大阪市営地下鉄でも特異な存在なのがこの堺筋線で活躍する66系です。阪急電鉄との相互乗り入れを行う関係で19m級3扉車となっていて、集電方法も架線式です。運用は堺筋線と、阪急電鉄の高槻市と北千里間の普通として運用され、臨時の直通特急として6連に減車された上で嵐山線に入線したこともありました。今回は初期車を取り上げます。
車内です。当時在籍していた60系と阪急車とのサービスレベルの格差が問題となっていたことから、当時新系列車両であった新20系をベースとした車内となっています。
ドアです。化粧板が貼られたドアは関西圏ではお馴染みですね。LED表示機が千鳥配置で設置されています。LED表示の無いドアの上には路線図と、次駅のドアがどちらに開くかを予告するランプがあり、「こちら側」と「反対側」が上下に配置され、それぞれ光るようになっています。左側に「のドアが開きます」と書かれています。戸袋の縁は一段飛び出る造詣になっていて、「T」の字を分割したようなものになっています。
車端部です。貫通扉は窓が引き伸ばされたもので、見通しがよくなっています。そしてドアの横には非常通話装置もあります。
最前面です。乗務員室との仕切り扉が右に寄っています。これは前面の非常扉が同じ方向に寄っていることが関係していると思われます。先代の60系も現在の全ての阪急車も、貫通扉は中央なのでそれに合わせればよいものを・・。どうしてか、大阪市交はそのへんすごくお役所仕事ですよね・・。
天井です。新20系に合わせて蛍光灯にはカバーがかけられています。荷棚は金網式の関東風のものになっています。
窓です。3枚1段下降窓です。日よけは爪を引っ掛けるタイプです。色がブラウン系をしているせいか、少し古臭い印象です。
座席です。背ズリに入れられた着席区分を見る限り、ドア間は10人掛けです。おかげで阪急車とはドア位置が若干ズレているわけで・・。それを考えたとしても、この着席区分で座るとなかなか窮屈です。
優先座席は青系の座席です。やはりブロック柄が黒となっていることから気持ち地味なんですねぇ・・。
車椅子スペースです。付帯設備は手すりと車椅子の固定用具です。
「車椅子固定用具」と書かれた蓋があります。ちょっとお邪魔しまーす
開けてみるとロープとフックが入っていました。稼働率が恐ろしく低そうですが(笑)
車椅子スペース横の座席は2人掛けです。どう考えても狭いわけで(^^;;
ちなみに登場当時の座席のモケットはこのようにローズ色でした。張り替え前はかなりくたびれた印象でしたね。