現在大阪-鳥取間の鉄道移動手段の代表といえば、智頭急行のスーパーはくとが有名ですが、播但線経由の「はまかぜ」も古くから存在しています。このはまかぜに投入されたのがキハ189系です。はまかぜは最後のキハ181系使用車両だったのですが、これを置き換えた格好になります。使用車両が189系になってから、播但線内での線路改良などにより、最速で10分以上の所要時間短縮が実現しています。
このように見ると、223系の車体がベースになっているように思います。ステンレス無塗装となっています。
3両モノクラス編成で、キハ181系に存在したグリーン車は廃止されています。一部はまかぜはこのように6両編成で運転されています。また、2014年3月からは大阪発草津行きの「びわこエクスプレス2号」としても運用されます。気動車ながら電車に引けをとらずに走り抜くのは、最近の気動車ならではですね。
それでは参りましょう。まずドアから。車椅子も楽々通れるような大型の引き戸です。そして気動車にはありがちな段差もありません。このような車体構造から、一部の駅では線路改良と同時にホームのかさ上げが行われているとのこと。
特急にも半自動化の波?あけるボタンです。上の小型LED装置では、号車表示と自由席・指定席の表示を行います。
車内側にもこのように開閉ボタンがあります。実際使われているのでしょうか。冬場は大変冷え込む山陰地方ですから、可能性は考えられますが・・。
トイレです。ここは男女共用トイレ。このあたりは一通りのものが揃っているため、長い通路になっています。
そして車椅子対応トイレです。ワイドドアが特徴です。低い位置に設置された開閉ボタンもグッド。
反対側には洗面台があります。カーテンで仕切れるようになっています。
こちら、普段は施錠されている多目的室。「あけてください」とか頼めません(^^;;
そしてもう片方には折りたたみ椅子が。引き出すとベッドとして使用できるようにされているようです。
乗務員室扉にはこのように出口ではない旨のシールが貼られています。
ようやく車内です。フラッシュを焚いている関係もありますが、かなり暖色系の色使いとなっています。
天井です。こちらはフラッシュ焚いていません(^^;; 間接照明にスッキリした天井となっています。ドア上にはLED表示機が設置されています。
窓です。2席に1枚が割り当てられています。日よけは横引きのカーテン式です。
座席です。683系4000番台や287系で使われているものと同じ座席です。シートピッチはキハ181系時代よりも広げられています。リクライニング量はそこそこ、付帯設備としてインアームテーブルとシートバックテーブルの2種類を設けています。・・しっかし、両方引き出すとご覧の有様で、インアームテーブルを設置した意味が怪しくなっています。まぁ、飲み物だけ置くならば、窓側からの出入りを考慮してインアームテーブルを使おうか、という魂胆なのでしょうか。それならばN700系7000番台
のようにドリンクホルダーでも構わないわけで・・。このインアームテーブル、他サイトの方から「取り付けが甘くグラグラする」との書き込みがされていました。一般のお客様からの意見も出たらしく、取り付けの強化がされたとのこと。実際にはまかぜを完乗したわけではないので実態はわかりませんが・・。それでも、アームレストについては、683系0番台やキハ187系
に比べると改良がされていて、以前存在した灰皿を塞いだようなスペースがなくなり肘当てが伸ばされました。何気に進歩。
車端部の座席です。700系から導入されたオフィスシート区画、在来線にも登場です。大型のテーブルとコンセントを備えています。そしてここはインアームテーブルが干渉せずに使えるようになっています。ちなみにパッと座った印象ですが、頭でっかちな座席ゆえリクライニング無しでは少し厳しい印象を持ちました。
車椅子用座席です。窓際には非常ボタンも設置されています。この座席、通路側に向けて固定することもできます。・・あ、壁際には非常通話装置があるのですが、普段はテーブルが降りていないので隠れています。座席が逆を向こうもんなら存在を窺い知るのは至難の業です。
・・お、トップナンバー。