長崎本線の諫早から島原までを結ぶローカル私鉄が島原鉄道です。路線長がかつての半分程度になりましたが、それでも完乗にはかなりの時間を要します。
主力で現存唯一の形式がキハ2500形です。諫早で接続するJR九州キハ125形の兄弟形式とも言えますね。そう言えば、色も同じ末期色もとい真っ黄色…。
乗車時間も考慮しトイレもありますが、余白には島鉄のマスコットの絵が描かれています。
中にはヘッドマークを付けた車両もあり、沿線企業がデザインされています。
更にラッピング車両もいます。そうですね、日本の1号機関車が走った路線でもありますね。
「しあわせの黄色い列車王国」、中にはかつて存在した車両の通称「赤パンツ塗装」のリバイバルも存在しますね。
車内です。白系の化粧板になった車両や座席配置が1+2となった車両いますが、多数派はこっちですね。
ドアです。ステンレス仕上げの片開き式です。半自動機構は備えておらず、運転士さんの扉扱いとなります。足元にはステップがあるため注意しましょう。
運転台です。ここだけを見てキハ125形と何が違うんだと…(^^;; 車掌台側からは鳴らし屋運転の様子を見ることが出来ます(笑)
天井です。この時期のNDCシリーズではよく見かける構造で、外観の肩部以上に角度が付いた両側が特徴です。冷房配管を通しているからでしょうか、その下にはバスのような回転式の吹き出し口もあります。
窓です。二段式で下段のみ開閉可能です。日除けはなぜかNDCシリーズで採用例の多い横引き式のカーテンです。
座席です。ジャガード織りっぽい(笑)モケットをしております。
ボックスシートのフレーム自体はキハ125形と変わりません。ヘッドレスト部分にはレザー調のカバーが付いています。
テーブルも忘れず付いています。ここに広告のステッカーが貼られているのが珍しいですね。
ロングシートです。緩いバケット形状となっています。こちらは2+5の7人掛け、左側には整理券発行機と非常用はしごが置かれています。
車椅子スペースとセットになった区画です。縦方向にも握ることが出来る握り棒はあまり目にしないですね。
ボックスシートとトイレの壁に挟まれた肩身の狭い2人掛けです。人によってはここの方が人気がありそうです。
煙突横の4人掛けです。クロスシート同様クッションはかなり柔らかめ(経年によるへたりか?)、長時間ともなると少し厳しいですが多少の乗車でしたら必要十分です。
トイレです。キハ125形と異なり登場当初から設置されています。コンパクトなデザインは軽快気動車の横幅をなるべく取らないように考えたものでしょう。中はやっぱり時代を反映させた和式ですねー。
最後に…車庫に留め置かれている車掌車ヨ太郎とワムを改造した救援車です。あまり出番が無いのか朽ちつつありますが、あるべき姿なのかもしれません。