この顔の南海色を見ることになろうとは(^^;; 泉北線の2012年のダイヤ改正で、同線の3000系 に余剰が発生しました。これに目を付けた南海は、ちょうど塩害により腐食が進行していた7000系を少しでも置き換えるべくこれらの車両を譲渡してもらうことになりました。改造は最小限で、泉北マークの撤去と南海カラー化された以外大きな変更点は見当たりません。中小私鉄から大手私鉄に車両が譲渡されるのは大変珍しいですね。まぁ元々は高野線の6200系をベースとしていますから、ある程度の融通は利くのでしょうが・・。
なんば方先頭車です。こちらは見覚えのある顔ですね(^^;;
中間では両方の顔が楽しめます。このまま固定編成として使っていく方針なのか、転落防止幌が取り付けられました。
よーく見ると、南海マークの周りにはマークや車番の跡がそのまま残り、ビスも存置されています。
前面ともなるとこの通り。せめてクリーニングしてあげましょうよ・・。
そしてゴツゴツしたコルゲートの上のプレート。いやはや不自然。
車内です。グレートーンの車両が多い南海線において、臙脂色のモケットは新鮮です。本当に最小限の手しか加えられていないですね。
ドアです。相変わらず化粧板は貼られず、ステンレス仕上げとなっています。
車端部です。貫通扉の窓はこの時代の車両では主流であった狭いものです。
こちら和歌山方の車端部。側窓が2枚となっており、座席もなんば方に比べて長いです。
最前面です。奥行きもそれなりにあり、座席も設置されているため座りながらの前面展望が可能です。
優先座席バージョンです。中間に入った運転台直後がこの仕様です。
そして車椅子スペースバージョンです。この他にも、座席もスペースも置けない「余裕なしバージョン」も存在します(^^;;
中間に入った先頭車同士の連結面です。車掌台側は仕切られています。
天井です。ここも変化はありません。照明の数が少ないので、どうしても夜間は暗く感じます。
窓です。ここも変化はありません。日除けの爪を引っ掛けるためのくぼみがやや高めになっているためか、窓の下まできっちり下がりません。結局日差しが反射して入ってくるという(^^;;
座席です。ドア間は6人掛けです。入線当初は、モケットは泉北時代の紅色で残っていました。
優先座席です。和歌山方の6人掛けです。元々はシルバーシートの流れを汲む灰色のモケットでしたが、8000系 と同じような青色のモケットとなりました。ここが塗装変更以外に目立った更新点ですね。
最前面の3人掛けです。座り心地は形状こそ南海ではよく見られるものですが、沈み込みの大きいものです。南海では背ズリはプニプニ、座面はフカフカ(というよりズブズブとゆっくり沈む)というイメージですが、3000系は両側ともスプリング仕様になった感じですね。端の席に座っているのに、もう片方の端の席に人が座った時モロに振動が響く座席は初めてです。
そして、優先座席バージョン。
車端部の優先座席、こちらは和歌山方の6人掛けです。それにしても、車端部の長さはなぜ非対称なんでしょうね?
車椅子スペースです。元々座席があった場所で、座席を全て撤去した上で車椅子スペースに転用しています。・・それにしても広いですねぇ(^^;; 空港急行などの混雑する運用では立ち席スペースとして大いに活躍しそうです。
最前面の車椅子スペースです。ここも座席を撤去して設置されています。
銘板です。関西で「東急車輛」の文字はやはり個人的に違和感です。
・・しかし、まさかこのモケットの車内から海が眺められるようになるとは(^^;;
![](http://stat.ameba.jp/user_images/20170202/23/seventhheaven1992/d7/2f/j/o0611035813859716169.jpg)
車端部の3人掛けです。座り心地はクッション性も適度で極めて良好、8000系も全部これにしてまえと思うものです(笑)
![](http://stat.ameba.jp/user_images/20170202/23/seventhheaven1992/1a/11/j/o0611035713859716180.jpg)
優先座席です。やはり青いモケットが鮮やかです。
![](http://stat.ameba.jp/user_images/20170202/23/seventhheaven1992/ef/df/j/o0656036113859716185.jpg)
そしてこちらが長い車端部の座席です。6人掛けですね。
![](http://stat.ameba.jp/user_images/20170202/23/seventhheaven1992/3f/ae/j/o0618037813859716262.jpg)
南海らしい、車端部のスペースをうまく使ったマナー啓発ステッカー。
かつての車椅子スペースはベビーカーマークを追加してフリースペースとなりました。付帯設備は相変わらず握り棒のみです。
長い方の車端部にもあります。各窓にもステッカーは貼られております。
突然の大手私鉄への移籍となった3000系、これからの末永い活躍に期待です。・・そして、やはり未だに違和感(笑)
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