近鉄信貴線から信貴山へのアクセス路線の一部を形成しているのが、近鉄直営の西信貴ケーブルです。
ここで活躍するのがコ7形で、奈良線の直通先が喜びそうな虎が描かれています。実際タイガースは関係なく、伝説の一説に出てくるのがそのルーツなんだとか。
パンタグラフがありますが、動力ではなく車内のサービス電源のためでしょうね。
高安山駅方には荷台が付いておりますが、実は「コニ7形」という車籍を有するれっきとした貨車なんだそうです。
駅にはお願いが。「固く止められている」という表現があまり見ませんね。
このケーブルカー、途中に踏切があるという珍種です。また警報器があるだけで遮断機の無い第三種踏切というのもそう多くない気がします。
ケーブルを通す必要があるため、踏み板は少なめです。両ケーブルが通る間なんてレールです(^^;; この他に踏切を有するケーブルカーは生駒ケーブル宝山寺線でして、こちらも近鉄が運営する路線ですね。
車内です。階段状の床面と両側のクロスシート、ケーブルカーらしい車内構成ですね。
ドアです。最急勾配に合わせた設計のため、山麓側で撮影するとこれだけ傾きます(^^;; 片開き式で、戸袋側にはイエローラインが入っています。
最前面です。ケーブルカーは山頂の運転室にて運転を行いますが、非常時の対応のため乗務員さんが乗るため運転台のようなスペースも有ります。
天井です。非冷房で、夏の涼は扇風機からとなります。照明はカバー付の蛍光灯、この辺りは(当時の)近鉄らしさを感じます。
山麓側は骨組みにガラスをはめた展望構造で、眼下に広がる大阪近郊市街地を一望出来ます。
窓です。二段式で下段のみ開閉可能です。動いている時はいいですが、夏は止まっていると暑いですね(^^;;
お守りがありました。そのためのケーブルカーですもんね、本来…。
座席です。山麓方向を向いたものが多く、緑と黄色のモケットが交互に使われています。
一部にのみボックス配置の区画が有ります。
ひとつ段上の座席と干渉しないよう、背ズリの上部に布が貼られています。
展望席です。2人掛けで山頂方向を向く唯一の座席ですね。
で、山麓方。こちらの窓も開閉可能です。