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JR四国2000系

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振り子気動車のパイオニア的存在のJR四国の2000系です。なんでもディーゼルカーでの搭載は世界初なんだとか。画像は前者が「あしずり」、後者が「宇和海」です。


JR四国ではとにかくアンパンマンを全力で押してくる会社としても有名です。高知県が作者のやなせたかし氏の出身県というのもありますね。そういうこともあり、2000系にはアンパンマン列車も存在しており、全面にラッピングを施しています。実際見るとかなり強烈ですよ、これ。画像は気動車で運転される「いしづち」です。

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このように非貫通のパノラマ車両も存在します。・・むしろこっちの方が有名ですね(笑)


そしてこちらにもアンパンマン列車が。画像は宇和島直通の「しおかぜ」です。

普通車の座席です。肘掛周りにキハ185系 のような国鉄っぽさを残しているものの、背面のバックシェルなどに四国のオリジナリティを見出すことが出来ます。座り心地は程よい柔らかさです。画像は指定席で、ヘッドレストリネンが青色となっています。四国の特急車両の特徴として、バーレストが設置されていることがあげられます。時々体勢を変えたくなった時にいいですね。


基本編成で運転される列車の1号車は半室グリーン車となっていますが、もう半分は普通車指定席、「アンパンマンシート」となっています。ご覧の通り、視界の360°全てがアンパンマンに占領された中々どギツい車内となっています。腰掛けてヘッドレストに目をやると、なんとクッションがアンパンマンキャラクターになっているではありませんか。子供連れの家族にはウケが良さそうですが、当日乗車したのは宇和島直通の「しおかぜ21号」で、ここに乗車していたのはいずれも大人の方でした。ええ、とてもシュールでしたよ(^^;; オマケに、車内アナウンスの前に流れるメロディーまでアンパンマンマーチであり、時たまアンパンマンがしゃべることもあります。また車掌の検札時に押されるスタンプにまでアンパンマンは出没します。もう軽く鬱が入りそうなくらいアンパンマン漬けになることが出来ます(殴)

さて、そんな戦慄のアンパンマンシート区画を抜けると、グリーン車となります。丸々1両でないところに、JR四国のグリーンの利用率の低さが見て取れます・・。


車内です。大型の座席が1+2列配置で並びます。


天井です。こちらは普通車と大差ありません。この辺りを見ても、多少の需要を考慮して「とりあえず設定しました」感がぬぐえません。

最前面の仕切りです。2000系はグリーン先頭車でありながら運転台側にも出入り口があります。普通、グリーン車は通り抜け防止を考慮して運転台側には出入り口は設置しないのですが・・。仕切り扉は自動扉ですが、パワフルエンジンの振動に負けているのか、走行中は絶えずカタカタ鳴っています。静粛を提供してしかるべきグリーン席においてこれは×。そして、一応前面展望用に仕切り窓がはめ込まれていますが、前面まではかなり遠く感じました。せっかくの流線型パノラマタイプの前面も魅力半減と言ったところでしょうか。外から見る分にはカッコいいんですけどね。ただ、それでも高知行き「南風」で最前面に座っていると、カーブに向かって加速しながら突っ込み、四国山地を持ち前の振り子をぐりんぐりん利かせながら力強く走る様は非常にアグレッシブでかっこよかったです。


座席です。非常に大きい座席でして、普通席と同様、バックシェルを持っています。これ、清掃などのメンテナンスが大変そうですねぇ・・。付帯設備はシートバックテーブルとフットレストで、フットレストは土足面と土足禁止面の両方が使えます。ただ、座席によってはロクなメンテを受けていないのか、レバーを踏んでも降りて来ない座席も存在しました。私はハッピーバースデーきっぷで利用した身なので文句言えたモノではありませんが、エクストラチャージが必要なクラスとして、設備面を完璧なものにしておくことは当たり前のことだと思います。


こちら、窓側座席の背ズリ両端のモケット色が微妙に異なっています。モケットの劣化状況により交換しているのかは分かりませんが、なぜでしょうね?

1人掛けです。窓側には配管が通っていますが、気動車なので仕方ないところはあります。この座席、2人掛けも共通していることですが、かなり軽量化が図られているようで、その影響なのかたまにストッパーがグラついている座席が見られます。やはりメンテが追いついていませんね・・。


全展開の図。座り心地そのものはさすがグリーン車と言ったところで、岡山から愛媛県の宇和島や高知県の宿毛まで4時間半~5時間乗り通しても疲労を感じさせない、「もうしばらく乗っていたい」と思うことが出来る座席です。ただ、前述のようにメンテがアレなのが少し残念・・。


デッキ仕切り際の座席は固定テーブルが設置されています。フットレストも忘れず完備。

一度、岡山から宿毛まで5時間ほどを乗りとおしてみたいものですね。


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