智頭急行の普通列車用として運用されているのがHOT3500形ですが、その中でも特に異彩を放っているのがこの3521でしょう。イベント用車両として登場したため、塗装も独特のものになっています。イベント用車両という位置づけですが、貸切が無い普段は他のHOT3500形(以降一般車)と共通で運用され、場合によっては鳥取-智頭間のJR因美線内完結運用も存在します。ちなみに、僕はこの3521には2回乗車しているのですが、智頭急行線を普通列車で完乗したことは無く、全てスーパーいなばでの完乗となっています。すなわち、ことごとく因美線完結運用にぶち当たっている次第(^^;;
車内です。一般車とは違って、座席は全席転換クロスシートとなっています。また窓枠にはカラオケに対応するためマイクジャックもあり、イベント車両ならではの備えとなっています。
ドアです。ここは一般車と同様、化粧板が貼られていない一枚ドアで、ステップも存在します。
最前面です。運賃表も忘れず設置されています。画像は2連運用時のものです。
天井です。大きく湾曲しているため、少し高く見えます。一見非冷房に見えますが、しっかり冷房も設置されています。蛍光灯ですが、本数は一般車と同様ながら、カバーがかかっています。そのせいか、トンネル内や夜間では車内が少し薄暗く見えます。ちなみに、カバーは関西でよく見られるフルカバータイプではなく、下辺のみのタイプです。荷棚もフレームはバータイプのものですが、その下にFRP製の飾りが付けられていて、実質板状のものと同様の機能性となっています。
トイレです。単行気動車ではよく見かける細長くコンパクトなものです。
座席です。全席転換クロスシートとなっています。形状的には阪急の6300系に似ていますね。なお、一般車に転換クロスシートを載せた格好になりますので、画像の様に窓枠にガッツリ被る修行席も存在します。カーテンは座席モケットに合わせたものです。
この座席、かつての新幹線のように、回転式の収納テーブルや灰皿までついています。・・ですがこの車両、全面禁煙です。おタバコはご遠慮ください。テーブルはペットボトルを置くのが精一杯ですね・・。
優先座席と車椅子スペースです。優先座席のモケットの変更はされておらず、窓に貼られたJR西日本タイプのステッカーで対応しています。車椅子スペースは固定用のベルトとSOSボタンが備わっています。しかし窓はありません。ご了承を。