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Channel: 車内観察日記
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近鉄2800系 名古屋線L/Cカー仕様車

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クロスシートの2610系のロングシートバージョンとして登場した2800系、名古屋線に所属する編成は、サービスアップのためにL/Cカーに改造された編成がおります。2610系も大阪線所属編成はトイレ横を除いてロングシートに改造、名古屋線所属でL/C改造された編成もおり、両系列の区別はもはやほとんど意味を為さなくなっています。

 

車内です。近年は全国でロングシート優勢な状況が続く中、近鉄は昼間は長距離需要に対応したクロスシート、朝夕は混雑に対応したロングシートに転換出来るデュアルシートを搭載するという答えを出しました。…それにしても、私は名古屋線のL/Cはクロスシートモードしか見たこと無いんですよね、奈良線系統や大阪線系統ではよく見かけるのですが…。

 

ドアです。窓が大きく取られた近鉄らしいスタイルです。更新でイエローラインが追加されています。L/Cカー化で衝立が追加されており、左側のように車端部側は多少の余寸があるものの、その他の6ヶ所はギリギリまで迫っています。混雑時はちゃんと奥まで詰めましょう。

 

車端部です。登場時はオールロングシートでしたが、同世代のロングシート車とは異なり妻窓はありません。あくまで、2610系に仕様を合わせたからなんでしょうね。裾絞りの有無以外にも、奈良線系統と差異が色々とあります。

 

長い車端部です。座席数が多いので、優先座席は片側のみの設定です。点検蓋があるためか、追加された優先座席シートは1枚のみの貼り付けです。

 

トイレを有する車端部です。初期に投入された編成では省略されておりましたが、この編成ではトイレが設置されています。長距離乗車でも安心ですね。

 

天井です。昔の近鉄らしい三角形の照明カバーが残っています。一方で、吊革はL/Cカーらしく五角形のものに交換されています。この仕様は、新造系列の5800系や5820系にも受け継がれています。

 

窓です。この世代の系列としては珍しいフリーストップタイプのロールカーテンが備わります。座席配置のせいで使いづらいことになっていますが…。

 

座席です。ドア間のデュアルシート区画から参りましょうか、3列が配置されています。元々灰色系のモケットでしたが、赤色系のモケットになり高級感が出たものになっています。現在では、再度灰色系に黒い帯の入ったモケットと黒いヘッドレストに交換されつつあります。

 

どの席も眺望の点でベストな列なし(最前列は最悪)、座席自体もクッション薄め・殺人的な硬さのヘッドレスト、短くて座ってると使いにくい肘掛けなど…クロスシートとして立ち席の人と対面しなくてもよかったり、最前列以外は流れ行く景色がロングシートよりも見られるくらいが取り柄です。

 

車端部、トイレ横の区画です。ここはL/C区画ではなく、常時クロスシート区画となっています。そのためか、衝立は唯一通路側席も隠れる幅のものとなっております。なお回転出来るのは2列目のみ、どちらの方向でも必ずボックスシート区画が生まれます。

 

トイレ横は3人掛けの固定ロングシートです。クロスシートほど制約が無いのか、クッションは厚めに入っております。座り心地だけで見れば、クロスシートよりも固定ロングシートの方が上手ではあります。で、L/C区画に合わせたかヘッドレストもありますが、先述の通りなので無くてもいい…というより無い方がいい。そういう訳か、2610系2621Fではヘッドレストが撤去されています。

 

長い車端部は6人掛けです。こうもヘッドレストが並ぶと壮観ですね(笑)  L/C区画は構造上肘掛けが入りますが、こちらはそれがありません。また袖仕切りも妻面もストンと壁なので、もたれる以外にいいところが無いんですよね。

 

優先座席です。モケット変更後も大きく色調は変えられていません。

 

短い車端部の優先座席です。何だかんだ難点はあるものの、2800系本来のロングシートよりはゆったり身体を預けられるのはポイント高めだと思います。どうせ乗るなら来て欲しい(笑)

 

最後にフリースペースです。握り棒2本、非常通話装置、避難はしごが揃います。ヒーターがありませんが、三重県ってそんなに冷えないのでしょうか…いや、そんなことないよね…。


 

 









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