現在、官兵衛の治めた地として脚光を浴びる姫路から、「日本のマチュピチュ」として一躍有名になった竹田城のある竹田をとおり、和田山までを結ぶ播但線の姫路-寺前間で使用されているのが、アーバンネットワークで走っていた103系です。営業列車としては初めての2両編成の103系だそうで・・。
種車は元から運転台が設置されているクモハと、反対側は元中間車のモハとなっています。運転台設置などの改造が行われていますが、前面形状は原型に近いものになっています。
同線のラインカラーに合わせて、塗装も103系では初となるワインレッドが登場しています。かつて京葉線で使用するために、車庫内の101系をワインレッドに塗ってみたもののボツになった経緯があったそうですが、ドアに黒帯が入っているとは言え、遠く兵庫の地で現実のものとなって登場しました(笑)
車内です。リニューアル工事が施工されているため、体質改善40N更新車
と同等の車内となっています。座席も感想としては同じものとなるため一部を除き省略します。
天井です。風洞形状が変更され、ラインデリアが設置されました。また蛍光灯にもカバーがかけられているため、天井に関しては元の103系の面影を全く残していません。
車端部です。JR西日本の103系は妻窓が埋められている車両が多いのですが、ここでは一枚窓に変更された上で存置されています。仕切り扉も交換され、窓が大きいものになっています。やはり103系には見えない・・。
トイレを有する車端部です。寺前まで45分ほどの乗車時間なのでそれほど必要とも思えませんが、無人駅も多いことと、元々運用されていたキハ40系列には設置されていたために、その流れを汲んで付けられたのでしょう。
最前面です。元の仕切りを再利用しているようでしていないように見える印象です。右側は一面壁、左側にはワンマン運転時の車内監視のために大きな窓が開けられ、中央は筒抜けとなっています。上部には運賃表示機、下には運賃箱が備わります。
トイレ横車端部の座席は優先座席となっています。当然、トイレから人の出入りがあると、中の様子は丸見えとなってしまいます。ここはやはり座席を枕木方向にしてほしいものです。整理券発行機が置かれているため、袖仕切りがやたら厚くなっています。
この播州地区を走る103系が、一番最後まで走る103系になるような気がします・・。
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