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Channel: 車内観察日記
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JR東日本E257系

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「あずさ」「かいじ」系統ではすっかりおなじみとなった感じがあるE257系です。登場が2001年ですのでもう15年ほどになります。早いですねぇ。


増解結運用が存在することから、貫通構造の先頭車も存在します。ちなみに、画像は夜の篠ノ井線の快速運用です。松本行き「あずさ」がそのまま快速として通しで運用されるものです。115系や211系がウロウロしている中では割とぜいたくな列車です。


基本編成は3号車から11号車までの9両編成で、付属編成が1・2号車という変則的な号車番号となっています。ドア横には菱形を4つに分けて、上が号車番号、右がE257系のロゴ、下が禁煙マーク、左側には沿線の名物や景色などが描かれています。

それでは参ります、デッキドアです。片開きの赤いドアで、窓もやや長めに取られています。


「ドアに注意」のステッカー。これだけ生々しいデザインも中々見ないですね(笑)


ゴミ箱は新聞・雑誌とそれ以外で分かれています。


トイレです。中は洋式となっています。


向かい側には男子小用があります。


洗面台です。三面鏡を備えた斜め配置となっており、左側には髭剃り用のコンセントが備わります。並み居る特急用車両と比べてもスペースがかなり狭くなっています。カーテンこそ付けられていますが・・。


車椅子対応トイレです。開閉が自動式となっており、右側にはボタンも備わります。


車椅子対応トイレの洗面台のみ、横方向に向いています。


そして多目的室もあります。普段は施錠されていますね。


かつては公衆電話が設置されていましたが、携帯電話の普及もあり撤去されています。


デッキと車内側の仕切りです。なんと天井部分が一体化しており、上部が繋がっています。普通デッキとは車内側へ台車の騒音を防ぐために有るものですが、これは一体・・。


車内です。なかなかビビッドな色使いですね・・。

こちら、肩部が緑色の車両。基本的ピンクと交互に配置されています。


デッキ仕切りです。化粧板は白色の木目となっています。上部にはLED表示機もありますね。


天井です。照明は半間接照明となっているわけですが、スリットにカバーが入っていないので、漏れた蛍光灯の光がダイレクトに直撃します。通路側では特にそれを感じるのではないでしょうか。半間接照明の有り方と言うか意味を全くなしておらず、関西では通勤電車でも出来ている配慮が、なぜ特急電車で出来ないのでしょうか・・。

荷棚下には、観光バスによく見られる空調の吹き出し口があります。


窓です。2席に1枚の割り当てで、日除けはフリーストップ式のロールカーテンです。機能的にはこちらの方が優れていますが、日除けを使わない場合はガイドレールが邪魔して景色の連続性が途切れてしまいます。また、個人的に特急用車両といえば、やっぱり横引き式のカーテンですよねぇ・・。

座席です。座面スライド機構を備えた回転リクライニングシートとなっています。シートピッチは980mmで、置き換え対象であったグレードアップあずさ用の183系と同じピッチとしています。かつて「フレッシュひたち」系統で使用され、現在は「いなほ」や「しらゆき」で使用予定のE653系が登場時に「シートピッチは910mmとワイドに」という詐欺紛いのうたい文句(従来車も910mm)をしていたことを考えると偉いもんだと思います。


テーブルの下にはドリンクホルダーがあります。スペースの関係でしょうか、取って戻す同線を考えるとかなり無理な場所に設置している感は否めません。


7号車に設置されている車椅子対応座席です。


固定ベルトが付いたお馴染みのタイプです。ただ、肘掛は跳ね上がりません。


直後の座席の通路側はシートバックテーブルが無いため、センターアームレストにインアームテーブルが仕込まれた豪華仕様となっています。どういうわけか窓側席用もあるため、どちらの方向を向いても窓側席はモノを置くスペースにとても恵まれたアタリ席とも言えます。ちなみに座り心地ですが、硬め安定と言ったところです。かつて富士急ハイランドでしこたま遊んだ疲れた身体で大月から新宿まで(着席は八王子から)乗車した際はあまりの硬さに参ったことがあったのですが、今回乗車した際はそこまで酷くなかった印象です。豊橋から松本まで身延線経由の11時間ロングシートという地獄を味わった後だったのですが・・(^^;; 


デッキ仕切り際は固定式のテーブルが設置されています。大きさはこんなもんでしょうねぇ。


9号車には、かつて喫煙スペースとなっていたフリースペースがあります。一応吸煙機構はあったと思いますが、車内側との間には特に仕切り扉があるわけでもなく・・。これ顰蹙だったでしょうねぇ・・。そして、繫忙期には自由席難民で溢れかえりそうな予感全開のスペースです。もっとも、「あずさ」「かいじ」運用時は指定席車として運用されるわけで、基本的にここでたむろするのはご法度ですよね。立ち席であれば開放されそうですが・・。


両側にテーブルとベンチシートが置かれています。

車内側から。ガラスのパーテーションで仕切られています。

続いてグリーン車です。半室構造で4列・・。いや、一応グリーンらしいですから、これでも。


仕切りです。木目化粧板が本来に近い色となっています。


天井です。肩部や蛍光灯の色こそ変えられていますが、基本的には普通車と変わりません。よって、リクライニングした時に半間接照明の光が無遠慮に直撃するのもそのまんま・・。


窓です。フリーストップ式のロールカーテンは相変わらずですが、こちらは1席につき1枚の割り当てです。


座席です。回転リクライニングシートは変わりませんが、座面スライド機構が無いこと、ヘッドレストピローやフットレストの設置などの違いがあります。座り心地自体はそう悪いものではなく、座面の背ズリ側が柔らかめになっているため、リクライニングすると腰がちょうど落ち着くようになっているのは高評価です。

ヘッドレストピローは可動式となっています。


フットレストです。跳ね上げ式で、一応土足・土足禁止面の両方が設定されています。JR四国8000系の項でも述べましたが、グリーン車にして引き降ろしレバーや固定機構が無いのは如何なものでしょうか。脚を上げてフットレストを降ろすという、本来グリーン車で行うはずの無い不恰好な動作をしなければなりません。下手したら展開したシートバックテーブルに膝がぶつかり、テーブルがひっくり返るという大惨事も考えられます。この辺りは清掃面を優先したんでしょうけど・・ねぇ・・。

デッキ仕切り際はこの通り。E351系は振り子機構のバランス分配の都合で2+2の4列は位置になっているのならばまだ納得が行きますが、振り子機構も無い車両にして半室で4列席。普通車比率の増加とグリーン車の定員の一定数確保を目的としているのでしょう。しかしそれは会社側の都合であり、乗客のニーズに沿ったサービスとは言えません。普通席の座席をちょっと変えて、高い料金を徴収して「グリーンでござい」とは何ともおめでたいものです。グリーン料金が高く感じる学生ゆえの視点なのかもしれませんけどね。


普通車との仕切りとグリーン客室との間には、グリーン席利用限定のトイレや洗面台があります。

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