愛媛県は松山市内で路面電車を走らせている伊予鉄道。そんな伊予鉄道の路面電車で最古参を張っているのがこのモハ50形の51号車です。
最古参にも関わらず「みきゃん電車」として体を張っており、この通り最新鋭5000形とも行き交います。
という訳で車内です。モハ50形は大半がアイスグリーンの化粧板を採用していますが、この車両は木を多用した仕上がりとなっています。青い座席モケットともマッチしており、昔ながらの路面電車の姿を伝えています。
ドアです。こちらは中扉、入り口のものとなります。片開き式の塗りドアで、足元にはステップがあります。ステップの縁にはイエローラインがありますが、この辺りは安全志向と言えます。
出口の前扉、前側のドアです。路面電車の前ドアの構造については各社で何だかんだ苦労しているところがあるようですが、ここでは左側へ開く引き戸を採用しています。ええ、これが無難と言えば無難ですね。
ステップをクローズアップ。昔から乗られている方も思っていたとは思いますが、やっぱり段差の高さ、中々の大きさですよね。停留所側を嵩上げするくらいしか解決方法が無さそうですが…。
乗務員スペースです。路面電車らしく中央に配置しており、その部分にのみ仕切りがあります。広告枠にはみかんの広告が入ります。
左上にはナニワ工機のメーカーズプレート。今はアルナ車両という社名になり、リトルダンサーシリーズを製造しています。
上部にはナンバープレート、各種禁止事項のプレートがあります。
運転台です。高速で走る地方鉄道法の電車と比べると、幾分スッキリしていると思います。何より速度計が無いのが今の時代を考えるとすごい。
座席は客席とは異なりワインレッドのモケットとなっています。背ズリはほぼ無きに等しく、バーにモケット張りのクッションを巻いた程度です。
天井です。レトロなスタイルが吹っ飛ぶほどのデコポン(^^;; 旧型車両ですが冷房化されており、吹き出し口が中央に等間隔で並びます。
吊革もこの通り、留め具にみかんがついておりまして、交互にみきゃんもいますね。
窓です。床もそうですが木を多用しており、ミトーカデザイン等では出せない、年月が積み重ねた味を出しています。
日除けは青い生地を使用したロールカーテンタイプです。爪を引っ掛けるタイプですが、さすがに車体にガタが来ているかカーテンレールが歪んでいるようで、昇降に難がある区間も散見されます。
ボタンはこの通り。押す部分が大きくなった現代のボタンに押し慣れた方には逆に新鮮かもしれません。
最後に俳句ポスト。松山市は何気に俳句を推してるんですよね。
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