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阪急6300系 嵐山線リニューアル車

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車内観察日記

2010年、本線の特急運用から姿を消した6300系。それは阪急京都線の京阪間移動のスタイルがすっかり3扉車へと切り替わった瞬間でした。最終運行を行ったのはトップナンバーの6350Fでした。現在この編成は6両編成に減車の上で正雀車庫にて静かに時を過ごしています。再び運用される日はあるのでしょうか。


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こちら現在唯一京都本線に残る6354F 。土日休日の快速特急「京とれいん」にて運行されています。この編成が存在することにより京阪間2扉車の命脈が保たれています。

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一方で6351~6353Fの編成は、4連に短縮された上で嵐山線へ転用されました。今回はこの嵐山線用の6300系を取り上げます。元々転用の計画は無く、6300系は全廃となる予定だったようです。やはり阪急の社内でも、6300系の支持は絶大なものだったのでしょうね。ちなみにこの嵐山線転用の時には、「京とれいん」構想はありませんでした。京とれいん登場後はすっかり影が薄くなってしまったような・・。運用は前述のように嵐山線内各駅停車のみで、正雀工場入出場時のみ懐かしの京都本線を走行します。行楽期は2扉で乗降に時間がかかるという本線時代のネックを未だひきずっているのと、4両編成という輸送力不足により3扉6両編成に差し替えられます。


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名称変更前の松尾駅にて。


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車内です。クロスシートが残されているのが京都線特急用車両としての伝統ですね。混雑対策として両端はロングシート改造されていますが・・。

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ドアです。阪急のリニューアル各系列で採用されているドアと同様のものです。以前ドア横の広告枠は絵画の額縁のようなオシャレなものでしたが、リニューアル時に見事に普通のものに交換されています。細かい・・。

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天井です。冷房の吹き出し口は相変わらずスポットタイプで、風はあまり強くありません。荷棚は9000系列と同様のものになっています。


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つり革は特急用車時代には改造によりドア付近のみ設置されていましたが、今回の再改造で端から端まで設置されるようになりました。、ドア付近・ロングシート・クロスシートで長さや間隔を使い分けています。


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車端部です。 窓のない妻面はそのままとされたようです。仕切り扉は窓が大きいものに交換されました。補助椅子収納のための箱は下のヒーターの影響のためかそのまま残っていますが、補助椅子自体は撤去され埋められたようです。その代わりかどうかは分かりませんが、9300系のドア脇の固定クロスシートの背面にあるものと同様のクッションが設置されています。乗車時間を考えるとこれが妥当なのでしょうね。

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最前面です。伝統の前面展望良好な窓です。


6351Fにはブルーリボン賞受賞のプレートが残っています。リニューアル後も、これだけは剥がさなかったんですね。

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窓です。日よけがアルミ鎧戸からフリーストップ式のカーテンへと交換されています。

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座席です。まずロングシートから。前述の通り、混雑緩和のために設置されたものです。後の改造にも関わらず9300系とは違い方持ち式ではないものです。座面から上は一緒ですが(笑) 画像は4人掛けで、真ん中に定員着席を促すための仕切りが入っています。個人的には中間車はオールクロスシート、混雑する両先頭車はオールロングシートでもよかったのではないか、などと思ってしまいます(笑) 窓割りから計算すると・・24人掛けの超ロングシートが出来上がりそうです(^^;;;

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車椅子スペースに面したロングシートです。2+3+2と8200系と同様の区切り方になっています。座り心地は安定の柔らかさです。最近登場する新車やリニューアル車は少し硬い印象があるので、まだこの時は良心が見えます。

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車椅子スペースです。手すりのみの設置です。横のロングシートは2+3の5人掛けです。

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最前面の2人掛けです。かつてはクロスシートとの格差をなくすために肘掛がクロスシートの肘掛と同様のものにされたなかなか凝ったものでしたが、普通のものに交換されてしまいました。

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続いてクロスシートです。

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2人掛けです。まず転換クロスシートから。座席自体は9300系ベースのものになっています。かつての座席自動転換装置は装備していません。座り心地も全く一緒で、これまでの柔らかさを売りにしたものではなく、程よい硬さを持ったものです。窓側に肘掛はありません。窓枠自体も高いままなので窓側席は非常に居心地がよろしくないです・・。まぁせいぜい片道7分間なのでそこは割り切りでしょうか。

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脚台は9300系のような一本足ではなく、足元が空いている2本足のものです。9300系もこれでよかったのでは?(^^;;

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固定クロスシートです。・・このカット、割と好きだったりします(笑) こちらも9300系とほぼ同じですね。ヘッドレストが切り立っているのも同様です。やはりこちらの方が作りこまれている感じがします。ヘッドレスト一つで違ってくるものです。背面の木の覆いもそっくりそのまま持ってこられています。

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続いて阪急電鉄初の1人掛けのクロスシートへ参りましょう。

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2人掛けを分断して設置した形になります(笑) 転換もサクッと出来ます。

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固定クロスシート。やはりたった7分間でも転換クロスシートを設置したのは、この車両が6300系だからなのでしょうね。粋な阪急の計らいに乾杯。

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桂駅にて。6354Fが快速特急として華々しく活躍する中、6351F・6352F・6353Fは何を思う?


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