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近鉄22600・16600系

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スズメバチのような前面が特徴、次世代の汎用特急用車両として登場した22600系です


Aceの愛称が付いおり、名阪乙特急の他色んなところに出没しており、他の在来汎用特急車両に混じって運用されているため狙って乗るのは中々難しい状況です。

 

乙特急で車椅子対応マークが付いている列車は当系列か22000系で運用されるので、そこを狙えば乗車出来る確率が高いでしょう。



お、トップナンバー。

 

こちらは南大阪線系統で活躍する16600系です。単純に22600系の狭軌バージョンではなく、微妙に車内も配置等が異なっているそうな・・。

 

近年は汎用特急用車両の塗装変更計画により、新塗装となった編成も増えて参りました。それにしても、後ろにぶら下がっているのは抵抗制御の12200系、インバータ車両と抵抗制御車両が何食わぬ顔で併結されているのが恐ろしいですね(苦笑)


それでは参りましょう、デッキドアです。22000系から続くプラグドアとなっています。しかし、なぜ持ち手の穴が両側二つあるんでしょうね?


ゴミ箱もしっかりと。ピクトグラムが控えめです。


ここが近鉄特急のこだわり。妻面に配置された両スペースの上部には電球色のライトが仕込まれています。この装備自体は21020系で既に装備されていたものなのですが、この系列では停車駅到着手前で、開く扉側のライトが点滅するようになっています。これでどちらの扉が開くかを知らせているわけですね。


ローレル賞の受賞プレートがありました。


近鉄といえば、現在でも喫煙車が連結されている近年でも稀な鉄道会社ですが、この系列からは全席が禁煙となり、喫煙はデッキにあるこの喫煙スペースで行う、という方式となっています。一応、この車両の指定席をとる場合でも「喫煙車」という扱いにはなっており、禁煙車希望で満席の場合、「喫煙スペースのある禁煙車」という風に案内されます。この案内がされた場合は当系列が充当されるということになっていましたが、汎用特急用車両もリニューアルが施工されることとなっているため、この見分け方は用を成さなくなってしまいます(^^;;


喫煙室内。簡単なパイプシートが設置されています。かつて21000系や21020系が喫煙コーナーとしていたために扉が開くたびに副流煙が流れていたのと比べるとかなり進歩していますね。


客室までの間には、トイレや洗面台が集約されています。


洗面台です。照明は間接照明風になっています。


通路側には近鉄特急おなじみ、おしぼりのセルフサービスがあります。

 

バリアフリー対応トイレです。最近流行の円筒形の大型仕様です。


車内です。カラーコード的には22000系ACE以前の汎用特急用車両に近いものがありますね。


デッキ仕切りです。仕切り扉上にはLED表示機が設置されています。汎用特急用車両だから、ということなのでしょうか、アーバンライナー用である21020系ではLCDディスプレイが設置されていたのですが、ちょっと先祖返りした感があります。

天井です。21020系同様、中央に冷房吹き出し口をまとまて配置し、スッキリした見付となっています。照明は間接照明を使い、その決して高くない照度を補う形で補助照明を設けていますが、その補助照明も同じく間接照明となっています。おいおい(^^;;

 


荷棚下にスポット式の空調が設置されているのも同様です。


窓です。2席に1枚が割り当てられており、日除けは横引き式のカーテンとなっています。

 

座席です。21020系、アーバンライナーNEXTで登場したレギュラーシートの座席をベースにしたものですね。


付帯設備の変更点として、従来からあるインアームテーブルに加えてシートバックテーブルも増設されています。実際問題、このインアームテーブルだけではどう考えてもキャパ不足なのは明らかだったので、しっかり改良してきているんだなぁ、と。で、やっぱりセンターアームレスト、リクライニングをすると一緒に傾くため、リクライニングするとこれのせいで狭苦しく感じてしまいます。これさえなければ、座席空間もそれなりに広がるのですが・・。「やめようよ、これ・・」と思っていた矢先、22000系 リニューアル車ではアッサリ止めていますね。


そして、特急料金のみのモノクラス車両ながら、デラックスシート車に設置されて然るべきと言う様な設備であるしっかりしたフットレストが設置されており、一段階固定、土足/土足禁止の両面が備わる本格仕様です。これはうれしいですね。


そして、フットレストの間にはコンセントが設置されています。これも最近の電車では標準的になった感じがしますが、せっかく座席背面下部の中央というほとんど制約が無いと思われる位置に配置しているのにも関わらず、1口しか設置されていないことと、コンセント自体の主張を一切していないことが宝の持ち腐れで本当に残念です。


そしてこちらが有る意味この系列の隠れた魅力と言えるでしょう。特急列車はグループ利用ともなると座席を回転させることがままあり、そうした場合に進行方向逆向きに座っている側がガッツリリクライニングをやらかすことがあります。マナー的には逆向きの方が遠慮するのが普通なのですが、実際問題そう言う訳にも行かない様で、特急列車でのストレス・トラブルランキングでTOP10位には入ってくるような気がします(苦笑) そんな問題を解決するのが近鉄クオリティ、この系列では後列が座席を回転してフルリクライニングをしても、進行方向を向いた前列の人もある程度のリクライニングが出来る構造となっています。背ズリ背面が逆傾斜をしているため、これだけの空間を稼ぐことが出来たのでしょうね。・・もしやヘッドレストの薄さと硬さはその代償!?(^^;; 元々シートピッチが広めに取られているのにも助けられています。私も某サイトでこれを知って「すげぇ」と思った次第。


座席回転時もこの通り、ある程度のリクライニング角度であれば難なく向きを変えられます。


仕切り際の座席については、ノートパソコン利用を前提とした大型テーブルが設置されています。

 

車椅子対応の1人掛けです。

 

この系列の座席もゆりかご型シートを採用しています。座り心地ですが、アーバンライナーではクッション性皆無の座り心地を酷評しました。この座席はどうかと言うと、腰周りを中心にホールド性を感じるように改良がなされているのは喜ばしいでしょう。しかし、前例を覆すのは難しいのでしょうか、肩周りからヘッドレストにかけてのクッション性についてはもう一つです。

名阪乙特急にも運用されることから、設備面だけで言えばアーバンライナーよりも格上なものを持っているこの系列、狙い乗りは難しいですが、乗る価値は十分にあると思います。


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