Quantcast
Channel: 車内観察日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2034

京都丹後鉄道KTR800形「コミューター」仕様車

$
0
0

 


観光列車導入で熱を帯びる京都丹後鉄道、「あかまつ」「あおまつ」は大変な好評を得ていますが、当時は「あかまつ」「あおまつ」を2両編成とし、運行日や運行路線が限られていた状況でした。そこで、宮福線に「あおまつ」をほぼ毎日運行させるための自由席車の代替車両として登場したのがこのKTR800形「コミューター」車両となっています。ちなみに、画像は3両編成に見えますが、手前が普通列車として運行される単行列車で、後方2両は豊岡から到着した「あかまつ」を含む当駅どまりの列車となっています。
 

KTR700形はトイレ付ですが、このKTR800形はトイレ無し車両となっています。デザインは・・もう言うまでも無いですね(^^;; かつては「あかまつ」にくっついて自由席車として運用されましたが、現在は運用の変更に伴い「あかまつ」が単独運転となったため、他の車両と一緒にワンマン列車として運転されます。

 


ロゴもこの通り。しかし、「コミューター」、要するに通勤電車。それを遠慮なく車体に書くのは個人的には頂けません。もちろん間違ってはいないですが・・。

 

ドア付近には大きなロゴがドーンと。

 

ある日の宮津駅。なぜだかコミューター車両が宮福線の運用に入っておりました。

 

運用を見ると、快速「あおまつ」の代走だったようです。コミューター車両が福知山へ行くのもこういう機会しか無いですから貴重ですね。

車内です。構成をそのままに、各部のリニューアルを行っています。トイレが無いため、車内は広々としています。
 


ドアです。片開き式で、半自動扱いも出来ます。そのときは手でガラガラと開けるわけですが、やっぱり、重いんですよね・・。低床ホームに対応するため、ステップが設けられています。


運転台です。この辺りは「あかまつ」「あおまつ」と変わりませんね。

 

路線図の横には、車番、ドーンデザインと大阪車輌工業のステッカーが入っています。関西近辺ではこの大阪車輌工業が改装を担当することが多いですね。

 

また近年では電子マネー決済が導入されており、整理券発行機の上にQRコードの読み取り機が取り付けられています。ただ、オリジナルアプリのため、あくまで地元民の普段使いが前提となっているように思います。


天井です。料金不要の一般車両であるためか、照明はリニューアル前と変わっておらず、カバーの付いた蛍光灯が並びます。一部を除き1列配置であり、カバーも寒色系なので、夜間では少し薄暗く見えるかもしれません。

ドアです。横引き式のカーテンはそのままながら、生地がチェック柄に変わっています。この2枚一組の下降窓に、かつての国鉄急行形グリーン車を連想させる方もいるとかいないとか・・。

 


座席です。転換クロスシートとなっています。

 


この座席、実は0系新幹線電車(しかも最初期の)に設置されていたものの撤去品です。それだけでも「おおっ!!」とも思うのですが、コレ自体は北海道でも見ることが出来ますね。かつての九州にいるコイツと比べると、センターアームレストが無いこと、背ズリが分割されていないこと、足元にバーレストが設置されていることなど、いくつかの違いを見つけることが出来るのでオリジナルとはかなり異なります。

 


モケットは1両の中に数種類が存在し、見た目上はかなり楽しめると思います。この辺りはミトーカマジック大成功!と言ったところでしょうか。リニューアル前と比べると、ヘッドレストカバーが無くなっていますね。座席全体をデザインの一つとして魅せるため、と解釈していますが、やっぱり頭をそのままモケットに付けると言うのは多少なりとも抵抗を感じます。

優先座席にはカバーを付けて区別しています。座り心地は硬め安定と言ったところで、九州のヤツと比べるとかなり現代的と言うか、同じ座席とは思えないほどの違いを感じます。事実、同じ座席とは言い切れないわけですが・・。
 


通路側にはミニテーブルも残っています。使い方は、つまみを引き出し、ストッパーに掛かるまでクルンと回すと完成です。大きさ的にはペットボトル程度が精一杯ですし、画像を見て何となく傾いて見えるのは目の錯覚では無さそうです。というか、リニューアル前の普通列車では、ストッパーがバカになっていたのかグルングルン回りっぱなしの座席が散見されました。どうやら止まるだけでもえらいようです・・。

 

最前面の座席です。何やら、いくつかステッカーが貼られていますね。

 

なるほど、「貨客混載スペース」ですか。調べてみると、一部列車で久美浜駅から峰山駅までの間で農産物を輸送しているのだそう。近年ローカル線を中心に貨客混載が広がっておりますが、農林水産省から認定を受けた日本初の例だそうです。

リニューアル前から存在するジャンプシートです。上部に木を貼り付け、直後の座席だとテーブルとして使えるようになっています。


引き出すとこんな感じ。モケットもしっかり貼り換えられていますね。

 

車椅子スペースです。半室構造の車掌台側を利用して設定されています。すぐそこはドアのステップ落とし穴・・ちょっとスリリングな気がします。運賃表示機はLCDタイプではなく昔ながらの電光式、この辺りは変わっていないようです。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑ ↑ ↑


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2034

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>