近鉄から分離して早3年、車両は未だに非冷房のままだったナローゲージトレインの四日市あすなろう鉄道。260系もそろそろ何とかしないといけないと思われた中、颯爽と登場したのが新260系です。
2両が既存車のリニューアル、残りの車両が新造というユニークな方法を取っています。車両に愛称があり、ブルーの編成は「なろうブルー」と称しています。
こちらはグリーン系の編成です。
こちらは「なろうグリーン」の愛称が付けられています。
行き先表示は表示板を付けて対応しています。
小さな車体の半分以上の大きさのパンタグラフがアンバランスでかわいいですね。こうしないと踏み切りをクリア出来ないわけですが…。
車内です。これまでのくたびれたを通り過ぎた古さを五感で感じることが出来た(?)印象から一転、明るさと暖かみを持ったインテリアへ大変貌を遂げております。
ドアです。水色の化粧板を貼った片開き式、左側にはイエローラインが入れられています。幅が大きくなり、乗り降りもかなり便利になったと思います。
車端部です。ナローゲージだけあってその横幅を感じ取って頂けるかと思います。なお仕切り扉は無く、左側には待望の冷房装置が陣取っています。まぁこうでもしないと、な車体の小ささですから…。
最前面です。ワンマン運転を行っているわけですが、LCDタイプの運賃表示機はともかく、これまで小銭の集金箱みたいだった運賃箱が両替機能付きのしっかりしたものになりました。
ローレル賞のプレート。
そしてこれまた新しめの車内に健在のアナログ式温度計。従来車から移設されたものでしょうか?
天井です。照明は暖色系のLED灯で、スリット式のカバーが付いています。冷房はラインフロー式、これまで地獄だった夏場を快適に過ごせるようになった功績は非常に大きいと思います。
窓です。一部は開閉可能、二段式で上部が内折れ式に開くようになっています。残念なのは日除けが廃され着色ガラスで済まされていることで、眩しいっすよやっぱり。メンテフリーなのは会社的にも良いことですし同社誕生の経緯を考えれば贅沢は言えませんが…。
座席です。方向固定式のクロスシートは更新前から変わりませんが、背ズリが大型となり、シートピッチも広げられています。とは言えデザインそのものはバスそのもの、肘掛けのデザインなんかはまんまそのままですね。
優先座席です。ブルー系のモケットとなっており、一般座席と区別しています。
特徴的なのはこの持ち手、ハート型をしています。かわいさも追加されているんですね(持ちにくさはこの際目をつむりましょう)。
フリースペースです。握り棒とヒーター、非常通話装置と一通り揃っています。戸袋を兼ねた場所で窓が無いのは何だかなぁ、とは思います。せめて戸袋窓にしてやればいいのですが…。
向かい側はこの通り、ロングシートとまではいかないまでも簡単な腰掛けがあります。立ち席スペース以上座席未満、あるだけマシの精神でとまりましょう。
さてこちらは中間車です。ドア間は座席が片側で別の方向を向いています。
車端部です。こちらは冷房装置の他に座席が設置されています。
一方こちらは四日市市方。そう言えば的に、ここにもLCDディスプレイが設置されていますね。
車端部の座席です。ここだけボックスシート配置とされています。奥の座席、無理矢理ハートの持ち手を付けたためか妻面の壁を切り欠いています。そこまでして付けるか…。
四日市市のプレート。地域に鉄道が根差していることが伺えます。