有料の特急用車両を取り上げるのは初めてですね(12月24日現在)。近鉄12410系です。1980年登場で、サニーカーと呼ばれて・・いるのでしょうか(^^;; 利用客からすれば、ACEなどと比べると遜色に見える特急という印象なのでしょうね・・。阪伊・阪奈・京奈・名阪乙特急に使用されています。
デッキです。近鉄特急車では広く使用されている折り戸です。メリットとして戸袋が不要な点がありますが、デッキ内を占める開口面積が広くなってしまうのが欠点ですね。扉が通るであろう場所は色が変えてあります。
かつて車販準備室であったであろうスペースにはシャッターが降りています。
向かいには洗面台があります。左側にはおしぼりの入った箱があります。
車内です。落ち着いた配色となっているリクライニングシートが並んだものになっています。
禁煙化の流れがある中、近鉄特急では旧型車を中心に喫煙車が連結されています。違いといえば、荷棚に空気清浄機が乗っかっていることでしょうか。・・まぁこれを置いても臭いはとれていないわけで・・。取材中あまり良い気持ちではなかったですねぇ。
デッキとの仕切りです。仕切り扉は前面あめ色のガラスで、自動化されています。
天井です。蛍光灯と連続化された冷房吹き出し口が並びます。実にコンパクトで落ち着いた天井になっています。
窓です。2列に1枚あてられていて、日よけは横引きのカーテンです。
座席です。回転リクライニングシートで、手前は展開したものです。リクライニングの量は控えめです。座り心地自体は柔らかめです。ただ背ズリが低いのが難点でしょうか。テーブルもインアーム式となっていて小さいです。この座席の回転のしかたですが、背ズリをリクライニングレバーを押さずに引いてやるとロックが外れて回転する仕組みになっています。
デッキとの仕切りにある座席には、固定式のテーブルがあります。設備的にはこちらの方がアタリとなるでしょうか。
足元は埋まっていますが、若干足を突っ込むことが出来るスペースが確保されています。またヒーターが仕込まれており、冬場は足元を暖めてくれます。
座席背面は網ポケットのみと、かなりシンプルです。
こちらは喫煙車の座席です。テーブルの下に灰皿が設置されています。それ以外は変わりありません。
22600系ACEが登場した今、どうしても同一料金では遜色として見えざるを得ない同系列、今後座席の改座などは行われるのでしょうか。