阪堺電車でも古参の部類に入ってくるのが、流線型スタイルのモハ501形です。この形式から、「モ」のカタカナが消えましたね。
塗装パターンはいくつか存在します。502号車は赤一色ですね。
505号車は竣工当時にまとっていたツートン塗装です。行き先表示は全てLED表示機となっています。
車内です。当時の運営は今の親会社である南海で、かつて南海本線の優等列車用として活躍していた11001系をベースとしたため、南海らしいパーツも見えます。
ドアです。昭和の路面電車らしくステップを介して乗車します。最近はもう一段ステップが追加されたようで、補助ステップの大きなステッカーが貼られています。
その補助ステップがこちら。左、右、左と足を出せばいい塩梅ですね。
運転台です。簡易な仕切りがある以外は、運賃箱や棒でしか仕切られていません。LCDディスプレイを搭載していますが、均一運賃の表示と次駅案内が主になります。
天井です。冷房改造済みで、中央にダクトが張り出しています。どういうわけか、運転台付近の照明だけカバーが付いています。中央付近は無い上に肩部に寄っているのですが…。
窓です。この時期の路面電車にしては珍しく一段上昇窓となっています。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプ、柱には昔ながらの降車ボタンが設置されています。
座席です。オレンジ色のモケットは阪堺電車ではよく見かけるものです。一昔前の親会社の灰色とは対照的ですね。こちらは5+5の10人掛けと言ったところでしょうか。袖仕切りはズームカーでも見られた独特な形状です。独特なだけで肘は置けませんが…。
こちらはざっと7~8人掛けです。親会社らしく背ズリはプニプニ座面はズブズブとゆっくり沈む独特なものです。ただ路面電車らしく座面の奥行き浅めなので、深く腰掛けられないのでゆったりは出来ません。
こちらは塗装部分がアイスグリーンに塗られた車両です。
ドアです。先入観からなので仕方無いですが、ちょっと古く見えてしまいます。乗車口のドアにも補助ステップのステッカーが貼られているのは、天王寺駅前や年始の住吉駅などここから降りるケースもあるからなんでしょうね。
降車口のドアです。このスタイルにICカードリーダーの組み合わせ、時代を超えたコラボレーション感がしますね。