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Channel: 車内観察日記
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会津鉄道AT500・550形

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特定地方交通線に指定され廃止された国鉄会津線を引き継いで運営しているのが名前もそのまま第三セクター、会津鉄道です。JR東日本只見線の西会津から南会津の会津高原尾瀬口までを結び、西会津からはJRに乗り入れ会津若松まで、会津高原尾瀬口からは同じく第三セクターの野岩鉄道を経由し東武鉄道に乗り入れ、会津鉄道側は東武日光まで乗り入れています。

 

そんな会津鉄道の普通列車として使われているのがAT500・AT550形です。両者の違いは、トイレがあるかないかと言うこと。それにしても、車体を標準化しコストを下げるのはどこの地方交通線も同様で、この顔はどこでも見ることが出来ますね。なお、このグループの運用区間は会津川口からJR東日本の会津若松までとなっております。

 

車内です。こちらはトイレがあるAT550形で、2ドアセミクロスシートと地方ではどこでも見ることが出来るごくごくありふれたパッケージです。

 

そしてこちらがトイレの無いAT500形です。都合によりローアングルですが、やっぱりすっきりしていますね。

 

ドアです。ステップが付いた一枚引き戸で、化粧板は貼られていません。取り立てて特徴はありません。

 

ドアは通年半自動、外側に開ける、内側に開閉両方のボタンが備わります。ボタンの形状はJR西日本タイプで、開閉時のチャイムもJR西日本世代車両のチャイムを安っぽくしたような(殴)音となっています。

 

運転台です。こちらも地方でどこでも見ることが出来る半室タイプのもので、車掌台側は客室とされています。それにしても、地方のワンマン運転対応車両はなぜ半室構造が多いのでしょう?

 

天井です。照明はカバーの無い蛍光灯が少し間隔をあけて設置されています。昔は冷房があってもバス然とした簡素な構造が多かったのですが、今やラインフロー式の冷房吹き出し口にラインデリアが当たり前のように設置される時代になりました。

 

で、一部の車両の吊革には、野口英世さんがいます…(笑)

 

窓です。ワイドな固定窓が並びます。日除けはフリーストップ式のロールカーテンが備わっており、近年の新車では着色ガラスで済ませるパターンが多いだけにありがたいですね。

 

座席です。まずはクロスシートから、青いモケットが懐かしさを感じさせます。加えてビニール製のヘッドレストカバーが付いているのが嬉しいです。

 

座席のフレーム自体は地方向け車両でよく見かけるもので、オリジナリティはと言えば通路側の肘掛けが木製となっていることでしょうか。シートピッチは広くなっていますが、背ズリが割と切り立ててセットされているためどうしても体勢を崩して座りたくなってしまいます。座面も薄めです。

 

ロングシートです。袖仕切りは一応肘掛けを兼ねた板のタイプですが、構造自体は簡素なものです。座り心地は背ズリがやや立ち気味ですが、総じて見れば可もなく不可もなくと言ったところでしょうか。

 

トイレです。この車両はすごいことになってますが、全ての車両がこうなっているわけではありません(^^;; 中はバリアフリー対応の洋式トイレとなっています。

 

運転台横の車椅子スペースです。非常通話装置と固定用具が備わりますが、同じ位置に車掌乗務用の開閉ボタンもシレッと付いています。まさか間違えて非常ボタンを押してしまうことは無いとは思いますが…。そもそもこの車両を使ってのツーマン運転が普段からあるかって言われたらどうなんでしょう。


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