225系です。6代目新快速用の電車として2010年に登場しました。それまで製造されてきた223系よりも安全性を重視したため、前面展望が殺されたのは少し残念です…。デザインも223系の方がはるかにかっこいいですが、こんなでも日本産業デザイン振興会の2011年度グッドデザイン賞を受賞しています。安全性を考慮したデザインが買われたのでしょうね。
そして、オレンジ帯を入れた225系が福知山線にも投入されています。これにより113系が同線から撤退しました。北は北陸本線敦賀、南は赤穂線播州赤穂、東はJR東海管内大垣まで、新快速から緩行線区間を除く普通電車まで幅広く運用されています。
車内です。とにかく初めて車内に入った時の印象は「明るい」ですかね。立ち席の人が急ブレーキの際に咄嗟に捕まることができるようにわかりやすい色にしたそうです。とにかく目がチカチカしますね(^^;
まずドアです。半自動機能も設置されていて、春先以外の長時間停車駅やローカル線区では車内の空調温度を保つために半自動扱いになります。外側では半自動扱い時にはボタンの周りが緑色に光ります。室内側では開閉ボタンがあり、「開く」は緑色、「閉まる」は赤色に光ります。しかし広告枠と一体化していて主張が足りてないですね(^^;;
ドア上には開閉ランプが設置されています。開閉の時は点滅、開いている時は点灯という具合です。
最前部です。ご覧の通り、乗務員仕切り扉からしか展望ができません。それでも左右にお世辞程度の窓があるのが苦し紛れの配慮でしょうか。
姫路方に設置されているトイレです。バリアフリー対応のトイレであるために相変わらずでかいのですが、223系は角ばった形状だったのに対し225系では形状の見直しが図られ丸みをもったデザインとなりました。向かいのスペースは車椅子スペースになっています。こちらも223系と違い非常通話装置と2本の黄色い手すりが設置されています。
こちら天井です。ラインデリアの羽の方向が線路方向ではなく枕木方向になっています。この羽が垂直ではなく各方向に向けられていれば、まんべんなく風を送ることができたのではないでしょうか?つり革は黄色一色の非常に目立つ色で、捕まり易くするために太くなっています。
そして321系よろしく液晶モニターが設置されています。このモニターから垂れるつり革がなんともユニークです(笑)
車端部です。貫通扉が無塗装のステンレスそのままなのが残念ですね・・。せっかく窓が上下に伸ばされて完成度が高くなっているだけにつくづく惜しまれます。
それでは座席に移ってまいります。車内は伝統のオールクロスシートを貫いています。ここは意地でも固持するようです(笑) 写真は転換クロスシートです。座り心地は、223系2000番台の後期に導入されたものとほぼ同様の座席です。よってあまり良い印象ではありません。扁平で体に馴染みません・・。表地が従来車と違うものになり、ブロックパターンのものになっています。滑りにくく劣化がしずらいというメリットがありますが、触り心地がどうも安っぽいです・・。貫通扉を含めて乗客に露骨に見える形で低コスト化が図られているのはどうなんでしょうか・・。この表地はリフレッシュを図るためか既存車両にも張替えが進められて、結構目にすることが多くなってきました。
扉付近の固定クロスシートです。立ち席の人が捕まるための黄色い手すりがついています。
窓側には肘掛やテーブルはついていませんが、窓の桟が代わりになります。既存車よりも心なし幅が広げられていて、使い勝手が向上しています。
225系では車体強度向上のために側面の窓の配置が変更され、扉寄りの窓が独立して設置されたため太い柱が入っています。そのため、柱にぶつかる区画には視界がかなり邪魔されます(^^;; これは構造上仕方ないですね…
車端部はボックスシートになっています。この扉側の固定シートは戸袋のせいで肘の余裕がありません。ここだけでも肘掛を設置すればよかったと思うのですが…。
扉横に余裕がある区画では補助椅子が設置されています。
223系2000番台以降の大穴が開いているものです。この系列が登場するまではこの欠点が改善されていると祈っていたのですが(^^;; まぁラクな姿勢で座った場合はこの大穴はそこまで気にならないんですがね・・。モラルの問題もありますのであまりオススメできません。
車椅子スペースです。
手すりが二本設置され、非常通話装置も装備しています。