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京阪8000系8531F初代3000系

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車内観察日記

2013年3月、初代3000系である8000系8531Fの定期運用が終了しました。二代3000系が特急運用に回り、8000系運用に余裕が出来たためと思われます。


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現在はクラシックタイプとして、鳩マークの板が復活し、番号も3000系時代のものに戻してあります。左下に目立たない黒字で8000系の番号が書かれていますが(笑)

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テレビカーもこの編成にのみ残っていましたが、引退により60年間続いたテレビカーの歴史に幕を下ろします。 今回少ない画像ですが、少しばかり取り上げてみようと思います。

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車内です。事情によりテロップを入れてます(^^;; 2ドアオールクロスシートの車内です。つり革は設置されていません。最後の最後まで特急車としての風格ある車内でした。

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窓です。2段窓で、日よけはチェーンによるフリーストップ式です。動かすには少し力とコツが必要です。

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座席です。全席転換クロスシートです。座り心地はスプリングの効いた柔らかいもので、50分~1時間ほどかかる同線であれば特に問題になりません。ドア横には補助椅子があります。個別に開く使用になっています。中書島~京橋の間のみ使用できます。

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車端部の固定クロスシート、各車壁際のみの設定です。転換クロスシートとは違い、自然な造形になっています。窓側にはしっかり肘掛がありますが、肘を置くには少し小さいですね。

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5号車のテレビカーです。テレビの近くの蛍光灯は常に消灯されていました。携帯電話が普及した今、ワンセグで事足りるので、やはり視聴する人はいませんでした…。

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さて、1995年に登場したダブルデッカーです。この車両は新製ではなく、なんと一般車からの改造です(^^;; 寝屋川工場の匠の技にただただ驚くばかりです。


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この画像を見て分るとおり、平屋部が二段窓になっていることがわかります。この車両でももちろん特別料金は不要で、乗車券のみで利用できます。この車両はもちろん大好評で、後に8000系にも新製したダブルデッカーを組み込み8連化されています。車体にはこのように時代祭のイラストが描かれていました。8000系が新塗装になってからはこの初代3000系にのみ残っていましたが、2013年3月中の臨時列車では登場当初の姿になるべく近づけるため、ダブルデッカーは外されるとの事。

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階上席の車内です。試作的要素が強いため、8000系の車内とは印象が大きく異なっています。

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天井です。通路側に照明を集中させています。荷棚も付いているには付いていますが、この収容力を持ってどんな荷物を置けと?(^^;;

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そして座席上にはなんと読書灯までついています。なんかもうすごいです、料金不要の車内にここまでの気合の入れよう、恐れ入りました。しかし、やはりというか何というか、あまり使われていなかったのか8000系ダブルデッカーでの採用には至りませんでした。


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窓は横引き式のカーテンが設置され、柱部分には空調吹き出し口があります。

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座席です。固定式クロスシートになっています。配置は集団離反式です。ノルウェーエクネス社の座席です。この車両の欠点といえばやはり座席が固定されていることでしょうか。またエクネス社の座席の特徴として、背ズリの腰部から上が角度がつけられたものとなっていて、体に追従するようになっているのですが、肝心の背ズリがロングシート並みに低過ぎるので特徴が特長になっていないのが残念です。恐らく、天井が低いのと、眺望を考慮してこのようになったと考えられますが、関西圏で固定クロスシートというのはあまり歓迎されないように思います。

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階下席です。階下席では裾絞りによる床面積の減少から1+2配置です。やはり集団離反式の固定クロスシートで、階上席に比べて天井に余裕があるからか背ズリも高めに作られています。それでもJR東海313系や京急2100形に比べると低いので、やっぱり特徴が生かせていません。途中向きが変わる座席同士の区画には、クッションつきのバーが設置されています。これにより、低い背ズリで乗客同士が頭をぶつけるのを防いでいます。やっぱり背ズリが低いということを自覚しているようですね、京阪さん(笑)

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2人掛けです。隣の1人掛けを二つ並べた格好です。こう見るとどこか豪華に見えるのですが、やはり低い背ズリ、固定式となると・・少し残念ですね。同様の座席は京津線の800系やかつて存在した9000系の固定クロスシートなどに見られますね。今は座席は伊賀鉄道へと渡ったそうですが。8000系からは同じくエクネス社の転換クロスシートになりましたが、リニューアルを機に交換されてしまいました。やはりどうにもこの手の座席は浸透しませんね・・。


4月に完全引退となった初代3000系。先頭車は保存され、ダブルデッカーは富山地方鉄道へ譲渡されるとのことです。先に旅立った車両共々、北陸でのセカンドライフ、がんばって欲しいと思います。


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