姫新線高速化事業完成に合わせて導入されたキハ127系です。姫路-上月間は最高速度100km/hで運転されています。高速化により、姫路-上月間は実に18分もの所要時間短縮がなされています。また車両そのものも、これまでJR西日本が製造した普通列車用気動車の集大成とも言える出来になったと言っても過言ではないでしょう。実際、JR西日本もこれまで製造した普通列車用気動車は低コストを意識し過ぎたことを認めておりまして、より鉄道車両を意識して製造したとのこと。外観は電車の223系とそっくりさんになっています。223系5000番台 や5500番台 とほとんど変わりない前面を持っています。
姫路駅では223系とも並びます。
2両編成はキハ127形となっています。同系列の導入により、ここで活躍していたキハ40は中国地方へ転出していきました。
側面には姫新線のロゴがあしらわれています。
車内です。内装に関しても、電車のパーツを可能な限り流用しています。とは言え、これ以前の気動車たちがなかなかのクセモノ(^^;; だっただけに、それらを見た後だと目がキラキラしそうな勢いです(笑)
ドアです。両開きの化粧板が貼られたドアとなっており、基本的に半自動扱いとなっています。左側に開閉ボタンが設置されています。ドアチャイムですが、JR西日本型電車と同じようなチャイムが鳴りますが、少し安っぽいような・・。
開閉ボタンに寄ってみました。「あける」が緑、「しめる」が赤で光ります。
乗務員室です。仕切扉は最近のJR西日本の近郊型車両ではお馴染みとなった横引き式となっています。アーバンネットワークを走る電車群のような大きな仕切窓ではありませんが、壁になっていないのは素直に嬉しいですよね。上部には運賃表が設置されています。画像は中間に連結されたものですが、
時は流れ、現在の乗務員室。運賃表示機がLCDディスプレイ化されていますね。前面になると、運賃箱が出てきています。
キハ127形に存在する車端部です。両側がロングシートとなっており、朝夕に存在するであろうラッシュ時に詰め込みが利くようにしています。そして意外や意外、妻窓が設置されています。そのおかげでかなり開放的で明るい空間になっています。
仕切扉上部にはLED表示機が設置されています。JR西日本の近郊型車両でこの位置にLED表示機があるのって珍しいですね‥というか、全国的にも少ないような気がします。
トイレは津山寄りのドア後ろに設置されています。車椅子対応の大型トイレです。
窓です。2段窓となっており、上段が換気のため開くようになっています。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。
座席です。まずは転換クロスシートから。ものは223系2000番台の後期型と全く同じものです。よって座り心地も扁平であまり良いとは言えません。しかし、それまでのボックスシートを備えた国鉄型気動車からの転換クロスシートへの躍進は素直に嬉しいものです。
固定クロスシートです。見た目のクッションの薄さはある意味期待を裏切りません。
混雑緩和のためか、1人掛け席もあります。従来車からの不満な点と言えば、1両あたりの座席数が減少していることでしょうか。ですが、昼間などの閑散時間帯ではゆっくりとくつろぐ事が出来るので、その点では悪くないと思います。
そして固定クロスシート。
ロングシートです。画像は4人掛けとなっている区画です。クロスシート背面となっている箇所にはモケットが貼られています。
優先座席です。JR西日本ではお馴染み、ピクトグラムを散りばめたものです。地色は近郊型車両タイプの茶色です。
両方がセットになった箇所も存在します。座り心地は、321系 のそれと全く一緒です。硬くクッション性のカケラもない座席に全く用を成さない袖仕切まがいのものもそのまんま。これはいただけません。ドア横には整理券発行機が台座付きで鎮座しています。
そして現在の優先座席。モケットの地色が深緑のものに交換されています。
そして一般座席とセットになった区画です。
キハ127形に存在する車端部の4人掛けです。妻窓もあり、解放感はありますね。
トイレ向かいは車椅子スペースとなっています。ヒーターは壁面と同レベルまでに薄型にしたものが3枚設置されており、冬季に冷える環境に対応しています。
そして、現在はベビーカーマークが追加されてフリースペースとなっています。
角度を変えて。クロスシート背面はモケット張り、更に寄りかかれるように簡単な腰掛があります。
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