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近鉄22000系 リニューアル車

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近鉄のあちこちで見ることが出来る汎用特急型車両、「ACE」こと22000系。生まれは丁度私と同じ世代、そろそろ更新が必要な時期だったのでリニューアルが施された編成が出て来ました。新塗装になったのが一つの目印で、今後は既存の汎用特急型車両とビスタカーについてもこの塗装へ塗り替える予定です。

 

この系列のお話をすると、外観塗装変更の他に車掌台側に設置されている行き先表示がフルカラーLED化されています。

 

側面には22000系の新しいロゴが貼り付けられています。そう言えば、「和風総本家」でこの系列のリニューアルについて特集が組まれていましたね...なんて書いていてふと思ったのですが、和風総本家ってテレビ大阪製作なせいか、全国ネット放送ではありますがあまり他の地域では知られていないような気がしています。豆助かわいいよね、豆助。

 

沿線に寺社仏閣その他諸々かかえる近鉄、修学旅行等の団体需要もあり、偶然見かけた貸切運用の中にこのリニューアル車が紛れていました。片や併結されていたのは12200系、クラスにより車内設備に格差があるのも複雑なもので…。

 

なんて思っていたらビックリ、この表示機、自分のロゴまで出せるんかい!(笑)  フルカラーLEDの勝利ですね。

 

さて参りましょう、デッキドアです。プラグドアなのは登場時から変わりません。意地でも引き戸にしないのがいかにも近鉄特急らしいです。

 

ゴミ入れです。案内はピクトグラムのみ、ちょっと不親切な気もします。

 

バリアフリー対応車両のドアです。幅が広い以外は特に変わりません。

 

1号車のサニタリースペースです。バリアフリー対応トイレ以外は全てここに集約されています。

 

共用トイレです。中は洋式で変わりません。

 

そしてその反対側を向いてみると、右側に男子小用、左側に女性専用トイレがあります。

 

洗面台です。水、石鹸、乾燥が全自動で出来るお金がかかったものに交換されています。照明は鏡の中に仕込まれたタイプとなりました。

 

で、近鉄の伝統おしぼりホルダーも忘れず残されています。持ち帰りは一人一本までですよ。

 

バリアフリー対応トイレです。円筒形で大型のそれは最近では見慣れたものですね。

 

向かい側の洗面台です。奥には男性小用トイレがあります。

 

1号車の喫煙スペースです。今でも喫煙車が連結された車両もあるものの、ここ最近は喫煙スペースが設けられた車両も多くなってきました。

 

喫煙スペース内。灰皿カウンターと簡単なパイプシートが設置されています。

 

4両編成にある自動販売機です。京都発賢島行きともなるとかなりな乗車時間となるだけに、あるとありがたいですね。駅で買えるとは言え、乗車時間を考慮して多めに飲み物を買える人も少ないでしょうし。

 

向かい側の車内販売準備室です。普段はシャッターが降ろされ使われておりません。この車両を用いた車内販売が今後実施されるかどうかは分かりませんが、含みというかいざとなればやれるように残しているのでしょうね。

 

さてようやく車内です。各部がリニューアルされてはいるものの、登場時からモノトーンなカラーコードはあまり変わっていませんね。寒色系の色使いは近年の近鉄通勤型電車にも広がってはいますが・・。

 

デッキとの仕切りです。仕切り扉上のLED表示機がフルカラー化し、画面そのものが大きくなっています。

 

荷物スペースを有する車端部です。こちらはまた後程。

 

バリアフリー対応車両の仕切りです。仕切り扉が両開きなのはリニューアル前からです。そう言えば的に、仕切り扉横にあった号車案内のLEDは仕切り扉上の表示機に取り込まれていますね。

 

天井です。こちらの造形は大きく変わりません。間接照明に荷棚下の補助照明は平成以降に登場した近鉄で続くマスト的アイテムとなっています。リニューアルの際に一度骨組みだけとなっているはずなので、この辺りのパーツはリフレッシュの上再利用したんでしょうね。

 

窓です。日除けの生地と留め具が変わった以外は特に変わりません。

 

座席です。かつての座席は撤去され、新規設計品に改座されています。座席自体は「アーバンライナー」21020系に搭載された座席を源流とし、それの改良版である「Ace」22600系の座席をプラスマイナス含めて見直しを行ったもので、近鉄が出したリクライニングシートとしてはこれが一応完成形なんでしょうね。ヘッドレストリネンについてもこの系列専用のものが取り付けられています。あまり交換されていなさそうなのがアレですが・・。

 

モケットはともかく22600系からいくつか変更点がありますね。まずは大きく前進したポイントとしてはセンターアームレストがやっとこさ1本のものに戻り、リクライニングしても空間を広く使えるようになりました。ようやく中の人も「これはマズい」と気付いたか・・(苦笑) またヘッドレスト部分のクッション性は飛躍的に向上し、硬め基調であった前例達と比べると精神的にも快適かと思われます。後退ポイントとしてはフットレスト、キックダウン方式なのは22600系と変わりませんが土足面のみの縦幅がやや狭いものとなりました。こちらは逆にアーバンライナーがデラックスシートでもあのような有様で22600系で立派なものを付けてしまったばっかりに「しまった、やりすぎた」とでも思ったのでしょうか(笑) その他、肩部分の持ち手の形状が変わっています。

 

背面に目を向けると、ドリンクホルダー、傘を掛けるゴムバンド、コンセントが両側に備わります。22600系が一口しか無く下部に取り付けられていたことを考えると、えらく環境改善が図られたものだと感心するばかりです。

 

デッキ仕切り際の座席はテーブルが大きくなったいわゆるオフィスシート区画となっています。

 

バリアフリー対応の1人掛けです。

 

それにしても、窓下の化粧板はなぜ黄土色なのでしょうか。全景を見たときは座席で気付きませんでしたが、どう言った理由でこの色を使ったのか・・。またいくつか使われている金属パーツは、人が直接触れそうなところは金色塗装としています。それでもそれがあまり目立たないのはツヤ消しをしているからなんでしょうね。この辺りはバブリーなそれとは少し方向性が異なるようです。

 

全展開の図。座り心地は先述の通りヘッドレスト部分はピローのような柔らかさとなった点はプラスですが、背ズリの腰部分が硬いというか平板チックな気がします。ここに関してはリニューアル前時代の座席の方がバシッと受け止めてくれたような気がしています。

 

インバウンド利用も多くなりつつある昨今、一部車両には荷物置き場が設置されています。カーブどの飛び出し防止のためロープが備わります。


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