かつて、近鉄特急では大人の社交場として、「スナックカー」という車両が存在しました。それが12200系です。スナックと言えども、いわゆるビュッフェみたいなもので、当時はかなり繁盛したのだとか。その後スナックコーナーは消滅して客室・デッキ化改造が行われ、ビスタカーやアーバンライナーが登場したため陰に隠れがちな存在ですが、あらゆる面において、今の近鉄特急の基本形とも言えるスタイルを確立したのはこの形式です。団体専用列車に改造された車両もいますが、現在でも名阪乙特急を中心に、標準軌路線で運用される汎用車両使用特急に充当されています。
トイレです。中は和式となっています。一部洋式に改造されたものもいるようですね。
![](http://stat.ameba.jp/user_images/20140524/21/seventhheaven1992/cf/04/j/t02200391_0432076812951557391.jpg)
洗面台です。トイレの横ではなく、少し離れたドアの真横に設置されています(つまり、今向いている方向は横方向ではなく、進行方向)。設置する場所がなかっ たのか、なかなかに不可解な間取りとなっています。そして、左側にはおなじみおしぼりのストッカーがあります。乱獲はご遠慮ください(^^;;
![](http://stat.ameba.jp/user_images/20140524/21/seventhheaven1992/42/3e/j/t02200391_0432076812951557393.jpg)
8両編成となる編成では、通り抜けのために運転台を除く乗務員室が開放されいます。車掌台側はロープで仕切られていますが・・。
![](http://stat.ameba.jp/user_images/20140524/21/seventhheaven1992/8f/93/j/t02200124_0672037812951557677.jpg)
正面の特急マークや方向幕を間近で見ることが出来ます。そして触れます(笑)
![](http://stat.ameba.jp/user_images/20140524/21/seventhheaven1992/76/46/j/t02200124_0672037812951557678.jpg)
車内です。一度更新が行われているため、当時と比べてもかなり印象が異なったものになっているのではないかと思います。と言いつつ、僕はこの系列に乗ったのは初めてなので、更新前の車内など知る由もないのですが(笑) YOUTUBEに、更新前の車内を写している方がおられました。機会があれば検索してみてください。今回はその動画を元に書いていこうかと思います。
![](http://stat.ameba.jp/user_images/20140524/21/seventhheaven1992/62/f7/j/t02200124_0672037812951557679.jpg)
デッキ仕切りです。仕切り扉の窓はあめ色をしています。その横には号車番号を表示するためのLED表示機です。特に次駅案内などの表示はありません。
![](http://stat.ameba.jp/user_images/20140524/21/seventhheaven1992/fd/43/j/t02200124_0768043212951557946.jpg)
![](http://stat.ameba.jp/user_images/20140524/21/seventhheaven1992/85/01/j/t02200124_0653036812951557945.jpg)
窓です。2席に1枚が割り当てられており、日除けは横引きのカーテンです。なお窓上には、間接照明の照度不足を補うために補助照明があります。いやはや、関西有料特急の伝統と言えます。初めて設置したのはどの車両なんでしょうね?
![](http://stat.ameba.jp/user_images/20140524/21/seventhheaven1992/f1/13/j/t02200168_0581044412951557947.jpg)
な ぜだか、この車両だけ座席が22000系をベースにしたものに換装されています。テーブルは同じくインアーム式ですが、こちらは他社でもよく見かける、 アームレストのカバーを開けて引き出す方式です。また回転方法もペダル式です。座り心地は、禁煙車両のものを少し進化させたもので、割と快適です。しか し、はやり灰皿の場所が悪いですよね。テーブルを出しているとなおさらです。
今後、近鉄では汎用特急車両の大量置き換えが行われます。経年を考えても、本系列はまもなく終焉を迎えます。具体的にいつ、とは言われていませんが、乗車はおはやめに。運用を掴むのは容易ではないですが(^^;;