長らく国鉄型車両の溜まり場であった新潟地区、そろそろ本気でマズいと考えたのか新型ハイブリッド車両の導入が決定した中、2018年現在はこのキハ47形が頑張っています。
タラコ色こと首都圏色の車両もいます。こちらはどっかの消極的な会社とは違ってノスタルジーのためですよね!?
車内です。いつもより低い視点でお届けします。冷房改造されているとは言え、紺色モケットが残っているのが嬉しい限り。
ドアです。両開きで足元にはステップがあります。それにしても、冬はそれなりに寒くなる新潟地区、半自動機構があったとは言え当時としてはデッキ無しの車両導入は思いきったものだったのでしょうか。
かつては手でガラガラ開けていましたが、現在はボタン式となっています。国鉄型車両のドアは中々重たいのでありがたいですね。
外側もこの通り。横にはおなじみのくまさんがいらっしゃいます。
車端部です。トイレが付いており、水タンクを屋根上に置いたため天井が平屋となり一段低くなっています。で、今更気付いたのですがロングシートとボックスシートの間にある優先座席は跳ね上げ可能で車椅子スペースとなっています。それにしても、なぜドア横ではなくてそんな中途半端なところへ?(^^;;
最前面です。ワンマン運転に対応していないキハ47も久々に見た気がします。窓は仕切り扉部分のみ、あとは壁となった何とも寂しい空間です。右側の荷棚には非常用の梯子が置かれています。
天井です。先述の通り冷房改造がなされており、肩部分が大きく室内へ張り出しています。その冷房装置にはバスよろしく回転式の吹き出し口が付いています。
窓です。二段窓で下段は開閉可能です。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプとなっています。新車ではこのようなもの、一切無くなるんでしょうね。
座席です。まずはクロスシートから参りましょう。ここだけを切り取ると、本当に国鉄時代そのままですね。
安定の国鉄ボックスシートのフレーム、背ズリ上部の薄さには目を瞑るとして、腰部分と座面は非常に完成されたものです。あとはシートピッチがもう少し広ければ良かったなぁ、とはJR化後を生きる人間の弁。
続いてロングシート。ドア間のボックスシートとドアの間は短い2人掛けです。袖仕切りはどの席も簡素なパイプ式です。冬はすこぶる寒くなりそうですね…。
最前面の5人掛けです。座面はクロスシートもそうですがバネを仕込んだとおぼしきものですが、背ズリは硬めです。
車端部の6人掛けです。奥側は優先座席となっており、JR東日本共通のものに貼り替えられています。
トイレです。中は和式です。
JR東日本管内の国鉄型気動車も、まもなく終演を迎えそうです。