンター席は1枚ずつの発行にして欲しいと思う次第。なお、ここの区画は元々ドアがあった部分で、左側の元戸袋窓部分はどうしようもなかったのか壁となっているため、座席から出る際の通路も兼ねて2+2となる具合に寄せて設置しています。

 

座席はレバーにより回転することも出来ます。回転台座を有する座席の泣き所ではあるのですが、私の指定されたこの座席は既にガタつき初めてグラグラしていたので、今後のメンテに幡生の匠がどれだけついていけるかが鍵ですね。

 

ドア付近には2人分のカウンター席があります。

 

なお、この列車には観光列車としては珍しくコンセントが設置されています。今考えてみても、コンセントが付いた観光列車ってかなり少ないんですよね。

 

車端部の車椅子スペースです。固定用具が二つ備わっています。その奥にあるのはゴミ箱で、飲料系とその他で分別されています。

 

向かい側には観光列車らしく地元の特産品や工芸品を並べた展示スペースとなっています。

 

トイレです。中は洋式、オマケにウォシュレット付き温便座となっています。観光列車とは言え、普通列車にこれは異例とも言えますね。

 

続いて「西洋に憧れた日本」をコンセプトにした2号車の車内です。座席配置は「みすゞ潮彩」時代から変わっていませんね。

 

ドアです。こちらも化粧板貼り付けとされており、外観と同じく赤い化粧板となっています。

 

半自動ボタンもこの通り。

 

車端部です。こちらは車内販売のカウンターとなっています。

 

車内販売カウンター下にはゴミ箱があるのですが、存在に気付かない程目立ちません(^^;;  蓋の部分だけデザインを変えるなどの工夫が必要となりそうです。

 

向かい側は立ち席カウンターです。ここのドア寄りの窓は201系のような形状となっています。

 

最前面です。かつてこの近くの窓は丸や三角の遊び心溢れる形状をしておりましたが、この列車のコンセプトに合わせる形で復元されています。

 

天井です。丸形のカバーがかかった照明と間接照明の構造は「みすゞ潮彩」時代から変わりません。残念ながら改修を期待した冷房装置はそのまま、1号車の改修に結構費用がかかっていると思われ、こちらの天井にまで気を回せなかったのでしょう。

 

窓です。1号車同様、山側はJR西日本のキハ40系列共通の二段窓です。


海側の窓です。こちらは「みすゞ潮彩」時代に一枚窓に交換されておりました。そして、一部の窓は追加で横幅を大きくされています。

 

柱には昔からある扇風機の操作スイッチがあります。

 

座席です。こちらはオールロングシートで、全席が窓側を向いています。海側の席は窓越しに景色が楽しめますが、足元の暖房配管はそのまま残されています。これがまた窮屈なわけで…。

 

山側のロングシートです。「みすゞ潮彩」時代にも思ったことですが、山側の座席のレベルが海側と同じとなっており、手前の座席に人が座ると漏れ無く展望に支障が出ます。このリニューアルで何とかなるかな、と思っていたのですが残念ながら改造時のままとなっております。どうやら、「みすゞ潮彩」時代からフレームがいじれなかったようで…。

 

ただ、そんな中でもコンセントは完備されています。海側はテーブルの下に1つ設置されています。

 

山側には肘掛部分の壁に1つ設置しています。

 

車内ではアテンダントさんが日付入りのボードを持って記念撮影サービスを行っております。

 

車内販売では、地元らしくふぐの骨せんべいや地ビールを販売しています。なお、列車の指定席予約後に電話予約にて特製弁当を注文することが出来るのですが、今回仕事の都合でタイミングを逃してしまいました。ちなみに、上りの始発である新下関や下関駅では駅弁業者が廃業したため駅弁らしい駅弁はありません。正直、「SLやまぐち」のように列車運転時だけでも駅にて駅弁を販売して欲しいものです。

 

運転日は沿線の観光協会の方などが乗り込み案内を行います。今回の乗車では川棚温泉の方が案内をしておりまして、乗り込んですぐに地元特製のシュークリームを配布しておりました。


案内の後はクイズ形式でゲームを行い、これまでの復習をしてくれます(苦笑)  クイズに勝つと白餡がうれしい川棚饅頭を貰えます。


大窓の景色。この時の乗車は中々止まらないことで有名な関西私鉄が軒並みストップした台風が接近(いや、ほぼ直撃)していたこともあり、普段は穏やかな響灘もこんなことに(苦笑)  いや、無事に定刻通り下関に返してくれたことが何よりありがたいもので、山陰本線でそれも閑散区間で振替輸送とかあり得ないですからね。「当たり前」を作ることに尽力して下さった現場サイドに感謝。

新下関行きでは仙崎支線にも入線します。今回の「◯◯のはなし」乗車により、めでたくJR西日本の全路線完乗を果たしたのでした。

 

 

仙台空港鉄道SAT721系

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東北の空の玄関口、仙台空港から仙台までをダイレクトに結ぶべく設立された第三セクター、「仙台空港鉄道」。先の震災の影響をもろに受けながらも近年は沿線に出来たショッピングセンターによる買い物需要にも支えられ、乗客は増えつつあるようです。ここで運用されているのが同鉄道保有のSAT721系で、名取から直通するJR東日本のE721系500番台とほぼ同仕様の車両を保有しています。

 

車内です。座席の仕様が異なっていますが、基本はE721系と変わりません。

 

天井です。この時はカバーの無い蛍光灯が等間隔で設置され、特に節電で抜き去るということはしていませんでした。

 

窓です。E721系同様日除けは省略され、柱部分にかかる席では肘の置き場に難儀しそうです。もし良心があればここに肘掛けを設置するのでしょうが、近年の座席寄せ過ぎの風潮を見るにどうしようもないんでしょうね。


座席です。フレーム自体はJR東日本のスタンダード品をまんま流用しています。とは言えJRよりも偉いと思うのはヘッドレスト部分にもモケットを貼っている点ですね。これだけでJR保有車両よりも上等に見えるというものです。

 

座り心地としては、やはりヘッドレスト部分がJR車と比べても段違いに良いです。ここと同様、モケットにすることによってメンテは面倒にはなりますが、居住性の観点ではこの選択は大いにファインだと思うのです。そろそろJRも気付けって話ですが・・。座面がこの時期に導入された車両らしく先端部分がやや硬めなのと、寒冷地東北にして片持ち式となっていてお寒い状況となっているのが若干残念な点でしょうか。

 

ロングシートです。こちらは旧来の形状に近い足元が埋まったタイプです。優先座席に指定されている部分はこんな感じで、一般座席はオリジナルモケットとなっているものの、こちらはJR東日本同様背ズリが赤と黒のゼブラ模様、座面がグレーとなっています。ここも出来ればオリジナルモケットとして欲しかったと言うのが素直な感想です。座り心地はこちらもE721系同様、柔らかくなったのは座面奥だけで、座面先端と背ズリは相変わらずです。

 

空港アクセス路線らしく、トイレのない車端部には二段式の荷物置き場があります。料金不要の普通列車にしてセーフティバー付き、ちょっとお金かかってます。

 

トイレです。バリアフリー対応の円筒形大型トイレ、ここも仕様はJR車と変わりません。扉の色をモケットに合わせた赤系統にするなどの差別化があってもいいとは思うのですが・・。

 

京阪8000系8550形プレミアムカー

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関西圏では近鉄や南海で有料列車が定着する一方、その他の私鉄では基本的に料金不要の速達列車が走り回るのがほとんどであった中、2017年に京阪電鉄で初の有料車両が登場しました。

 

8両編成の中でダブルデッカーに負けじと異彩を放つこの赤い車両が今回のターゲットです。

 

「プレミアムカー」と名乗り、京阪特急や一部急行で有料列車として運転されます。なお、この車両以外はこれまで通り運賃のみで利用できる車両となっています。とは言え、朝には全席有料の「ライナー」なんてのも出来たんでしたっけ。

 

車端部にもロゴが入ります。左側には三ツ星が追加された京阪伝統の鳩マークが。

 

戸袋窓にはフルカラーLED表示機が設置されました。種別の下には号数も表示されていますね。

 

連結位置は6号車となっています。

 

乗車口もこの通り、プレミアムカーのものが貼り付けされています。

 

車内です。個人的な京阪のイメージは「下町感」だったのですが、ここではその片鱗も見えません。いや、一応は昔から特急車は何かしらこだわりを持って登場をして来ましたが(^^;;

 

ドアです。窓が弧を描いたものに交換されています。近年京阪は円弧状に凝っているというか、マイブームになっているんでしょうね。

 

デッキはありませんが、ガラスのパーテーションが取り付けられており、簡易な座席配置図があります。

 

淀屋橋方の車端部です。こちらも仕切り扉のデザインが変更されています。有料車両だけありこちらの窓は透明ではありません。

 

そして反対側、出町柳方の車端部です。仕切り扉上にはLCDディスプレイが設置されています。

 

天井です。照明は反射式のLED灯となっています。反射式とは言え照度は抜群、「落ち着き」という観点では料金不要車両の方が良いというものです。

 

肩部分には空気清浄機が設置されています。ここ最近他社では料金不要列車にも搭載されるようになっており、有料列車ではマストアイテム的に取り付けられるようになりましたね。

 

窓です。ドア数の減少やリクライニングシート化によるシートピッチ拡大などの変化があるものの、基本的な窓割りは改造前から変わりません。その結果、中々悲惨な席が出てくるわけですがそれは後程。

 

座席です。白と黒のメリハリがついたリクライニングシートとなっています。ヘッドレストのサイドが張り出したヨーロピアンなスタイルとなっています。

 

一見1+2の3列配置で視覚的にゆったりしているように見える座席ですが、前後間のシートピッチは確かに広いもののJRなどと比べると車体幅が15cmほど狭いこともあり、座席の幅は思ったより狭く感じました。

 

で、寝屋川の匠の力をもってしてもこんな残念な区画が生まれてしまっています。ここは2扉時代の戸袋部分だったため特に眺望は最悪です。どこの会社も、ドアを埋めた後の柱の処置って難儀(というか多少の努力では処置不能)してますよねぇ。

 

こちらは1人掛けです。窓割が一部残念過ぎる席があるものの偉いと思うのは、窓枠とは別にカーテンレールを設置して日除けは1列ごとに設置されていることですね。

 

全展開の図。座り心地は背ズリについては薄そうな見た目によらずまずまずのフッティングを見せていますが、座面がウレタン成形チックでなんだかモノ足りません。フットレストが無いので脚がダルくなってしまうのもありますね。折り返し時間がタイト過ぎることもあり両面仕様は厳しいでしょうが、こことかここみたいなのがあればいいなぁ、と。

 

ヘッドレストの張り出し部分には鳩マークが入り、ヘッドレストリネンにはプレミアムカーのロゴが書かれています。持ち手も金色に塗装されさりげなくゴージャスな印象ですね。

 

車端部席やドア横についてはシートバックテーブルが無いため、窓下に折り畳みテーブルが備わります。あれ、通路側はどうするんでしょうね…。

 

床は座席部分のみカーペット敷となっており、枯山水をイメージしたようなデザインとなっています。でも実際問題、通路こそ通り抜け等による足音を掻き消すためにもカーペット敷とする必要があるのでは?と思っています。

 

また窓側の足元には照明が仕込まれており、暗くなりがちな足元を明るくしています。

 

車椅子スペースです。ここに非常通話装置が付いていますが、一体どのように使うことを想定しているのでしょうか。

 

その奥には荷物置き場があります。三段式で、下段にはセーフティバーが設置されています。


プチ贅沢的や途中駅からの着席保証として使う人が多いのかそれなりに乗車率は高いよう。でもたまにしか使わない私としては、転換クロスシートの一般車でもそれなりの快適性は約束されますし、展望席やダブルデッカーへ体が向かってしまうんですねぇ…。

 

福岡市交通局2000系

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これほど空港と都心が近いのも珍しい福岡市。そう思わせる理由のひとつが地下鉄がかなりの本数で直通しているためで、空港直結の歴史はそう古いものではありません。その福岡空港延伸時に増備されたのがこの2000系です。灯具類は逆に角型となっています。それでも表情が柔らかいのは1000系よりも丸みを帯びたデザインとなっているのと、灯具自体が外側へ離れているからなんでしょうね。

 

側面には福岡市交通局のマークとSERIES 2000の文字。シンプルですがかっこいいですね。

 

車内です。暖色系の色使いだった1000系からガラリとイメチェンして淡白になった感が強いものの、ところどころに1000系の遺伝子が受け継がれているのが垣間見えます。

 

ドアです。1000系同様、カクカクした窓の両開き式となっています。空港に直結するなら大型荷物の持ち込みも考えたいところですが、着席定員を優先したのかドア横はあまり広くありません。

 

千鳥配置でLED表示機が設置されています。1000系に増設されたものと同様二段表示方式としています。

 

車端部です。大型貫通路なのは1000系と同様です。部品を共通化した方がメンテにも有利ですもんね。ただ、相変わらず仕切り扉は一部分のみの設置に留まります。

 

で、もちろん両側ともに仕切り扉が無い区画もあるわけで。騒音だだ漏れですよねぇ…。1000系では妻面の化粧板が濃い木目調となっていましたが、この系列では木目調とはなっているものの淡い色調です。

 

最前面です。1000系から一歩前進、車掌台側に窓が付きました。が、ただでさえ狭い窓に広告のステッカーがペタッと…。相変わらず金属縁取りの扉が多いですが、化粧板の色が薄くなったので1000系ほど目立たなくなりました。もしかしてそれが狙い!?

 

天井です。1000系から引き続き照明にカバーが掛けられています。また広告枠付きの吊革も引き続き採用されています。この頃ともなるとわざわざこのタイプを採用するのもかなり珍しいのではないでしょうか。

 

窓です。大型の一枚窓となっています。さすがに窓枠下辺にまで化粧板は貼らなかったようです。

 

座席です。ドア間は7人掛け、中央の1席が分離されているのは1000系から続くものですが、バケット化されたこの座席においては「意地の伝統保守」じみたところがあります。袖仕切りもレザーの肘宛て付き、良いところはしっかり受け継いでいます。

 

車端部の優先席3人掛けです。やはりカバー風のモケットとされています。座り心地は1000系から比べるとかなり改善されており、適度な柔らかさで良い座席だと思います。是非とも長距離運用でお目にかかりたいところです。

 

最後にフリースペースです。付帯設備は握り棒のみですね。床には最近車椅子とベビーカー優先のステッカーが追加されました。そして、吊革もわざわざ色を変えてまで同じものを採用しています。ここまで来るとこだわりがすごい。

 

東武200系座席換装車

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登場当初は有料の急行列車として登場した200系、現在では特急「りょうもう」として北関東地方都市から都心の下町浅草までを結んでいます。

 

なお、208Fは2016年より友好鉄道協定を締結している台湾鉄路管理局のTEMU2000形の塗装とされています。お互い赤をベースにしているのであまり違和感ありませんね(笑)

 

「Ryomo」のロゴもそれっぽく(笑) そんな200系ですが、台車や主要機器だけでなく座席まで流用した編成がいましたが、ここ最近座席が換装された編成が出てきたとのことなのでキャッチしてきました。

 

車内です。なんだか、色調は従来ベースですが全体的に以前よりチャキチャキした印象です。

 

その座席です。新規製造の座席で、改座後しばらくして登場した500系「Revaty」にもほぼ同タイプの座席が搭載されていることから、先行試験的に設置されたものかもしれません。それにしても、通路側の肘掛が「通勤電車かよ」というほど幅が狭いのは、先代を見ていた身からしていかがなものかと。また窓側に座席寄せ過ぎでこの肘掛使い物にならないんですよね。どうせ全席指定なんだしゆとりぐらい持てばいいのに・・、と座る前から思うこと多々。

 

改座前の座席から進歩した点としては、シートバックテーブルとセンターアームレストが追加された点でしょうね。いや、そりゃあ今時の新規製造品のリクライニングシートにテーブルが無いなんて時代遅れも甚だしいものですが・・。で、座り心地はというと総合的に悪くなった感じです。硬め基調でゆったり感が減ったのは最近の列車では潮流的になっていますが、デフォルト角度では座面が扁平すぎて脚で踏ん張らねばならず、リクライニングしても何だか微妙いんですよね。先代にあったバーレスト、引き続き設置した方がよかったんでない?

 

窓側には改座前から存在する折り畳みテーブルが健在です。ただ、一部車両では撤去されたとの噂も聞きます。

 

デッキ仕切り際に関しても折り畳みテーブルとなっています。ここはシートバックテーブルが無いのを補完するため残るんでしょうね。

 

車椅子対応の1人掛けです。こちらはモケットを貼り替えただけなのか、前の2人掛けと比べると背ズリが小ぶりとなっています。

 

前展開の図。他でも指摘事項的に出ていましたが、2人掛け席にはインアームテーブルは有りません。反対方向を向いたとき、通路側はどうすればいいのでしょう・・。

 

各ページ目次(東日本私鉄・公営・3セク)

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京浜急行電鉄
2100形 /更新車
1000形 アルミ車 /ステンレス車
1500形
600形

東京急行電鉄
9000系
8500系
7700系
7000系
6000系
5050系 /4000番台4010F「Shibuya Hikarie号」仕様車
5000系
1000系 リバイバルカラー仕様車

京王電鉄
9000系 /30番台
8000系 /大規模改修車
7000系 /リニューアル車

西武鉄道
10000系

30000系
20000系
4000系

東武鉄道
200系/座席換装車
100系

50090系
50050系
30000系
10030系 リニューアル車
10030系50番台
10000系 /リニューアル車
8000系
6050系

14系

小田急電鉄
60000形

8000形
3000形

東京メトロ
16000系
15000系
10000系
8000系
1000系  
08系
07系
05N系
03系
02系/リニューアル車
*01系

京成電鉄
AE形

3700形
3600形
3400形
3000形

相模鉄道
11000系
10000系
9000系
8000系 /更新車
新7000系
7000系

東京都交通局
12-600形
12-000形
10-000形
10-300形 初期車 /後期車
6300形 前期車 / 後期車
5300形

横浜市交通局
10000形
3000A形
3000S形

仙台市交通局

1000系


札幌市交通局
9000形
8000形
*7000形
5000形

函館市企業局交通部
8000形
710形

横浜高速鉄道
Y500系

東葉高速鉄道
2000系

ゆりかもめ
7300形

東京臨海高速鉄道
70-000形

湘南モノレール

5000系

横浜シーサイドライン
2000形

 

上信電鉄

150形
 
富士急行
8000系
*2000形

6000系
5000形
1200形 /「富士登山電車」仕様車

碓氷峠鉄道文化むら

トロッコ列車・シェルパ君

長野電鉄
2100系
1000系

8500系
3500系

アルピコ交通
3000系  

野岩鉄道

6050系

しなの鉄道
115系

北越急行
*683系


HK100形/「ゆめぞらⅡ」仕様車
 
鹿島臨海鉄道
6000形

 

会津鉄道

AT500・550形

 

えちごトキめき鉄道

ET127系

ET122形

 

仙台空港鉄道

SAT721系

各ページ 目次(JR)

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JR西日本
N700系 3000番台/4000番台/7000番台
700系/3000番台/7000番台
500系
W7系

683系0・2000番台/4000番台
681系

*581系
*381系/*「くろしお」仕様車/「やくも」仕様車
289系

287系

283系

281系

521系 初期車/中期車/後期車
*455系・457系・475系
415系
413系/*体質改善工事車

323系

321系
227系
225系5000番台/225系5100番台
223系0番台/2500番台/5000番台/5500番台
213系
207系/リニューアル車
205系/1000番台
201系
125系 小浜線/加古川線
117系300番台
115系300番台/岡山地区ワンマン対応車/体質改善30N更新車/3500番台 /*広島・山口地区/体質改善40N更新車/115系3000番台/2両編成
113系 きのくに線/5300番台
105系 3扉車/4扉車/*広島地区(4扉車)
103系/阪和線羽衣支線ワンマン運転仕様車/体質改善40N更新車/体質改善30N更新車/3500番台 /3550番台

キハ189系
キハ187系
キハ48形「花嫁のれん」仕様車

キハ122・127形
キハ121・126系
キハ120形
キハ47形  山陰地区/岡山地区/広島・山口地区/北陸地区/「○○のはなし」仕様車/「ノスタルジー」仕様車/*7000番台「みすゞ潮彩」仕様車
キハ41形
キハ40形 広島・山口地区/キハ40形 岡山地区/「鬼太郎列車」仕様車 /「竹田城跡号」仕様車/キハ40形「ベル・モンターニュ・エ・メール(べるもんた)」仕様車

*50系
35系4000番台(グリーン車)/(普通車)
*24系客車「Twilight Express」(5~9号車)
*24系客車「Twilight Express」(3、4号車)
14系「サロンカーなにわ」仕様車
12系/「奥出雲おろち号」仕様車/*700番台「SLやまぐち」仕様車
オハテ321・オハテフ310
*梅小路蒸気機関車館初代SLスチーム号用トロッコ客車

JR西日本新快速の系譜
225系100番台~標準化を図った新たなスタンダード~
225系0番台~安全性を高めた次世代車両~
223系2000・6000番台~旧型車へのとどめの一撃~
223系1000番台~震災からの復興と勝利の象徴~
221系~JR西日本車両のパイオニア~
117系~国鉄が見せた意地の電車~
113系~初代新快速用車両~

JR東海
N700系/1000番台
700系

383系
313系
311系
211系 0番台/5000番台

キハ85系
キハ75形
*キハ48形
*キハ40形

キハ25形1000番台
* キハ11形 初期車/300番台

JR東日本
E7系
E5系  普通車

E657系
*485系  K1編成/*3000番台  新潟地区/*3000番台  青森地区/*「あいづ」仕様車/700番台「NO.DO.KA」仕様車/700番台「リゾートやまどり」仕様車  
E351系
E257系
189系/豊田車
185系

E721系
719系
701系
E531系
E501系
E233系
E231系

E129系

E217系

E127系/100番台
215系
211系 3000番台
205系/3100番台/600番台
115系 高崎地区/新潟地区/*長野地区/リニューアル車

*107系
 

キハ141系700番台「SL銀河」仕様車

キハE130系
キハ110形
キハ58系「Kenji」仕様車
キハ48形「びゅうコースター風っこ」仕様車/キハ48形「みのり」仕様車

*キハ40形1000番台

HB-E210形

12系/「ばんえつ物語」仕様車
旧型客車

JR北海道
789系0番台「ライラック」(元「スーパー白鳥」)仕様車/1000番台
785系

735系
733系/3000番台
731系
721系
*711系

キハ283系  普通車
キハ281系
キハ261系/1000番台
キハ183系/キハ183系「旭山動物園号」仕様車/*5000番台「ニセコエクスプレス」仕様車/5100番台「クリスタルエクスプレス トマム & サホロ」仕様車/5200番台「ノースレインボーエクスプレス」仕様車

キハ201系
キハ150形
キハ143形
キハ54形500番台
キハ40形/350番台「優駿浪漫」仕様車/400番台

*24系
*14系 寝台車/*座席車

50系「くしろ湿原ノロッコ」仕様車/「富良野・美瑛ノロッコ号」仕様車
ナハ29000形

JR九州
800系
N700系 8000番台

885系
883系
787系
783系

BEC819系
817系
815系
813系200番台/1100番台
811系
713系
415系 100番台/鹿児島地区

 

キハ185系/「A列車で行こう」仕様車
キハ183系1000番台「あそぼーい!」仕様車
キハ140形「指宿のたまて箱」仕様車
キハ125形400番台「海幸山幸」仕様車

キハ71系

キロシ47形「或る列車」仕様車
キハ47・147形 「はやとの風」仕様車
キハ47形「指宿のたまて箱」仕様車
キハ47形「かわせみ やませみ」仕様車

220形200番台
キハ200形
キハ147形

キハ66系
キハ47形
キハ47・140形 「いさぶろう・しんぺい」仕様車
キハ40形
キハ31形

JR四国
8600系
8000系

7000系
6000系
5000系
121系
113系

N2000系
2000系/リニューアル車/「TSE」試作車
キハ185系

1500形
1200形
1000形
キハ185系3100番台
キハ54形0番台/「しまんトロッコ」仕様車
キロ47形「伊予灘ものがたり」仕様車
キハ32形/「鉄道ホビートレイン」仕様車/*「海洋堂ホビートレイン」仕様車/キクハ32形

トラ45000形「しまんトロッコ」仕様車


各ページ 目次(西日本私鉄・公営・3セク)

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☆お願い☆
中部地方(富山・愛知)を含みます。
*印=引退した車両です。

クリック、またはタップするとその記事へと飛びます。このページは、更新の上のぼって来ます。ご了承ください。


・Twitterについて
車内観察のついでに映した車窓の動画を載っけるゆるいアカウントです。たまに車内観察の小ネタを載っけるかも…。
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@syaso_hyogo1992


阪急電鉄
9300系
9000系
8300系/8315F/「古都」仕様車
8200系
8000系/8040形
7300系 初期車/後期車/7307F・7327F/7320F/リニューアル車
7000系 その1/7000系 その2
6300系 「京とれいん」仕様車/嵐山線リニューアル車
6000系/6050F/リニューアル車
5300系/リニューアル車
5100系/リニューアル車
5000系
3300系/リニューアル車
3000系・3100系
*2300系
*2071系
1300系
1000系

阪神電気鉄道
9300系
9000系
8000系 初期試作車/*後期車/リニューアル車
7890形・7990形
7861形
5700系
5550系
5500系
5000系
1000系

近畿日本鉄道
50000系
30000系
26000系
23000系
22600系
22000系
21020系
21000系
16010系
16000系
12600系
12410系
12200系

9820系
9200系
9020系
9000系
8810系
8000系
7000系
6820系
6400系
6620系
5820系
5800系
3220系
3200系
2800系
2610系
2410系・2430系
2050系
2000系
1620系
1430系
1422系
1400系
1220系・1230系
1021・1026・1031系

JR西日本新快速の系譜番外編 近鉄5200系~敵に塩を送ってしまった電車~

京阪電気鉄道
13000系
10000系
9000系
8000系/8550形プレミアムカー/*8030番台(初代3000系)
7200系
7000系
6000系 /リニューアル車
5000系
3000系
2400系
2200系
1000系
800系

南海電気鉄道
50000系
31000系
30000系
12000系
11000系
10000系
9000系
*8200系
8000系
7100系/「めでたいでんしゃ」仕様車
6300系
6200系
6000系
3000系
2300系
2200系・2230系/2208F「天空」仕様車
2000系
1000系
コ11形・コ21形

名古屋鉄道
6800系 クロスシート車
6500系
6000系
5300系・5700系
5000系
3700系
3500系
3150・3300系
2200系・2300系
2000系
1700系
1000系
300系

西日本鉄道

*8000形 「旅人」仕様車/*「水都」仕様車
7050形
3000形
 
大阪市交通局
30000系/御堂筋線/御堂筋線後期車
80系
70系/第1期リニューアル車/ 第2期リニューアル車/第3期リニューアル車
66系 初期車/後期車/リニューアル車/動物園仕様リニューアル車
*30系
新20系/第一期リニューアル車/第二期リニューアル車
20系
10系

200系
A100系

神戸市交通局
5000形
3000形
2000形
1000形

京都市交通局
50系
10系

名古屋市交通局
6000形
3050形
3000形
N1000形

福岡市交通局

2000系

1000系

鹿児島市交通局
7000形
2110形
1000形

山陽電鉄
6000系
5000系 初期車/初期座席換装車/中期車/後期車/ロングシート改造車
5030系
3000系 1次車/量産車/セミクロス車/リニューアル車

神戸電鉄
6500系
6000系
5000系
3000系
2000系
1300系 デ1350形
1100系
デ1070形

北大阪急行
9000形 /2次車
8000形

能勢電鉄
6000系
5100系/5108F/ 5142F/5146・5148F
3100系
1700系
*1500系/*2連

北神急行電鉄
7000系

神戸新交通
2020型
2000型
1000型
 
泉北高速鉄道
7020系
7000系
5000系/リニューアル車
3000系

大阪高速鉄道
2000系
1000系 初期車/後期車

叡山電鉄
900系
800系
700系

阪堺電気軌道
1001形

水間鉄道
1000形
 
和歌山電鐵
2270系「いちご電車」仕様車

紀州鉄道

*キテツ1形

 

比叡山鉄道

「福」「縁」

 

丹後海陸交通

天橋立鋼索鉄道
 
富山地方鉄道
16010形
14760形
10030形/「ダブルデッカーエキスプレス」仕様車
9000形

富山ライトレール
TLR600形

万葉線

デ7070形

北陸鉄道
8000系
7000系

 

福井鉄道

610形

 

えちぜん鉄道

MC6001形

豊橋鉄道
1800系
モ3200形
モ780形

愛知環状鉄道
2000系

名古屋臨海高速鉄道
1000形

愛知高速交通
100形

近江鉄道
800系
700系
100形

 

岡山電気軌道

9200形

高松琴平電鉄
1200形
1100形
1080形

1070形


広島電鉄
5100形

広島高速交通
6000系

伊予鉄道
3000系
610系

モハ2100形
モハ60形

一畑電車

7000系
5000系/「しまねの木」仕様車
*3000系
2100系/「楯縫」仕様車
1000系

長崎電気軌道
1200形
370形

智頭急行
HOT7000系

HOT3500形/3521

あいの風とやま鉄道

521系

413系

のと鉄道

NT300形「のと里山里海号」仕様車

NT200形

若桜鉄道
WT3000形

嵯峨野観光鉄道
SK100・SK200・SK300形

京都丹後鉄道

*KTR8000形/「丹後の海」仕様車
KTR001形

KTR800形「コミューター」仕様車
KTR700形「あかまつ」仕様車
KTR700形「あおまつ」仕様車
MF200形

信楽高原鐵道
SKR310形
 
北条鉄道
フラワ2000形

水島臨海鉄道
MRT300形

キハ38形

キハ30形

 

井原鉄道

IRT355形


土佐くろしお鉄道
2000系

TKT8000形

阿佐海岸鉄道
ASA100形

 

錦川鉄道

NT3000形

甘木鉄道
AR300形
 

平成筑豊鉄道

400形

 

松浦鉄道

MR-600形


関電トンネルトロリーバス
300形

一畑電車1000系

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1
一畑電車に登場した久々の新系列車両が1000系です。東急1000系の譲渡車両とは言え、GTOとは言え、一畑初のVVVFインバータ車両となっています。先頭車化した前面が「安上がりやっつけ仕事だ」だの「3セク気動車」だの言われていますがそれが東急テクノシステムクオリティですが、一畑に来た矢先雲州平田の秘密工場で「オールステンレス?何それおいしいの?」と言わんばかりのラッピングでカバーされています。

2
この編成はかつての一畑標準塗装仕様となっています。ラッピングは公募で決まったそうですが、やはりこのオレンジに白帯の塗装に愛着がある方が多いのでしょうね。

3
行き先表示はこれまた一畑初のLED表示機となっています。

 


第3編成は「ご縁電車しまねっこ号Ⅱ」となっています。なお、外装に力を使い果たしてしまったのか初代のようにあみだくじやしまねっこが座席に鎮座するというようなことはありません。第2編成までとの相違点としては、前照灯がシールドビーム2発からLED灯4発となったことですね。

4
雲州平田で初代しまねっこ号と並びました。1000系の方が色が濃い目となった気がします。

5
車内です。ワンマン運転に備えていくつかの改造が行われているものの、それ以外は東急時代と変わりません。サンライズ出雲から乗り換えた首都圏の東急線利用民の人達からしたら幻滅してしまいそうですね(^^;; 懐かしさを感じてもらえればそれは結構ですが…。

6
ドアです。化粧板は相変わらず貼られていませんがイエローラインが入れられています。

7
ドアは半自動機構が備わっており、開閉ボタンが設置されています。外側は開けるのみ、内側は開閉両方が備わります。

8
そうそう、転用に際して開閉ランプが追加されています。これがまた後付け感満載のものでして、最近の新車のように頑張って埋め込み式に出来なかったのかなぁと思ってしまいます(^^;;  開閉の際には同時に設置されているスピーカーから独特なメロディーが流れます。

9
車端部です。一畑電車では初となる仕切り扉が付いた車両となっていますが、ワンマン運転で移動が多い運転形態だけに普段は開けっ放しにされています。

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最前面です。全列車が先頭化改造車ですが、特に違和感無く仕上がっていますね。運賃表示機はLCDディスプレイであり、これも一畑電車では初装備です。

11
天井です。東急時代と変わらずカバーの無い蛍光灯が並びます。ラインフロー式の冷房吹き出し口に送風補助のラインデリア、この辺りは最近の新車にも通じるアイテムですね。

12
窓です。一段下降窓が三枚並びます。転用の時に日除けの生地くらい変えてあげてもよかったのでは…。

13
座席です。東急(並びに直通線区)利用民にはお馴染みのオレンジと茶色のモケットがセットになったロングシートです。ドア間は9人掛け、3×3で区切るように仕切りが入っており、その上には肘掛けとしての利用を考慮してラバーの肘当てが貼り付けられています。冷たさを感じないようにするこの気配り、今の東急にはあるかなぁ…。

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整理券発行機を備えたロングシートです。元の袖仕切りに増設した形ですね。座席の座り心地は硬めですね。東急らしいというか何と言うか…。見た目はそこまで変わらないので、従来車の勢いで座るとちょっと残念な気持ちになるかと思われます。そう、顔文字で表すと「(´・ω・`)」こんな感じでしょうか(笑)

15
車端部は4人掛けでしょうか。こちらには特に仕切りは入れられていません。優先座席に指定されていますが、特にモケットを変えているわけでもありません。

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向かい側の車椅子スペースです。握り棒と固定用具が備わります。

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単行可能な新造車両と共に、一畑に訪れた新しい時代をのんびりと走ります。

JR九州783系

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1

783-1
JRが発足して30年、JRグループ初の特急用車両として「ハイパーかもめ」でデビューした783系です。


新幹線開業による787系の大規模転配で、一気に運用が減っている感じも否めず、日豊本線の「にちりん」では、両系列で仕事を奪い合っているようにも見えます。


ステンレス無塗装車体に、ブロックパターンのステッカーが貼り付けされています。

画像はハウステンボス専用編成です。前面がド派手な赤色に塗られています。

 

783-2
そういえば、こちらは今オレンジ色にリニューアルされて再スタートをしている編成が出てきていますね。そのうちまた観察に出向いて取り上げましょうか。


こちらは「みどり」編成。こちらはステンレス地が多くなっています。


「みどり」と「ハウステンボス」は早岐までは併結運転を行うため、連結面側は貫通構造となっています。何やら、817系に似ていますね。大半は元中間車からの改造ですが、1両のみ元が半室グリーン先頭車だった編成がおり、流線型の前面を惜し気もなく切り取り、切妻の貫通型前面に改造しています。なお、みどり編成ではこの車両が半室グリーン車となっています。元々半室グリーン車の車両を除き、改造前が普通車だったため窓が普通車と同じ大きさとなっていると共に、窓割りも残念なことになっています。方や反対側の普通席はハイデッキ流線型パノラマの豪華仕様です。あれ?


それでは参ります、デッキドアです。低床ホームに対応するため、ステップがあります。ドア自体は赤色に塗装されており、九州ではよく見かける仕様です。ちなみに、783系のドアは車体中央に配置されており、ドアを境にA室とB室に分けられています。この仕様はあまり多くないものの、グリーン車が半室で済むほどの需要であるJR九州、以後883系や885系の半室グリーン先頭車に受け継がれることになります。


ハウステンボス編成のドアです。赤色のドアは相変わらずですが、周りは青色と言う、883系のような色使いになっています。外観だけじゃなく内装もド派手ですね・・。


車内には自動販売機も備わります。


そして九州ではよく見かけるテーブルカウンター。このメタリックで近未来的な雰囲気に、リニューアル当時のちょっとしたJR九州のバブル時代を垣間見ることが出来ます。

 

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かつて何に使われていたのか謎のフリースペース。鏡が入っているので身だしなみにも使えますし、携帯電話の通話スペースとしても使えます。

 

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自動販売機です。観光列車で軒並み車内販売が終了した今、昼行特急では日本最長距離を走る列車にも入るだけにこの設備はありがたいですね。



両編成の連結時の姿。通り抜けも可能となっています。

 

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デッキとの仕切りを外側から。扉部分は本当に原色で溢れています。当時のドーンデザインの流行ともいえます。


783-5
普通車車内です。ドアが車両中央にあるためそれぞれが半室構造となっており、とてもこじんまりとしています。オリジナルの座席を持つ車両の車内で、後に紹介する485系の座席に改座された編成が多い中、ごく少数ですが原型の座席を持つ車両も頑張っています。

 

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天井です。カバー付の照明が間隔を空けずに並んでいます。当時としては標準的な装い、ともすれば国鉄感も漂います。

 

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で、一部はこのように垢抜けた車両も(^^;;

783-6
座席です。JR化後初の特急型車両らしく、フレーム自体はどこか国鉄型でよく見られたフレームの面影を感じます。

783-7
JR九州お得意、車両によってモケットをコロコロ変える手法はこの頃から健在です。座り心地ですが、熟成を重ねた国鉄設計を更に進化させただけあり、座席のクッション性や座面と背ズリとの組み合わせは中々良いのではないでしょうか。今のJR九州で885系等に搭載され広がりつつある座席と比べればその信頼感は絶大なものだと思います。

783-8
足元には跳ね上げ式のバーレストが備わります。少し体勢を変えたい時にどうぞ。

783-9
かつては普通車でもオーディオサービスをしていたようですが、現在ではパネルが塞がれています。JRグループ初の特急型車両、相当気合いが入っていたようですね。

783-10
こちらは先頭、展望車の普通席です。


やはりセミハイデッキ化されています。また南九州の日豊本線系統の特急列車では自由席として割り当てられることがあるので、早く並べば最前列を陣取ることも可能です。


さて、JR化してから30年近く経とうとしていますが、783系では登場当初の座席を更新した車両が存在(というかほとんどがこれ)します。

 

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で、間違い探し的な別バージョン。

 

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デッキとの仕切りです。こちらは出入り口側のもので、仕切り扉は自動式で窓が大きいものです。また仕切り扉上にLED表示機が設置されています。

 

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そして車端部です。仕切り扉のデザインが全体的に異なり、LED表示機も設置されていません。まぁ、独特な客室配置ゆえ、両方向に完璧に対応しようとすると普通の車両の倍付けなければならないわけで・・。

 

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そうそう、ローレル賞も獲っているんですよね。JRグループ初の特急列車なので納得といえば納得。

 

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窓です。2席に1枚の割り当ては国鉄型車両と同様、日除けは横引き式のカーテンです。



座席です。オリジナルのものではなく、485系の廃車発生品に改座されています。改座の原因はオリジナル座席のヒーターの弱さだそうですが、JR九州のウィークポイントの一つとも言えるメンテの悪さ、「本当にダメになったら座席ごと換えてしまう」というのが隠れた答えのような気がしています。


先頭車の運転台側のブロックは、普通車ながら展望に配慮したハイデッキ構造となっています。

783-3
座席です。モノ自体は485系廃車発生品同様ですが、ハイデッキ化されたためにちょっと上からの展望が楽しめそうです。

783-4
セミハイデッキ部分はこんな感じ。段差が割と大きいので、出入りには注意しましょう。


こちら些細過ぎるバージョン違いです。上の座席と比べて、肘掛上部の色が少し薄くなっています。


みどり編成の普通車車内です。座席のモケットが少々変わっています。


座席です。先に紹介した座席は肘掛フレーム部分やテーブルが黒色となっていましたが、こちらは白色となっています。またモケットも模様が少なめになっていますね。


こちら最前面側に設置された座席です。やはり展望を考慮してセミハイデッキ化されています。座席に座るときには段差に注意しましょう。それでも座席は485系のものなんですよねぇ・・。座り心地はまずまずだと思いますよ、腐っても国鉄の頑丈・安定設計ですから。ですが、オリジナル座席にあったバーレストなどはことごとく省略されており、クッション性などもやや薄めでオリジナル座席の座り心地が恋しくなるかもしれません。


前面展望はこの通り。


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783系で地味にパラダイス感が出ているのは座席の付帯設備でして、このように一部分だけ色が異なっているというのを多々見かけます。南九州まで行くと特に急がない不相応な列車がいることはともかく、紛いなりにも料金を徴収する車両にてこれは何ともチープな・・。

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で、こちらはリクライニングレバーのカバーだけが交換されたタイプです。

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続いてその色違い。どっから持ってくるんでしょうね・・。

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そしてセンターアームレストのカバーだけが変わったタイプです。

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裏に回ってみれば、シートバックテーブルも一列だけ黒いのが・・。

 


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普通車の次はグリーン車です。1+2の3列配置、半室を利用しての設定となっています。

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天井は間接照明で、荷棚には読書灯が設置されています。

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座席です。独特な形状をしていますが、展望タイプの前面を有していることから少なからず展望に配慮したものと思料します。それにしても、肩部分が切り取られた割にえらく重厚感全開です。

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こちらは1人掛けです。

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全展開の図。付帯設備はシートバックテーブルにインアームテーブル、両面式のフットレストとグリーン車らしくフル装備ともいえます。

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フットレストが無い仕切り際の席には三角オットマンが置かれています。こちらは土足禁止面のみ、展望席以外はちょっと残念な区画ですね・・。


みどり編成の半室グリーン席です。ごく1両を除き、普通車からの改造により登場した区画です。


荷棚下にはグリーン車お決まりの読書灯があります。


座席です。グリーンの名に恥じぬ大型で肉厚の座席となっています。


そして1人掛けです。座り心地は「いかにも」なグリーン席相応の良い座り心地です。「みどり」や「ハウステンボス」のような、乗車時間が比較的短い列車では物足りないような気もします。ただ、みどり編成での不満点として、座席以外の良い点がほとんど無いということ。前述の通り普通席からの改造のため、窓割りもご覧の通り残念な区画がありますし、貫通構造側に設定しちゃったもんですから前面展望も無し、おかげでセミハイデッキ構造でもなし。更にハウステンボス編成併結時は中間に入ることから、乗客の通り抜けも頻繁に起こります。静粛と安らぎを提供すべきグリーンにおいてこれはマイナスですね。せめて反対側のパノラマ型車両をグリーン車にしておけばよかったものを・・。あくまで「博多から西を向いた時、先頭にグリーン車を設定する」という現場の縛りがあるのでしょうね。


デッキ仕切り際の座席では、テーブルは固定式、フットレストが設置できないため、土足禁止面オンリーのオットマンが置かれています。


前面仕切り際では、シートピッチ拡大のあおりで生じたデッドスペースを埋めるように、ガラスのパーテーションが設置されており、窓側はちょっとした個室気分を味わえます。テーブルも広めですね。



こちらはハウステンボス編成のグリーン車。元からグリーン車の車両ですね。


照明は間接照明となっています。昼間ではカーテンを閉めてセットされていることが多いので、とても暗く感じます。


座席です。モノはみどり編成と同じですが、こちらはセミハイデッキ化されており、通路と座席の間に段差があります。


こちらは一人掛け。


全展開してみました。設備面ではグリーン車として必要十分ですね。現在の水準としては、コンセントが無いのが少し残念でしょうか。時代の流れでしょうね。ちなみに後ろの仕切りにあるコンセントは、清掃用のためにあるものと思われます。使えないことはないと思いますが、あまりおススメは出来ません。


パノラマグリーン車からの展望。普通席と構造は変わりませんね。

富山ライトレールTLR600形

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かつて、富山から北の岩瀬浜までを結ぶ「富山港線」という路線があり、その路線の赤字廃線に伴い再出発したのが富山ライトレールです。今日本で注目されるようになったLRTの先駆けであり、ルート変更や駅・電停の増設、JR時代は1時間に1、2本という典型的なローカル線だったものを、時間当たり2~4本、合計約3倍近くの増便を行い、全国2位の車社会と言われる富山県で、JR時代を上回る利用率を達成しています。今後は富山地方鉄道軌道線との直通運転が開始される予定となっている富山ライトレール、そんな同線で活躍しているのがこのTLR600形です。この観察日記で路面電車を取り上げるのは初めてですね(2014年11月現在)。


車内です。ここ最近、日本で導入されている欧州タイプの路面電車標準ともいえる内装ですね。


ドアです。全面ガラス張りで、プラグドアとなっています。


運転台です。中央に配置されており、中央部のみガラスで仕切られています。その上には液晶ディスプレイもあります。


窓です。日除けはフリーストップ式のロールカーテンとなっています。


座席です。セミクロス配置となっています。まずは2人掛け席から。4名分のボックスシートとなっています。シートピッチは広くないため、4人で座ると窮屈に感じます。通路側に肘掛はありませんが、乗降時の利便性を優先したためでしょうね。


2人掛けの反対側は通路幅確保のためか、中途半端な幅になっています。1.5人掛けと言った所でしょうか。連結部付近の座席はロングシート配置で、2人掛けとなっています。座り心地は見ての通りあまりよくありませんが、乗車時間もそこまで長くないので特に問題も無いでしょう。


車椅子スペースです。付帯設備は握り棒と降車ボタンのみとシンプルにまとめられています。


隣には介助者用と思われる補助椅子があります。


座り心地は他の座席とあまり変わらないので、前面展望をしたい時などはここに座るのも悪くありません。


路面電車によく見かける、善意の傘。使ったら必ず返しましょう。

 

導入からしばらく経ったある日、北陸エリア周遊時に富山市内での宿泊の予定だったのでライトレールに乗りに行った時のこと、車内に少し変化が起きているようです。

 

車内です。パッと見て変わったのは座席でしょうか。

 

というわけで座席です。グリーンをベースにしたものからブルーをベースにしたモケットに変わっており、形状も変更されております。

 

以前の座席より背ズリの高さが低くなったように感じますが、モケットの模様による錯覚かもしれません。形状は以前より工夫したものとなっているようです。

 

そして片側1.5人掛け。こちらも1人掛けに無理矢理0.5人分のスペースを足したような見た目でしたが、しっかり1.5人掛けとして作り直しています。

 

そしてタイヤボックスの関係か座面高さが異なるパターン。

 

お次はドア横の2人掛けです。壁にはヒーターが仕込まれています。うっかり触れないように気をつけましょう。

 

ドア横のロングシートです。基本的にクロスシートと変わりません。

 

で、連結面にありましたブルーリボン賞。

 

かつての岩瀬浜線を髣髴とさせる鉄道線区間。富山地鉄市内線との乗り入れが楽しみな今日この頃です。

 

JR西日本521系 中期車

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元々は滋賀県と福井県の資金援助により導入されていた521系ですが、2009年から運用線区が金沢まで延伸するのに伴い、なんとJR西日本自前で増備が行われました。いよいよ滋賀県と福井県が資金援助した意味が分からなくなってきた気もします(^^;; そして、登場当初は3両編成でやってきたところを2両編成で乗り切ろうとするので混雑が甚だしかったものの、近年は後期車導入により敦賀-金沢直通便や利用の多い列車を中心に増結が図られ、混雑も幾分緩和されてきた感があります。

 

 

新快速も遂に福井方面へ・・。と言いたい所ですがそんなわけありません(^^;; そんなジョークが通じるJR西日本近郊型標準幕は怖い・・。画像はM編成で、2010年から増備された敦賀地域鉄道部敦賀運転センター車両管理室所属編成です。

 

なお、後期車導入後に併結時の隙間を埋めるべく転落防止幌が常時取り付けられています。今や多くの併結対象車両に取り付けられてきたため目が慣れてきましたが、常時取り付けと言った辺りに現場の工数省略という環境改善が図られると共にやっつけ仕事感満開です。

 

北陸新幹線延伸に伴う平行在来線の3セク化により、一部編成が新会社に移籍しています。移籍決定後新会社にスムーズに移行させるためか、晩年金沢以東ではワンマン運転を実施した列車が出ていました。

 

そして、新会社移籍を前にして既にJRマークが剥がされていたのは仕事が早いと言うか何と言うか・・。

車内です。やったらと黄色が目立ちます(^^;; 丁度223系と225系を足して2で割ってワンマン機器を足したような車内です(笑)

ドアです。構造そのものは前期車と似たものですが、ドア両端に注意喚起用のイエローテープが貼られたこと、ドア横の手すりの形状が変更されたことなど、若干の変更点が見られます。


整理券発行機が設置されたドアです。台座が片持ち式で厚みも増やされています。現状では使用されていませんが、金沢以東3セク化後に日の目を見ることとなるでしょう。ドアの半自動機構も備えられており、通年半自動となっています。

車端部です。変更点としては、ロングシートの袖仕切りが大型化されたことですね。

トイレのある車端部です。円筒形に改良されたもので、最近の車両ではお馴染みとなってきました。

最前面です。仕切り窓は大型ではなく、一般的によく見られる大きさです。そして仕切り扉は横引き式で、ワンマン運転が始まるとここを開けっ放しにして、乗務員室に収納された運賃箱を引き出してくるようになると思われます。上部には小浜線と北陸本線全線の駅名が書かれており、いつワンマン運転が始まってもおかしくない環境にはしてあります(^^;;

天井です。蛍光灯にカバーがかけられているのは、車両の関西化(ある意味の標準化)の産物です。つり革が黄色で径が太いものになり、ラインデリアの羽が枕木方向になったりと、後に導入された225系の元となったと言っても過言ではありません。LCDは無いにせよ。

窓です。一段窓で、一部は下降するようになっています。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。テーブルはありませんが、広く取られた桟にペットボトル程度の物なら置けるようになっています。

座席です。まずは転換クロスシートから。やはり223系2000番台の後期に導入された座席と同形状ですが、持ち手が緑から黄色となっています。座り心地はもう言わずもがな、扁平で体に沿った形状とは言い難く、敦賀から金沢まで通しで乗車した時にはやはり腰に違和感が・・てそれは当たり前か(^^;;

ドア横の固定クロスシートです。座面角度がしっかり付けられている点や、背ズリの形状などもこちらの方が優れているのかな、とは思います。微々たる差でしょうが・・。

整理券発行機が無いドア横に関しては、補助椅子が設置されています。勿論223系2000番台以降の大穴が空いたタイプです。従来このようなタイプの車両が存在しなかったためか、補助椅子があるにも関わらず立っている乗客をよく見かけます。

整理券発行機です。前述のとおり現在は使用されていません。

車端部のロングシートです。優先座席となっています。モノとしては321系と同じもので、背ズリが短い上にクッション性も低く、座り心地はお世辞にも褒められたものではありません。「お年寄りが立ち上がりやすいように」硬くしているようですが、妻面の手すりにそのような配慮が見られるものの、硬い+「鉄道」という揺れが大きい環境下では地獄以外の何物でもないような。評価の声も聞こえませんし。優先座席ではありますが、長距離走行を前提とした車両に、京阪神緩行線のように短距離移動を主眼に置いた座席を持ってくるのは如何なものかと。125系辺りの座り心地のロングシートを持って来ておくれ!

大型化された袖仕切りです。前期車と比べると格段に改良されていると思います。ここなど のものと比べると、縦方向の長さを大きく取っており、もたれ掛かりなどがしやすい形状になっていると思います。そして、何より評価したいのはモケットが貼られていること。これが北国を走る車両としては嬉しいですよね。ただその犠牲として、肘周りに余裕が無いのが残念です。この袖仕切りと座席の間に、肘掛の類を挟めば、ある意味最強の袖仕切りが出来上がると思います。後は・・ロングシートの軟化。これ本当に何とかしてください(^^;;


トイレ横の車椅子スペースです。手すりの追加や、非常通話装置などが設置されています。ヒーターも薄型のものが設置されています。ただ、金属地剥き出しなのが少し残念ですね・・。

 

JR西日本521系 後期車

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つい最近まで、国鉄型車両、しかも全国的にも希少となっていた急行型車両が何食わぬ顔してゴロゴロしていた北陸地区も、この系列導入で大きくJR化したように思います、521系です。


その中でも、近年大量に導入された後期車、J編成と名乗るグループを取り上げます。225系に似た前面となっており、225系のそれよりは丸みを帯びたデザインとなっていますね。このデザインは後に登場する227系や323系にも採用されており、JR西日本の新しい標準デザインとなりつつあります。というか、よく「523系」とかにしませんでしたね(^^;;


運用は基本的に北陸本線の普通列車で、早朝の福井発敦賀行きの快速にも充当されます。画像は新快速幕になってますね。相変わらずJR世代共通幕とは恐ろしいもので・・。ちなみに、その福井発の快速と敦賀発の新快速に乗り継ぐと、8時台には大阪につけるそうです。ただし、福井発が4時50分なので、毎日の通勤にはまず使えませんね(^^;;


特徴なのは前面にも無遠慮に設置された転落防止幌ですね。何でも、先頭車同士の連結場所から転落して死亡する事故が発生したために設置できるようにしたそうです。本来は4両編成運用時に設置されるように計画したようですが、設置した状態で先頭に立った場合でも特に問題が無かったために恒常的に設置されているんだとか・・。手間は省きたいでしょうが、空気抵抗とは何ぞや、外観美とは何ぞや、と問いたいですね・・。おかげで一部のファンからは「耳」と言われています。


先頭車同士が連結するとこんな感じです。特に違和感なく仕上がってますね・・。

 

なお、後期車の一部は金沢-直江津間の分割3セク移管後、IRいしかわ鉄道に譲渡されることが決定しており、残る編成も北陸新幹線敦賀延伸を以て新会社に譲渡される予定です。


車内です。それぞれの配置は基本的に中期車に似た車内となっています。中だけ見ると同じ系列に押し込んだ意味が分かったような気もしますが、色合いが異なるために、視覚上の違和感は拭えません。


ドアです。LED表示機は千鳥配置とされています。とにかく危ない、目立って欲しい部分は黄色に塗装され、急停止時やドアの開閉時の注意喚起を全力で行っています。

 

一部ドアには整理券発行機も備わります。当時は車掌乗務が基本のため使用されていませんでしたが、2016年に昼間の一部列車でワンマン運転が開始されたため日の目を見ているようです。


半自動機構も備わっており、通年半自動扱いとなっています。外側はあけるボタンのみ、内側は開閉両方のボタンが備わります。


車端部です。仕切り扉はここ最近相変わらずのステンレス地のままとなっています。味気ないですねぇ・・。左側の妻窓は中期車から引き続き残されています。


トイレを有する車端部です。中期車の時点でこのデザインは既に確立されていたのですが、後期車では化粧板の色がグレー系となっているので、印象がかなり異なります。


最前面です。ワンマン運転時に使用する運賃表示機がLCD画面となっています。仕切り窓は中期車とほぼ同じ大きさとなっていますが、前面窓が小さめなので中央の窓からしか展望は利きそうにありません。

 

なお関西圏とは異なり併結運用にも対応しています。併結時の様子がこちら一応車掌台側は客室として開放されています。



天井です。照明はカバーがかけられたLED灯で、おかげで灰色系の化粧板と共に車内が寒色系となっています。冬は寒冷地となる北陸本線、寒い時期には視覚的にも厳しくなるかもしれません。


窓です。日除けはフリーストップ式のロールカーテンタイプです。225系のように、窓が3分割されていません。分割なくして225系と同程度の強度を維持できるようになったのでしょうか。


座席です。223系2000番台から採用されている転換クロスシートとなっています。


モケットは225系から続いてブロックパターンのもので、「滑りづらいけれど安っぽい」という言葉がしっくりくると思います。座り心地に関しても、扁平で身体に沿った形状とは言えません。コストを削減したい気持ちは分かりますが、「横を向いてりゃいい」ってわけでもなかろうに…。

ドア横の固定クロスシートです。こちらも背ズリはあまり褒められたものではありませんが、座面に関しては転換クロスシートよりは傾斜が付けられているため、幾分楽な姿勢で乗車することが出来ると思います。


 

なお、整理券発行機が設置されていないドア横には、この背面に補助椅子が設置されています。

 

優先座席です。ヘッドレストカバーのデザインを変更して区別しています。


車端部は優先座席に指定されたロングシートとなっています。片持ち式、袖仕切りは大型と、中期車と同一の座席となっています。座り心地も中期車と変わらず、背ズリが短くかつ座面が高めで硬めという上体が安定しないハードな環境であるため、長距離移動では御免被りたい一品です。


トイレです。この形状自体は中期車の頃から登場していましたが、化粧板の色が灰色に変わっているので印象が異なります。


トイレの向かいは車椅子スペースとなっています。ここだけ立ち席を考慮して荷棚が高めに設置されていますね。

東京メトロ1000系

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日本最古の地下鉄路線とされる銀座線の主力として活躍する1000系です。10000系列にならなかったのは、車体を初代1000系のイメージに近づけたためだとか。愛知県は日本車両で生産されているため、東海地域で見かけた人も多いのではないでしょうか。最終増備となる2編成は特別仕様で初代1000系を模した内装となっているそうですが、まだ姿すら見たことがありません(^^;;

 


車内です。線路規格そのものが小さいため、リニア地下鉄ほどではないにせよ車体が小柄ですね。


ドアです。LCDディスプレイは2面配置、片側は広告、もう片方は運行案内となっています。握り棒はA-Train規格ながら従来の形状に近い物を採用しています。
 

34編成目からはLCDディスプレイが3画面化されており、既存の編成も順次この仕様に統一されるとのことです。

車端部です。仕切り扉は全面ガラス仕様となっており、見通しがよくなっています。妻面は窓がなく、片方は冷房のためと思われる機器室が配置されています。この辺りは先代の01系と同じですね。

 


最前面です。東京メトロの車両にしては仕切り窓がえらく小さいですね・・。にぎり棒が設置されているのは混雑が著しい東京メトロの伝統でしょうか。


天井です。中央のラインデリアは一般的な通勤電車と同じような配置ですが、冷房吹き出し口は照明の外側に配置されています。照明はLED灯となっており、蛍光灯を思わせるかまぼこ形のカバーがかけられています。


窓です。大部分が地下線のため、日除けはありません。


座席です。片持ち式のバケットタイプのロングシートとなっています。ドア間は6人掛けのロングシート、中央にはポールが入っています。袖仕切りはガラスと組み合わせた板状のもので、渋谷へと向かう路線の車両らしい洗練された一品です。もっとも、それが01系と同じ居住性かと言われればまた話が違ってくるわけですが。


車端部は4人掛け、画像は優先座席です。ポールの色を黄色にして目立ちやすくしていますね。座り心地ですが、硬すぎないクッションは評価出来る一方、座面の底付き感と背ズリの切り立ち具合が少し気になりました。一応、背ズリ上部には傾斜が付けられているようですが・・。とは言え、乗車時間は最大でも30分を超えない程度なので、ちょい乗りくらいであれば全く気にならないですね。


フリースペースです。元々は車椅子のみの利用を想定して設定された場所ですが、近年ベビーカー利用も想定して呼称がフリースペースとなっています。付帯設備は握り棒と非常通話装置となっています。


最後にオマケ。ガラス製の仕切り扉は誤ってぶつかってしまう可能性があるため、表面に模様をつけて存在を知らせています。基本的に「●」を並べていますが、所々にパンダや雷門など、銀座線沿線の有名なものを貼り付けています。遊び心ですねぇ。

 

 


阪急8000系

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Y:uのブログ
1988年に、阪急創立80周年を記念して製造された8000系です。今でこそ屋根肩部のアイボリー塗装は当たり前となっており、マルーン単色塗装のほうが少なくなってきていますが、私が小さい頃は神戸線でのアイボリー塗装車はこの系列だけだったので、当時はとても特別な存在でした。

 

その他の特徴としては前面の額縁形状でしょうか。メリハリのある前面になっています。しかしこの特徴が様々な顔を生む結果になろうとは、当時の中の人も想像できなかったでしょう・・・。


登場当初はアイボリー以外のアクセントとしてライトの上に反射板がついていましたが、後に撤去されて現在に至ります。


最近、炭化ケイ素を使った東芝製の新型VVVFインバータ、主電動機を永久磁石同期電動機(PMSM)に換装した車両がいます。該当車両である8001号車の静かさったらすごいです。聞こえてくるのはお隣の8601号車からのVVVF音だったのは懐かしい思い出です(苦笑) 現在当該編成は全電動車が1000系と同タイプのものになっています。

車内観察日記
こちらシングルアームパンタグラフに交換された8008Fです。なかなかイカす編成ですね。

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8連固定編成が出揃った後、額縁形状に起因する風切り音が問題になってきました。そこで、製造途中であった増結用編成で前面がくの字に変更されたものが登場しました。この編成から阪急の伝統であった貫通扉の大きな車番は左上に移動してしまいました。個人的には締りが無いようにみえるのであまり好きになれないですねぇ。

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固定編成にも改造の波が。右側は額縁形状を埋めて空気抵抗を減らしたもので、現在は原型に近い形に復元され、8300系に残るのみとなりました。左側は逆に額縁を削って空気抵抗を減らしたものです。ついでに車番が移動して小さくなりました。この左側の顔が登場したときは「やらかしたな・・」と言うのが率直な感想で、せっかくの8000系の端整な顔つきが台無しです。

Y:uのブログ
ヘッドマークが付くと割りと様になるようです。この改造は8031号車と8003F、8020Fに施されています。後に改造された8000Fと8001Fは、削る量が減らされ車番もそのままです(一番上の8000Fの画像参照)。やはり、不評だったんでしょうね・・。8001号車に関しては以前は8102号車と同様に埋められていたのですが、最近になって両車共に元の姿に戻っています。運用は神戸線系では伊丹・今津南・甲陽各線以外の全ての運用に就いています。

8000-1
宝塚線所属の編成は、能勢電鉄直通に対応するためアンテナを二本装備しています。

8000-2
近年、全編成の前照灯がシールドビームからLED灯4発に交換されています。普段は外側の2灯を点灯させロービーム状態で使用していますね。宝塚線系では基本的に全ての運用に就いており、能勢電鉄に特急日生エクスプレスとしても乗り入れます。

8000-38000-4
2015年11月より、神戸線沿線の漫画家がデザインしたラッピング車両が走り始めています。

8000-5
対象は増結編成8032Fの8032号車で、神戸三宮方の6両は7000系となっており、行楽シーズンは高速神戸からの直通特急へ充当されているため、土日を中心にコンビを解消します。

 

しばらくは愛称なしのラッピング車両となっていましたが、現在は「爽風 Kaze」という愛称が付けられました。

 

後にヘッドマークが付いてこの通り。

 

最後はヘッドマークデザインが変更されておりました。現在はこのラッピングが剥がされ、元の姿に戻っています。

車内観察日記
車内、こちらはロングシートです。オリーブ色のアンゴラ山羊の毛を使用した座席・マホガニー調の化粧板は阪急の伝統ですが、この系列から日焼け対策として化粧板が濃い色のものになりました。現在はリニューアル車や新車を中心に妻面を焦げ茶色にした濃い目の味付けが標準になった感じはありますが、淡い木目調ばかりであった阪急において、幼少期の私には見るにも乗るにも特別な印象がありました。


こちら8002F~8007Fの神宝寄り2両に存在するセミクロス車です。8003Fまでは神戸線、残りは宝塚線に存在します。ロングシートばかりの神宝線(特に神戸線)、当たると少しラッキーですね(^^) 9000系以降では採用されずにオールロングシート車になってしまいました。神宝線最後のクロスシート車となってしまうのでしょうか…。

車内観察日記
ドアです。化粧板の色が濃くなければどれもさして変わりがないように見えてしまいます。ドア横の手すりは上辺がフラットになっています。LED表示機などは黎明期の微妙な時期ではあったとは思いますが設置されていません。

 

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車端部その1。両側は5人掛けのロングシートです。仕切り扉は窓の大きなもので、高齢者のつまづき防止と、貫通路をトイレとして使われては困るとの考えだそうです。この窓の大きな仕切り扉は関西を中心に全国に広がっていきました。


車端部その2、車椅子スペースの設置されたものです。ロングシート車なら神宝寄り、セミクロス車なら両側に設置されています。車椅子スペース側のロングシートは3人掛けになっています。画像は現時点での優先座席です。

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貫通路内には照明が設置され、暗くなりがちな貫通路内部を照らしています。7000系の途中から設置されたこの照明、ささやかながら感心させられる小さな気配りですが、残念ながら9000系以降には設置されませんでした。


最前面です。窓が大きく取られていて、前面展望に優れています。背後には2人掛けのロングシートがあり、割と関西ではよく見かける配置ですね。乗務員室扉と前面貫通扉が左右の窓よりも大きく取られているため、小さなお子様でも前面展望がしやすくなりました。近鉄5200系 がベースになっているそうです。なるほど、確かに5200系もそうでしたね。


かつて側窓と乗務員室仕切りとの間には温度計が設置されていたのですが、窓の拡大のためか乗務員室拡大のためか、スペースが捻出できずに設置されていません。9000系以降では運転台のモニターから各車両の温度を確認することが出来るようになった為、もちろん温度計は存在しません。

 


天井です。カバーの掛けられた照明が関西を走る車両らしいです。またラインデリアは金色に塗られており、セレブ電車を地で行きます。

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こちらセミクロス車の天井です。登場時期が時期だけに、つり革はロングシート上とドア左右に短いものがあるだけです。恐らく6300系の車内思想を受け継いでいるのでしょう、クロスシート上は吊革を設置しない意向があったのでしょうか。

窓です。一段窓で、中央の窓は固定式、両側は開閉可能となっており、日除けはアルミの鎧戸となっており、子どもや女性が途中で力尽きてガターン!と落としてしまう光景にたまに出くわします。この日除けを採用したのもこの系列が最後ですね・・。

 

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戸袋部分には窓の開閉ボタンが設置されています。エアーによる昇降装置となっていて、実際に使ってみるとそのエアーの音を聞くこともできます。

8000-6
座席です。まずロングシート、こちらはドア間の8人掛けです。座席下のヒーターを黒く塗ることで座席全体を引き締めた印象にしています。アンゴラ山羊の毛を使用した座席は通常のモケットよりも触り心地がいいものです。

8000-7
車端部の5人掛けです。車椅子スペースの3掛け、最前面の2人掛けがあります。座り心地は柔らかいです。この系列は他系列に比べて(いい意味で)座り心地が一味違う気がします。欠点としては袖仕切り。肘掛として使うにはこの板の部分は少し低いですし、何よりパイプが邪魔です。かと言ってパイプの上に肘を乗せると傾斜になっているのでなんか複雑な感じになります。この欠点は、各リニューアル系列や9000系列ではパイプを外側に曲げることにより改善されています。

車内観察日記
続いてクロスシートへと参りましょう、まずは転換クロスシートです。6300系の座席をこの時期に作るとこのようになっていたのでしょうか。


バケット形状になったこと、ヘッドレストが分離していること、通路側肘掛の外側にもモケットが貼られて重厚感が出たことなどの違いがあります。引き継がれた点としては、ヘッドレストカバーが同じ材質でかけられていること、窓側に同様の肘掛が設置されていることですね。6300系ではとにかくバウンズが強く安定しない印象がありましたが、8000系では座面はある程度の柔らかさですが、背ズリが少しスカスカな印象ですね。ヘッドレスト部分も少し硬めです。また肘掛は6300系と同様のもの・・ そう、相変わらず小さいので肘を置くには少し無理があります(^^;; なにやら欠点ばかり言っているような気がしますがもう一つ、窓配置がロングシート車から変えられていない(というより変えられない?)ので、窓割が合わずに展望が完全に死んでます。こればかりはどうしようもないんですが…

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足元にはバーレストがありますが、座席下が埋まっているためどうも生かすことができていないように思います…

車内観察日記

ドア横は固定クロスシートです。

 


転換クロスシートとの違いは、転換する必要が無いことから座面が広く取られていること、背ズリに比較的詰め物がしっかり入っていること、ドア横なので唯一窓割が合っていることなどですね。こちらは転換クロスシートの欠点をよく潰せています。

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固定クロスシート背面はモケット地のクッションが貼られています。立ち席時には重宝します。割と快適ですよ、このクッション。


そして窓です。チグハグっぷりが何ともいえませんが・・。ロングシート車同様、中央以外の窓は開けることができます。

8000-8
車椅子スペースです。付帯設備は握り棒のみ、あくまでスペースのみの提供となっています。その横は3人掛けのロングシートとなっています。


さて、阪急電鉄では従来の携帯電話の電源オフ車両の廃止と、優先座席を全車両神宝方に設置とする体制となりました。それに合わせて、検査に入った編成から優先座席のモケットを順次ワインレッド色に変更しています。


最前面です。かつては座席数の関係からか最前面は神宝京方でも指定から外れていたのですが、今回の体制に移行した際に最前面でも優先座席の指定を受けています。


優先座席です。ゴールデンオリーブとは違った高級感をかもし出していますね。


最前面の2人掛けです。座り心地は特に変わりありません。


向かい側の車椅子スペースを有する優先座席です。もたれられない区画が少ないためか、こちらの方が座られる機会が多いようです。早くもモケットに変化が見られます。


8000系の基本編成で最後に登場した8020Fは、山陽電鉄直通のために6両編成で登場しましたが、後に両先頭車から数えて3両目に、新造車である8620および8790号車を組み込み8連化しています。新造の名義は阪神淡路大震災で被災した2両の代替新造となっていますが、代替の対象が3100系旧3109号車と2071系2087号車・・。8020Fとは全く関係ありませんね(^^;; ここからはその2両の差異をご紹介。

車内観察日記
まずはドア横の手すりから。上辺がこのように斜めに切り落ちた形状となっています。普段三宮方面へ向かうときは前から3両目に乗車しているのですが、8790号車のドア横に立ってこの手すりを持ち「アレ?」と思い撮影比較を行った次第。ちょうど8200系や8300系8315F、8040形などと製造時期が被っているため、このような仕様になっていると考えられます。


天井です。他の車両と違うところは、非常照明が廃止されたため照明カバーが連続調となったことですね。


最後に座席です。一見他の8000系と変わりませんがところがどっこい、座席下のヒーターカバーの角が丸まっておらず、完全な四角形となっています。座り心地自体は全く一緒ですけどね(笑)

個人的に阪急で一番好きな系列である8000系、登場から四半世紀が経ちましたが、まだまだ第一線で活躍してくれそうです。

【年始のご挨拶】

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【2018年】

明けましておめでとうございます。

今年も車内観察日記をどうぞよろしくお願い致します。

各ページ目次(東日本私鉄・公営・3セク)

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京浜急行電鉄
2100形 /更新車
1000形 アルミ車 /ステンレス車
1500形
600形

東京急行電鉄
9000系
8500系
7700系
7000系
6000系
5050系 /4000番台4010F「Shibuya Hikarie号」仕様車
5000系
1000系 リバイバルカラー仕様車

京王電鉄
9000系 /30番台
8000系 /大規模改修車
7000系 /リニューアル車

西武鉄道
10000系

30000系
20000系
4000系

東武鉄道
200系/座席換装車
100系

50090系
50050系
30000系
10030系 リニューアル車
10030系50番台
10000系 /リニューアル車
8000系
6050系

14系

小田急電鉄
60000形

8000形
3000形

東京メトロ
16000系
15000系
10000系
8000系
1000系  
08系
07系
05N系
03系
02系/リニューアル車
*01系

京成電鉄
AE形

3700形
3600形
3400形
3000形

相模鉄道
11000系
10000系
9000系
8000系 /更新車
新7000系
7000系

東京都交通局
12-600形
12-000形
10-000形
10-300形 初期車 /後期車
6300形 前期車 / 後期車
5300形

横浜市交通局
10000形
3000A形
3000S形

仙台市交通局

1000系


札幌市交通局
9000形
8000形
*7000形
5000形

函館市企業局交通部
8000形
710形

横浜高速鉄道
Y500系

東葉高速鉄道
2000系

ゆりかもめ
7300形

東京臨海高速鉄道
70-000形

湘南モノレール

5000系

横浜シーサイドライン
2000形

 

上信電鉄

150形
 
富士急行
8000系
*2000形

6000系
5000形
1200形 /「富士登山電車」仕様車

碓氷峠鉄道文化むら

トロッコ列車・シェルパ君

長野電鉄
2100系
1000系

8500系
3500系

アルピコ交通
3000系  

野岩鉄道

6050系

しなの鉄道
115系

北越急行
*683系


HK100形/「ゆめぞらⅡ」仕様車
 
鹿島臨海鉄道
6000形

 

会津鉄道

AT500・550形

 

えちごトキめき鉄道

ET127系

ET122形

 

仙台空港鉄道

SAT721系

岡山電気軌道7900形

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岡山市内の足、岡山電気軌道の主力形式のひとつとして活躍しているのが7900形です。この形式、全6両のうち7901~6という付番ではなく、なぜか7901~8501という付番方法となっています。創業からの年数を形式の上2桁にする形式の付け方によるものですが、一見すると全車がその形式のトップナンバーみたいですね(^^;;  この8501は吉備団子の広告車両となっています。岡山土産の定番ですね。


車内です。特徴的なのは大きく面積が取られた側窓ですね。


ドアです。引き戸式で、足元にはステップが残ります。低床車両実現まではもうしばらくの時間を待つこととなりました。

 

運転台です。中央に簡単な仕切りが設置され、その手前に運賃箱が備わります。点灯式の「次とまります」も懐かしい一品です。


天井です。冷房吹き出し口は蛍光灯の外側に配置されています。それ以外は取り立ててどう、ということもありません。


窓です。二段窓で、上段は中折れ式で開くことが出来ます。少し残念なのは日除けが無いことで、「これだけ大きくしてやったんだから外をしっかり見てくれ!」と言った声が聞こえてきそうです(^^;;  一応熱線九州ガラスは装備しているようですが、眩しさのシャットアウトに大きくは寄与していないのでは?

 

座席です。ズドーンとロングシート、着席区分がありませんが、一体何人座れるんでしょうか(^^;;  袖仕切りは肘掛けを兼ねた板、座り心地は背ズリが薄めですが短距離利用を考えればこんなものでしょう。


形式によっては袖仕切りの形状が微妙に異なります。


最後に運賃箱です。ICカードリーダーが増設されていますが、位置が低すぎではないでしょうか(^^;;

 

JR東日本キハ100系700番台「HIGH RAIL 1375」仕様車

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JRグループ各線で最も標高が高い地点を通過する小海線、何故か昔から何かとクセの強い臨時列車ばかりが運転されてきたこの路線に、半ば定期運行化された地域ジョイフルトレインが登場しました。

 

「HIGH RAIL 1375」、1375とはJR最高地点の標高のことを表します。

 

車両はキハ100系列を改造したものです。1号車はキハ110形改造ですが、改造前は小海線所属ではなく小牛田に配属されていた車両です。片側の運転台を使用停止とした関係で形式がキハ112形に変更されています。

 

2号車は車長が短いキハ100形改造で、新規形式のキハ103形に変更されています。こちらも小海線生え抜きではなく、盛岡車両センター所属車を転属させて改造しています。それにしても、なぜこちらはキハ100形が種車なのかが気になるところ、適当な種車の余裕が無かったのでしょうか?
 
側面はLED表示機化されています。土日祝日を中心に同名の全車指定席の臨時列車「HIGH RAIL 1375」号として運用されます。なお、こちらは1号の表示です。

 

こちらは2号運用時なのですが、1号とは違ってなぜか号数まで入っています。


それでは参りましょう、まずは2号車のデッキドアからです。1号車のドアは現状使用停止状態で、出入りはこのドアからのみとなります。この車両の特徴であるプラグドアはHIGH RAIL化後も残されています。

 

半自動ボタンです。金属で縁取りされたもので、リニューアル前から変わりません。

 

洗面台です。予約による軽食も販売されていることから設置されたものなのでしょうね。

 

トイレです。バリアフリー対応の洋式トイレとなっています。

 

デッキとの仕切りです。HIGH RAIL化により設置されたもので、扉にはロゴが入っています。

 

車内です。リクライニングシートが並ぶある意味「詰め込み担当」的役割のこの車両にして種車がよりによって小型のキハ100形、しかも指定席料金は一般的な指定席料金の520円ではなく、後述のジョイフルトレイン仕様のキハ112形と同じ820円という何だか納得いかない車両でもあります。なんでしょう、富士山のカップヌードル理論でしょうか(苦笑)

 

デッキとの仕切りを内側から。化粧板は天体観測をイメージしたアニメーション柄となっています。仕切り扉上にはLED表示機が設置されています。

 

最前面です。こちらにも仕切りが設置され、この先にはフリースペースが備わります。

 

そのフリースペースです。木の本棚が温もりを感じさせます。

 

天井にはドーム状のプラネタリウムがあります。トンネル内や日暮れ時にはきれいな星空が楽しめます。まぁ、「HIGH RAIL 星空」なんていうホンモノの星空を楽しめる列車もあるわけですが(^^;;

 

本棚です。星に関する本が並べられており、このフリースペースだけでなく自席でも読むことが出来ます。

 

本棚下には簡単な腰掛が設置されています。

 

天井です。キハ100系列らしい肩部分に角度のついた形状は健在です。照明はスポットタイプのLED灯に加え、サイドには星空をイメージした半間接照明が並びます。荷棚に遮られていますが、回転式の冷房吹き出し口も残されています。

 

座席です。星座を散りばめたブルーのモケットに黄色い専用のヘッドレストカバーが掛かったリクライニングシートとなっています。この座席、「どこかで見たことあるなぁ」と思っていたのですが、多分コイツの近縁ですね。肘掛は近似例を見たことがありませんが、これに似た性格をしているように思っています。

 

座り心地はあちらと異なり硬め、というか地域ジョイトレとしてなぜバケット形状強めで気持ち両側に向く傾向があるこの座席を持ってきたのかが謎です。肘掛も悲しいかなしっかり平行に作られており、リクライニングして肘を置くと脇が空いてしんどい姿勢を強いられます。ばんえつ物語でのグリーン車でもそうだったのですが、この手の愚を全く反省していません。大人しく元のフレームにしておけばよかったものを…。

 

後述の1人席付近の座席は通路側を向いた際にシートバックテーブルが無いためインアームテーブルが設置されています。なお、改造車の宿命とも言えますが景色を楽しむ観光列車にして窓割りとシートピッチは必ず満足行くものとはなっていません。この座席がまさにそうで、小淵沢方面ではまずまずでしょうが小諸方では視界の半分が柱となってしまっています。なお、両方向ともに4番か7番を取れば幸せになれると思います。

 

1人掛けです。肘掛が2人掛けとは異なっていますね。

 

リクライニングの図。肘掛は跳ね上げることが出来ます。

 

仕切り際の座席には固定テーブルが備わります。ドリンク用の窪みは中央に集約されており、座席の強すぎるバケットと矛盾した構造に少し複雑な気分。

 

続いて1号車の車内です。こちらは地域ジョイトレらしく観光仕様となっていますね。本当に2号車の立ち位置は一体何なのでしょうか!?(^^;;

 

窓です。天体観測のドームをイメージしたような縁取りとされています。

 

こちらはカウンター席側です。こちらはカウンター席が窓に合わせたような配置となっています。

 

座席です。大きく分けて3種類ある座席のまずはその1、1人掛けです。

 

モノ自体は2号車と同様のリクライニングシートを使用しています。回転は進行方向斜め45°の角度のみ固定することが出来ます。

 

リクライニングの図。当たり前っちゃあ当たり前ですがシートバックテーブルはありません。

 

座席間には固定テーブルが備わります。中央に溝が入れられ、自席の前後が占有面積となります。荷物は座席横に置けばよろしいでしょう。

 

続いて座席その2、向かい側のカウンター席です。2人掛け席が6組配置されています。

 

座席を上から見てみると、背ズリが弧を描いた形状となっています。こちらは座った時に座席の中心方向へ寄るような形状を意図したものと思われます。

 

窓側にはやはり固定テーブルが備わります。カウンター席あるあるですが、足元は狭く背ズリもやや切り立てて設定しているため普通に座るとちょっと狭く感じます。

 

最後に座席その3、ボックスシートです。肘掛が無いのは出入りを考慮したためでしょうか。

 

ソファを意識したのか腰部分のクッションはかなり厚めです。それにしてはヘッドレスト部分が腰部分より薄めとなっており、背ズリ全体を使って座ると仰け反るような着席姿勢となります。ヘッドレスト部分はほとんど役立っていないと捉えた方がよろしいでしょう。

 

1号車最前面は車内販売スペースとなっています。

 

お土産から各種アルコール、ソフトドリンク、お土産など品揃えは様々です。

 

奥はちょっとしたフリースペースになっていますが、車内販売実施中以外は入れません。

 

上でチラッと見えているガチャガチャをやったところ何とシークレットが。実は今回珍しく同乗者がいて私がやる前にこのシークレットを引き当てており、「同乗者当てたからもう当たらんやろ」ガチャッ「あ、またシークレットや」という某大物芸人みたいなオチをかますこととなりました(苦笑)

 

記念撮影用ボードです。横には長野のゆるキャラ、アルクマもいます。その他各駅でリンゴジュースの配布や見送りなどのおもてなしをしてくれるのですが、甲斐大泉駅だったでしょうか、社員さん一同が手を振ってくれたのですが、保線関係と思われる方がガスマスクを装着してホームを全力疾走すると言う超Rockなおもてなし(?)をして頂きました。

 

「HIGH RAIL 星空」ともなるとこんな感じ。2号からの折り返し準備前にアテンダントさんに格別の許可を頂き一枚撮らせて頂きました、感謝。

 

天井です。照明が強調されて印象が変わったのでしょうね。難があるとすれば荷棚が総撤去されたことで、占有面積広めの1人掛けはともかくカウンター席やボックス席は荷物の置き場に困るかもしれません。身軽にして乗りに行きましょう。

 

JRグループ最高標高駅、野辺山駅にて。ここでは1号が5分、2号が20分ほど長時間停車を行います。

 

いまだ残る国鉄の文字。日暮れを迎える野辺山高原を出発します。

 

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