現在、京阪の最多数勢力となっているのが6000系です。この系列から前面デザインが変更され、マイナーチェンジを繰り返しながら10000系 まで使われ続けることになります。
全編成が8連となっており、京阪間通しの急行が終日に渡って運転されていた時代にはこれらの運用を中心に大活躍していましたが、現在では特急運用は平日ラッシュ時を除き8000系 や3000系 が入っているため、日中は8連の準急から普通として使われているため少し地味になりつつあります。それでも、ラッシュ時には京阪間通しの優等列車にも使用され、3000系が検査に入った時などに3ドア特急として運用されるときもあります。
前面の傾斜したスタイル、2枚窓など、当時の京阪電車のデザインを大幅にモデルチェンジしたことから、「塗装以外では京阪電車かどうか分らない」とも言われたそうです。
そんな6000系も30年選手です。記念のヘッドマークが掲げられました。今後はリニューアルが施され、原型車は徐々に姿を消していくんでしょうね。
さて、こちら6000系でも異端の存在である6014Fです。製造時期の関係から車体は7000系のものを使用しています。
車内です。新塗装になってから座席モケットが貼り替えられ、以前と比べて印象が変わっています。
ドアです。化粧板が貼られたドアです。登場時期からしたら当たり前の話ですが、LED表示は付いていません。
車端部です。妻窓が無いため少し閉鎖的ですね。オマケに仕切り扉は窓が狭いものです。
優先座席を有する車端部です。吊革は留め具を赤色にして区別しています。
編成中央の貫通扉です。車庫内での簡易運転台設置のための金具があります。
最前面です。窓は小さめで、座席はあるものの前面展望は少し厳しいですね。
前面にはローレル賞受賞のプレートが。初代3000系 がローレル賞を逃した当時の関係者の悔しさがあったのか、この車両を作るときには並々ならぬ気合が入っていたとか。
天井です。ラインデリアが連続して伸びています。蛍光灯はカバーがかかったものですが、間隔をあけて個別になっています。本数的には首都圏の車両とあまり変わらないのではないでしょうか。そして、ドア上の吊革は京阪の技術力が光る跳ね上げ式となっています。
窓です。一段下降窓で、日除けはロープを使ったフリーストップ式です。そのため、一般的なフリーストップ式のロールカーテンと比べて少しばかり力がいります。
座席です。ドア間はおおよそ8人掛けですね。座面と背ズリが分離していて、間にはヒーターが仕込まれています。ヒーターの吹き出し口を数えると10人が座れるようですが、ちょっと厳しいような・・(^^;;
優先座席です。モケットをオレンジにして区別しています。座り心地はまずまずですね。背ズリも短めながら食いつきは悪くありません。ですが、特急などで来られるとちょっと・・(^^;;
最前面は3人掛けです。袖仕切りは傾斜しているものの肘掛としても使えるもので、荷棚に向けてポールが伸びています。
優先座席バージョンです。