現在、最後の日立製作所に発注された系列となっています、8000系です。これ以降、途中より同時製造された9000系の製造会社、東急車輛(現:総合車両製作所)に発注元をシフトしており、車両自体もJR東日本車をベースにした車両を導入しています。こうして、会社の個性って急速に失われて行くんでしょうね。
車内です。オレンジのモケットを使用しており、7000系の面影を残しています。
ドアです。化粧板が貼られたドア上には千鳥配置でLED表示機が設置されています。
車端部です。仕切り扉は窓が小さいものです。また、妻窓があるため、車内に光が入ってきやすくなっています。消火器は仕切り扉と妻窓の間にへばりつくように設置されています。判りやすいといえば判りやすい・・。
窓です。一段下降窓で、日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。窓横には相鉄伝統、窓の昇降スイッチが設置されています。
座席です。ドア間は7人掛けです。かつての国鉄型車両のような、3+1+3という区切られ方をしています。
当の205系などでは東西問わず消滅してしまったため、非常に懐かしい気持ちになりました。1人席部分は淡いオレンジ色となっています。その1人掛け部分ですが、左側にはポールも走っています。あ、女性は中央の1人席に座ることをあまりおススメしません。横幅が露骨にバレてしまいますよ←
車端部は3人掛けです。妻窓下には肘を逃すことができる余裕があります。座席自体は可も無く不可も無く、ごくごく平凡です。
さて、新7000系の一部車両で試験的に導入されていたセミクロス車ですが、割と好評であるということで8000系から本格採用されています。とはいえ、これも8000系・9000系までとなっており、10000系以降はオールロングシートとなっています。現状乗車時間もそこまで長くないので、仕方が無いとは思いますが・・。
そのボックスシートです。形状としては、ロングシートの上部に新たに背ズリを追加したようなものです。背ズリはもともとモケット張りだったようですが、劣化が激しかったために、レザー張りに変えられたとのこと。座り心地としては、元々がロングシート用の座席だけに、上下の背ズリ同士の不協和感がすごく気になります。乗車時間が短いからこその、「ロングシート+α」と思ったほうが幸せかもしれません。そして、この座席の金属フレームは、冬場ともなるとかなり静電気を溜め込みます。あまり触らないほうがいいですね。
ボックスシート横の2人掛けロングシートです。壁は一面化粧板張りとなっています。
8000系は相鉄の中で、進化し続ける系列という感じもある車両でもあります。画像のように塗装変更が進んでおり、更にはリニューアル施工車両も登場しています。よく見ると、表示機も3色LEDから、フルカラーLEDに変更されていますね。
リニューアル後の車内です。8000系本来のパーツも多く残っています。
最前面です。右側に寄せられた仕切り扉、運転台後ろの細長ーーい窓が特徴です。
天井です。蛍光灯は剥ぎ出しで、ラインデリアは間隔を置いて設置されています。
座席です。モケットが3+1+3のオレンジ色のものから、11000系と同様のものに張り替えられています。また、座面がバケット形状になっています。
優先座席もこの通り。座り心地は、このタイプになってから座面が急激に硬くなっています。いや、座面のカクカクした感じを見て「あー、これはもしや・・」と思いながら座ったので、ある意味期待通りなのですが(苦笑) ただ、元の形状がしっかりしていますので、安定した座り心地ではあると思います。袖仕切りなどは変わっていません。
車椅子スペースです。手すりと非常ボタンが備わります。消火器は・・、今度は妻窓の奥行きにへばりつくように設置されています。
さて、セミクロス車についても、同様にリニューアルされています。
座席です。こちらも座面がバケット化されており、硬くなっています。背ズリの不協和感は残念ながらそのまんま・・。
そして、最近出場した車両では、袖仕切りが大型化しています。一応更なる進化はしていますが、従来の肘周りの余裕なんぞ求められるわけもなく・・。