1100系3連の後ろにのほほーんとぶら下がっている異端車がいます。それがデ1070形です。元々ラッシュ時の増結用単行車両だったのですが、増結運用が廃止されてからは3連の4連化に使用されいます。もう編成解除となることがないのか、反対側はのっぺら改造が施されています。ちなみに、この1076号車は、1000系列の冷房改造試作車なんだそうです。
特徴としては、両運転台とするためにドア間の幅が切り詰められているようで、窓が2枚となっているようです。
車内です。元々非冷房車だったため、寒色系の車内となっています。
ドアです。化粧板が貼られたドアで、窓はゴムを挟んだもので、縁取りが丸くなっています。
運転台です。直後に座席が設置してあり、仕切り窓もそれなりの大きさを確保しているため、前面展望には最適です。
連結側です。もう解放されることが無いだけに、デッドスペースとなってしまっています。
天井です。蛍光灯は剥ぎ出しで、改造で設置された大きな冷房装置がぶら下がります。
窓です。2段窓で、日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。窓の大きさ自体は変えられていないため、間の柱の間隔が広くなっています。
座席です。ドア間は6人掛けです。袖仕切りはパイプ式で、なんとか肘掛の機能も持ち合わせています。そして消火器がドア横にでーんと置かれています。
乗務員室直後の3人掛けです。座り心地はかなりスプリングが効いています。ともすれば経たり過ぎているとも言えます。そのあおりか、背ズリ上部の座席フレームがもろにぶち当たるという・・。
連結面側には車椅子スペースがあります。元々は座席があったと思われ、座席を撤去の上捻出されたスペースと考えられます。付帯設備は握り棒のみで、スペースだけの提供となっています。
製造から40年近く経ち、新系列の増備により半数が廃車となっています。現在新車の導入が一段落しているため、もうしばらくは活躍が見込まれます。