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阪急3300系

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車内観察日記

大阪市営地下鉄堺筋線乗り入れ用として昭和42年に登場しました。乗り入れに当たって「民営鉄道標準車体」に準拠した寸法で設計されたため、他の形式と比べると少し太り気味な系列です(^^;; 前パン車が存在しないのもそう見える原因なのでしょう・・。登場から46年が経過しましたが、同時期に登場した地下鉄60系が1両の保存車を残して全廃された中、8両編成が減ったため大阪メトロ直通運用は減少したものの地上では時折姿を見かけますね。かつては「爆音特急」としてロングシートの特急にも使用されていましたが、115km/h化以降は代走に就くこともなくなりました。

 

お、トップナンバー。しかし編成中間に押し込まれていますね・・。


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車内全景です。さて、これだけ見て「さぁ何系だ!?」と言われて即答できる方は何人いらっしゃるでしょうか(^^;;

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ドアです。ここも特に変わり映えがしません。


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車端部です。仕切り扉は妻窓に合わせた狭いものです。消火器が角に設置されていて、木目調のカバーに覆われています。割と邪魔にならないように収まっているのではないかと思います。画像は現時点での優先座席です。2014年7月中旬から、このモケットは見られなくなってしまいます。

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最前面です。夜間の撮影のため遮光幕が降りています。

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こちら、運転台が撤去された車両です。3300系では運転台撤去車が必ず1両は存在しています。・・むしろ、全車が制御車or元制御車という編成が1本存在しています。恐るべし(^^;;


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中間に入った制御車の乗務員室は、車掌台側は解放されています。

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運転台の様子。阪急ではマスコンが撤去された車両が多いのですが、一部ではこのように残存しているようです。ですがATS受信機は台座を残し撤去され、速度計は埋められていますね・・

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運転台撤去車の乗務員室跡の様子です。撤去と言っても車庫内での編成組み換えの際に使用する簡易運転台や、操作盤などは残されているため薄暗くなっています。

 

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こちら運転台が完全撤去された車両。完璧なる立ち席スペースと化しています。どれでも操作盤は残っているようで、いかんせん暗いです。

 


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天井です。かつては非冷房で、後に冷房改造が行われています。形態としてはスポットタイプの冷房吹き出し口と、ところどころに設置されたラインデリアという感じです。7300系初期車が同様の天井ですね。

 

こちら増備途中に仕様が変更された車両の天井です。ラインデリアが一段下がったものからフラットなものに変更されました。


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窓です。いまや当たり前とはなりましたが一枚下降窓は2000系以来の阪急の伝統です。日除けは今や数少なくなったアルミ鎧戸です。

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座席です。ドア間は1人分少なくなっている7人掛けで、背ズリも薄く作られています。やはり旧梅田駅に関連した増結不能という事態に阪急が出したひとつの答えで、なるべく詰め込みが効くようにとの配慮です。

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車端部は4人がけです。背ズリは薄めですが、座面はスプリングが効いた沈み込みの大きいものです。そして、モケットの色が他車と比べてかなり薄い色をしています。これが経年によるものなのか、それとも後継系列から濃い地色のものになったのか非常に興味深いです。もし後者であった場合、この旧モケットは次第に貴重なものになっていくでしょう。

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乗務員室直後は3人掛けです。仕切りはパイプ式です。シンプルすぎて逆に使いづらいです(^^;;

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運転台撤去車の3人掛けです。仕切り窓も撤去されているため、少し高いですが肘掛としても使用できます。

 

現在も後継系列に混じって堺筋線にも入線したりと、何事もないように走っている同系列。リニューアルされた編成も存在しますが、そろそろ置き換えの時期となっております。爆音を発しながら疾走する光景もあまり長くないかもしれません。

 


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