道内の多くの非電化路線で見ることができるキハ150形です。酷寒地で走る国鉄型気動車の一部置き換えと、冬季の単行運転用(キハ40では出力不足のため積雪時には単行運転ができない)として登場しました。0番台は旭川運転所所属の車両と、苗穂運転所所属の2形態が存在します。
旭川運転所に所属する0番台です。富良野線を走るからでしょうか、ラベンダー色の帯が巻かれています。
方向幕。特に案内がされているわけでもないと思うのですが、「マイタウン列車 ラベンダー」たる愛称(?)があるようです。
そして、美瑛-旭川間の区間列車には「しろがね」が付されています。
また快速列車も存在しており、石勝線開通まで道東方面の速達輸送を担っていた名急行、「狩勝」の名を冠しています。
苫小牧運転所に所属する100番台です。JR世代車両ながら、なんと非冷房です。まぁ北海道なので、走行中は窓を開ければいい話なのですが(笑) それと、このようにキハ40形とも併結することも出来ます。普通列車用気動車でのJR形式との混結はJR九州キハ125形とここくらいでしか実施していないのではないでしょうか。
車内です。3セクや地方非電化路線ではお馴染みの車内ですね。
ドアです。化粧板が貼られた1枚引き戸で、低床ホームに対応するため、ステップ付となっています。一つ気になったのは、最近のJR世代の普通列車群は(効き目云々は別にして)エアカーテンを設置し冷気の遮断を試みていたのですが、この系列ではその片鱗すら見えません(^^;; 大丈夫なのですか寒くありませんか全道のキハ150利用民(^^;;; 一応半自動機構も備えているようですが・・。
・・「使用停止」ですか(^^;; 現状、必ずドアは開いているようです。
運転台です。単行気動車ではよく見かける半室構造です。車掌台側はバーで仕切られています。上部には運賃表があります。画像は2両運転時のため、運賃箱は運転室に寄せられています。
トイレのある運転台です。当然ながら見通しが悪くなっています。
天井です。蛍光灯がカバー無しで設置されています。本数が少ないので、夜間は特に暗くなると思われます。
窓です。0番台は大型の固定窓、100番台は内折れ式で開閉します。日除けは横引きのカーテンで、テーブルの類はありませんが、窓下の桟が少しだけ広くなっており、ペットボトル位なら置けるようになっています。
場所によってはハーフサイズも。
窓上には冷房の噴出し口があります。もうまんまバスで見かけるやつですね・・。丸形でクルンと回せるタイプです。
座席です。ドア付近のロングシートから参ります。4+4の8人掛けとなっています。バケット構造は無く、背ズリに縫い目を入れて定員着席を促しています。
優先座席はラベンダー色です。エアカーテンも無い中、防寒対策と言えばこの透明な風除板のみとなるわけですが、確実に寒いですよね、これ(^^;;
ドア横にはお馴染み、ゴミ箱も備わります。
ボックスシートとトイレに挟まれた区画には、車椅子スペースと1人掛けのロングシート(?)があります。このロングシートですが、座面が跳ね上げを考慮しているのか、えらくグラつきます。そして座面長さも妙な長さとなっており、「とりあえず置いてみました」感が漂います。
ボックスシートです。まずは2人掛けから。
どこかで見たことがあるなぁ、と思っていたのですが、智頭急行 HOT3500形 のボックスシートの色違いさんですね。色以外そのまんま。こちらも長いこと詰め物の交換がされていないのか経たり気味で、沈み込みが大きいので好き嫌いがハッキリ分かれると思います。長時間での乗車では座り直しが必要です。
キハ150形では1人掛けも存在します。
形状としては2人掛けをスッパリ分割したものですね。足元の配管は国鉄型車両よりもかなり小さくなっています。ここは居住性としてかなり改善されたところですね。
そして、微妙なバージョン違い、モケット色が異なっています。
こちらの方が緑がかっていますね。ちなみに右は片側のみのタイプですが、左の両側タイプを半分にしたような形状ですね。
トイレです。中は洋式となっています。
おまけ、運用終了後の様子。サボ、しっかり裏返すんですね(笑)