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近鉄16000系

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長年吉野方面への特急列車として活躍している16000系です。今や近鉄特急の中でも最古参となっていますね。
 


基本2両編成で初めて乗車する方々には驚かれるのですが、1本だけ4両編成が存在します。また需給に応じて8両編成にまで増えることがあります。


そうそう、この系列では外側に方向幕が存在しません。そのため行き先は車掌台側の窓に掲出する形になっています。


では参りましょう、デッキのトイレです。この系列、元々デッキが存在していない特急列車として地味に有名でした。更新改造によりデッキが新設され、デッキが無い編成に関しては全編成が引退しています。現在大井川鐵道に譲渡された編成にその姿を残した車両が存在します。・・話がそれましたが、中は洋式となっています。


こちらバージョン違い。ピクトグラムがカラーになっただけですが(^^;;


洗面台です。蛇口は自動化・・されていません、下のペダルを踏むことで水が出ます。でもこれ、レバーを触りたくない人にはいいですよね。右側には近鉄お馴染みのおしぼりホルダーが存在します。一人一本まででお願いします、近鉄からのお願いです。


車内です。更新改造により落ち着いた雰囲気となっています。この頃の近鉄によく見ることが出来るものですね。


デッキ仕切りです。先述の通り、更新改造により設置されたものになります。LED式の号車表示が増設されています。


そして別バージョン。なぜか車椅子対応でもないのに両開きとなっています。


天井です。シンプルにカバーが掛かった蛍光灯と冷房吹き出し口とスピーカーしか有りません。必要最低限を地で行きます。ちなみに、更新改造で蛍光灯カバーが三角形から丸型へ、荷棚が網棚から近代的なブロック式に交換されています。


喫煙車に関しては空気清浄機が設置されています。2両編成なので、禁煙車と喫煙車との割合は半分ずつとなるため、慢性的に禁煙車が混雑する印象を持っています。今では消えている設備ですね。


窓です。2席に1枚の割り当てとなっています。日除けは横引き式のカーテンです。


座席です。座面スライド式のリクライニングシートです。シートピッチは935mmと、旧国鉄特急用車両と比べると微妙に広く取られているのが近鉄クオリティでしょうか。テーブルはインアーム式、こちらは更新改造で設置されたものです。座り心地は柔らかめで、乗車時間がさほど長くないのでこれといった問題はありませんが、同じく汎用特急用車両の16600系や車体更新された16400系と比べると、付帯設備という意味合いでは見劣りをしてしまいます。


喫煙車の肘掛には灰皿も備わります。これも現在では過去の姿となっています。


一部荷物置き場も備わります。

 

初取材からしばらく経ち、近鉄特急のイメージ一新施策や健康増進法の施工等があり、この系列にも一定の変化が訪れています。

 

まず外観では、塗装が新近鉄汎用特急塗装になったことですね。22000系以降の系列では中々似合ってますが、それ以前の系列では見慣れないこともあるのか似合いません。なお、この系列は唯一の4両編成です。

 

で、新塗装になってからも行き先表示は車掌台側に置かれたボードのまま、一体この系列をどこまで使い倒すつもりなんでしょうね。

 

外側の号車表示はサボ式です。

 

全席指定の文字も追加されました。

 

ドアから入って最初に見えるのは喫煙室です。健康増進法により客室内での喫煙が出来なくなったので、ここに部屋を新設しています。

 

喫煙室内はこんな感じ。灰皿があるだけで、16400系16600系と比べると閉鎖的でベンチも無いのでカーブの多い区間ではしんどいかもしれません。

 

向かい側は機器室になっています。余った空間にくず物入れや避難用はしごが設定されています。

 

車内です。かつては喫煙車が設定されていましたが、現在は全車禁煙車になっています。一応、喫煙者向けに喫煙室がある車両を勧めるようにはなっています。逆に言えば、全車禁煙車だからと言ってその車両を選ぶと、ヤニ臭い乗客が(以下略 元喫煙車に関しては禁煙化でいくつか変化があります。

 

デッキとの仕切りです。ここはあまり変化なし、号車表示のLED表示機以外に乗客への情報提供のツールは相変わらずありません。

 

車椅子対応区画な扱いなのか微妙な側は両開き式なのは相変わらず。何やらステッカーが貼られています(内容確認しろい‥)。

 

天井です。元喫煙車については空気清浄機が撤去されています。そう言えば、元喫煙車について長年にわたりタバコ臭を吸い倒しているはずなのですが、禁煙車化後は臭いがしっかり取れています。全車禁煙化してしばらく経っている南海10000系が未だにヤニ臭いのを考えると立派なものです。

 

座席です。センターアームレストが無いリクライニングシートなのは相変わらずです。

 

コンセントやフットレストは無く、同じ料金を払っているとどうしても16400系以降の系列と見劣りします。一応、座席表で車椅子対応座席があるかどうかで判別は可能です。

 

元喫煙車の座席は灰皿が撤去され埋められています。

 

 

 

 

 

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