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Channel: 車内観察日記
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津軽鉄道 オハ46形

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ここは本州最北の私鉄、津軽鉄道の津軽五所川原駅。ホーム横の側線から出てきたのは、こちらDD350形ディーゼル機関車です。

 

現役で活躍する最古級のディーゼル機関車で、在籍する2両のうち1両がこのように元気に本線上で活躍を続けています。

 

特徴は何と言っても蒸気機関車のようにロッドが付いていること。スポーク車輪とともに時代を感じるアイテムというか構造は今の機関車では見られないものですね。

 

ボンネットを見ると…ありゃ、蓋が開いてます(^^;;

 

さてディーゼル機関車も注目ですが個人的なメインはやはり引っ張られる客車、こちらも日本で数少なくなった旧型客車であるオハ46形です。オハフではないので、中間色が非常に強いですが(^^;;

 

在籍数は2両ですが、1両は右側の通り津軽五所川原駅でうだうだしています。塗装の褪せも目立ってますね…。

 

車体に残る、日本国有鉄道のプレート。1983年に津軽鉄道にやって来ており、そろそろ津軽鉄道に来てからの年月の方が長くなるころでしょうか…。

 

サボは固定式です。メイン運用はホームページのサイト名にも入れるほどの冬季に運転される「ストーブ列車」ですが、多客時に津軽21形が足らなくなると定期列車としても運用されます。

 

まずはデッキ、ドアから参りましょう。完全手動のロックも何も無い内開き式、オマケに塗りドアと来たもんだから、平成も終わろうかというこの時代を走ってるのがフシギです。

 

また中間車仕様なので貫通扉が無く、簡易な仕切りがあるのみでデッキは吹きっさらしとなります。さすがに危険なので、現在走行中はデッキへ出ることが出来ません。

 

かつてのトイレでしょうか、物置となっています(^^;;

 

その向かい側。こちらも本来のイベント列車であれば巡回していると思われる車内販売のカートが置かれています。

 

そうそう、このオハ46は同時に連結されているオハフ33よりも新しい(とは言え旧型客車に変わりませんが…)ためか団体席となっています。

 

車内です。金木駅を過ぎてアテンダントさんから格別の許可を頂いて立ち入らせて頂きました、感謝。モケットは桜色になっていますね。

 

デッキとの仕切りです。丸い天井の断面がよくわかりますね。チラッとDD350形ディーゼル機関車もこんにちは。

 

天井です。当然のことながら冷房はありません。照明は丸い蛍光灯がカバー無しでポツポツ並んでいますが、この時は消灯状態で運転されておりました。車軸発電機も積んでいるとは思うのですが…。また冬季を中心に使用するストーブの煙突が伸びています。手前の補強はなんのためでしょうか…。

 

窓です。化粧板やカーテンレールなどは今風ですが、窓枠は木で出来ていますね。

 

座席です。全席ボックスシート、オハ33と比べると腰部分にゆるく角度が付いていたり、肩部分が持ち手に近いものになったりと、国鉄時代にベストセラーになるフレームへ徐々に近付いている進化の途上を見る思いです。

 

デッキ仕切り際の区画です。横幅が狭くなっているのは昔からの伝統です。窓側に肘掛けがあるのは、急行列車として使う前提があったからなのだとか。

 

そして、牽引するディーゼル機関車に蒸気発生装置が無いため、ボックスシートを一区間潰してストーブが設置されています。冬がメインですが、時おり真夏に火を入れるイベント列車もあるのだとか…。涼しい青森県とは言え、熱中症にご注意。

 

ここからは津軽五所川原にいる車両たち、まずは元西武151系電車をそのまま客車化したナハフ1200形です。明らかにもう動く気配が無いのですが、一応保留車として車籍が残っております…。

 

そのナハフ1200形に連結されて置いてあるのが希少な戦前製除雪車、キ100形です。動力を持っていないため、津軽21形に連結されて除雪に使用されています。

 

JR側の側線に留置されているキハ22形です。既に朽ちるに任せていますね…。

 

そのキハ22形に連結されたトム1、タム500形貨車です。こちらは全車車籍を有していますが、使用機会はほとんどなさそうです。

 

そしてホーム奥で看板代わりに使われているワム5です。どんな形であれ、残されているのは嬉しいですね。

 


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