広電の2号線の主力形式のひとつが3900形です。3800形から続く連接車体で、モーターを強化したマイナーチェンジ車ですね。
3700形から続く「ぐりーんらいなー」のひらがな表記をした最後の系列…なのですが、ここでやって来たのはまさかの赤い奴(^^;;
車内です。全体的にトーンが薄めなのは近年のモケット変更も手伝ってなんでしょうね。
中間車入り口のドアです。乗降をスムーズにするため両開き式を採用しています。90年の登場、低床化も本格的な導入が叫ばれていない時期なのでステップがあります。
先頭車入口のドアは片開き式です。両開き式共々、化粧板が貼られたものとなっています。
ステップの端には踏み台があります。昔はこれも無く乗り降りも難儀していたのでしょうか。
出口のドアです。戸袋を客室側に配置しています。
最前面です。広電の特徴である運賃表示機が存在しないのはこの形式も同じことです。夜間は向かって左側は遮光幕が降ろされます。
天井です。照明はカバー無しの蛍光灯ですが、ソケット自体がやや埋め込まれた形状なので多少は光の拡散が防がれていることでしょう。中央に吊革が設置されているのはこれまた広電の特徴のひとつです。
で、宮島線では必ず先頭車のパンタグラフが上げられるため、宮島口駅では一時的に無架線状態となります。その時は補助電源を使う形で一部の照明がこのように消えます。
窓です。夜間の撮影で恐れ入りますが中央は二段窓で、黒サッシで引き締めた印象です。上段は開閉可能、日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプのものが備わります。
座席です。1人ずつ着席区分が入れられたロングシートで、こちらは9人掛けとなります。袖仕切りはこの時代らしく肘掛けを兼ねた板で、座席下のヒーターは少し飛び出た形状となっています。
車掌スペース横のロングシートは車掌さんの腰当てを兼ねているため袖仕切りは大型です。そう言えば、モケットは後継の3950形と同じものに貼り替えられています。座面は程よいスプリングですが、背ズリは詰め込みも考慮してかほぼ垂直です。市内の乗車が前提みたいな感じで、宮島口までの長距離では少ししんどいかもしれません。
優先座席とセットになった座席です。ここはモケットが一般座席と異なるためか、区分が明確になっています。
隣の車両のロングシートは2人掛けです。着席区分を守るとやや狭いですね。
最後はこれまた車掌スペースとセットになった3人掛けです。幌部分はどうしても狭苦しく感じますね。