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陰陽連絡特急として381系が長年活躍してきた「やくも」。最短4両編成、内1両がグリーン車という輸送形態でしたが、新型車両、273系では適正な輸送形態を提供するため新スタイルの車両が登場しています。
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それがクモロハ272形、287系から続くグリーン・普通席合造車です。4両編成を基本として需要に応じて2本併結の8両編成でも運転され、その際はグリーン席が1両分相当となります。
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向かい側には男性小用トイレがあります。折戸式で、面積はやはり狭いです。
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洗面台です。照明を鏡に仕込んだスタイルはJR西日本のお家芸ですが、照明の形状が雲をイメージしたものになっています。そうそう、乗り心地指数が改善されたことから、381系に用意されていたエチケット袋が無くなりました。
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トイレ横の消化器、非常灯、非常通話装置です。異常時はこちらにあるとご認識置きを。
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向かい側にはくずもの入れがあります。飲料系とその他で分別されていることと、ステンレスで固めたスタイルなのはお馴染みです。
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さて、それではまずはセミコンパートメントからです。普通車指定席として設定されており、お隣2号車からだとこのような表示が仕切り扉に貼られています。
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車内です。287系ではリクライニングシートが6列並んでいましたが、背の高いボックスシートが配置されています。
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デッキとの仕切りです。1+2配置となっているため、仕切り扉は左側へ寄せています。旅客案内はフルカラーまたはセレクトカラータイプのLED表示機で、381系と比べて情報提供力は格段にアップしています。
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グリーン席区画との仕切りです。デッキとの仕切りとは違い、グリーン席へ覗きにくくするよう、窓が細く作られています。東や海では窓を無くす傾向にあるので、この辺が会社のカラーなんでしょうね。
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天井はJR西日本伝統、暖色系の間接照明となっています。
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座席です。まずは4人組ボックスシートからです。
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モケットは普通車指定席と同じものを使っています。背の高い背ズリに簡単な仕切り、折り畳み式の固定テーブル…セミコンパートメントらしい備えではあります。背ズリの下部は少々張り出した構造で楽に腰掛けられるようにはなっているものの、もう少し角度を付けた方がゆったり出来たように思います。が、これには別の理由がありそうです。
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それがこちら、座面をテーブル方向に引き出し、重なっていた座面を展開することでフルフラット化することが出来ます。靴を脱いでくつろぐことは出来ますが、背ズリの下部のクッション形状が座面のクッションを2つ重ねた状態の座席モードに合わせたものなので、フルフラットモードでは背ズリのクッションが全然合いません。581系からの方法ならこういった不協和は起きないのですが…。そのため、フルフラットモードでは背ズリはしっかり使わない方が幸せになれると思います。
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座席間には荷物置き場があります。窓側は三段式、通路側は大きな荷物が置けるようになっています。ただキャリーケースは倒して置かないと振り子動作でだんじり状態になります。
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続いて2人組ボックスシートです。窓はカーテンレールを挟まないロールカーテンが備わるため、JR西日本の特急型車両としてはトップレベルの側面展望が出来るかと思います。
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こちらにも座席間に荷物置き場があります。ここは幅が1人分のみのため、三段式の荷棚のみが設置されています。
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通路との仕切りを内側から。肘掛けとしての機能が無いのが残念なことと、個人的な希望としてはモケットが貼ってあると嬉しいなぁ、と思います。
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続いてグリーン席です。381系から座席数は減少しておりますが、2+1配置となっています。近年は4列グリーン席が増えつつありますが、あらゆる輸送需要に対応してゆとりを提供するというのが、JR西日本の方針なんでしょうね。
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コンパートメント席との仕切りです。化粧板、少し色調が明るいですかね?それにしても…別途料金を徴収するグリーン席、ある程度の静粛性を提供すべき座席クラスだと思っていますが、よりによってワイワイやりがちなコンパートメントとの合造車、仕切り扉があるとは言え何だかなぁ、とは思います。
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デッキとの仕切りです。こちらには荷物置き場があります。この車両、287系からの構造を引きずっているのもありますが、出入口がグリーン席側、運転台後ろにあります。運転関係の雑音をシャットアウトしやすい一方で、コンパートメント客も使うためにグリーン席エリアに不必要な往来が生じることになります。まぁ、コンパートメントは途中下車が比較的少ないと踏んだのだと思いますが…。
天井です。これまた構造は普通車と全く一緒、荷棚の化粧板がちょっと違うくらいです。いや、高いエクストラチャージ払うわけですから、この区画くらい読書灯つけるべきだと思うんですよね。荷棚に無いかと思いきや、座席にも無し、結果論的に需要がより旺盛な新幹線や北陸系統との意識の違いを感じさせられるのは…。
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窓です。こちらも構造自体は普通車と同一、2席に1枚の割り当てで、日除けが新造の在来線特急型車両としては西日本初のフリーストップタイプのロールカーテン式になっています。
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JR西日本の特急型グリーン席としては初めて、テーブルがシートバック式となっています。その下にはドリンクホルダー、この前に登場していた北陸系統のグリーン席と、設備の数としては同等ということになりますね。フットレストはJR西日本としては伝統的な角度固定の反転式、土足は床面カーペットと、土足禁止面は座面モケットと同じ生地が貼られています。
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オフィスシート区画です。テーブルが大型になっていることと、前席にタイピング等で迷惑をかけることが無いメリットがあります。フットレストは自席の下にもありまして、体勢を変えられるようになっています。
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次は1人掛けです。こちらのコンセントはサイドアームレスト左側の先端に付いております。
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ヘッドレストピロウは681系から相変わらず固定機構がありませんので、座高が高い方は頭で抑えないとずり落ちることもあるかと。
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全展開の図。クッション性などは悪くないのですが、普通車と同様、フルリクライニングをやらかすと腰部分の盛り上がりが強調されて座り心地を大きく損ねます。この座席に限らず、最近こんなリクライニングシートが多くないですかね?制作段階で気付きそうな欠点だと思うのですが…。リクライニングせずとも快適に座れるのであれば…というよりリクライニングする程に腰回りが不快になるようであれば、それ以上角度を深く設定する意味は皆無だと思っております。そういう意味では、この座席ってリクライニング量はあまり多くありません。もしかして…分かっててやってる…?
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グリーン席のみのサービスとして毛布があります。使用頻度が高く無い状況で無造作に積んであると埃を被りますので、岡山でニアミスする四国のように袋に入れる等の配慮があればなぁ、と。
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荷物置き場です。二段式で、下段にはセーフティバーがあります。右へ左へ振り子動作でガンガン揺れますので、荷物だんじりになっては大変ですからね(^^;;