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Channel: 車内観察日記
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JR北海道キハ283系 普通車

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北海道の蒼い弾丸グループの一員、キハ283系です。振り子機構を搭載し、札幌-釧路間の「スーパーおおぞら」に使用されています。豪快な見た目に比例するように、走りも振動もかなり豪快なイメージでして、変速ショックがめっぽいキツいです。今回は普通車の様子をご案内。


ドアです。プラグドアで、窓は氷片対策のためか小さめです。


ゴミ箱もしっかりスタンバイ。

一部車両に設けられている携帯電話の通話スペースです。衝立が設置されており、ちょっとした荷物を置くことも出来ます。


トイレです。画像は車椅子対応トイレとなっており、入り口が妻面方向を向いた珍しいものです。

その奥にある男性小用トイレ。やっぱり狭さはどうしようもないですね・・。


多目的室です。普段は閉鎖されています。

荷物スペースです。トマムなどのスキー場輸送にも対応すべく、スキーの固定用具も付いています。


最前面です。かつては貫通扉付近まで入ることができ、ダイナミックな前面展望を楽しむことが出来たのですが、先般の衝突事故以降安全保安上の理由でロープを張った上で閉鎖されています。多客時にも関わらず車両のやり繰りが付かずに増結出来なかった場合に限り開放されることもあるようです。


車内、まずは自由席から。全体的にトーンを抑えた色調でまとめられています。


天井です。照明は半間接照明を使用しています。荷棚はかつてはハットラック式だったように、二席を一くくりにして柱が入っています。

ドア上に設けられたLED表示機です。乗車中の列車がどの辺りを走っているかが分かる案内も表示できます。


座席です。回転リクライニングシートで、モケットは一度貼り換えられており、タンチョウをあしらったものになっています。さすがは道東方面へ向かう列車・・。しかし、肘掛に貼られた紫のモケットが座席本体のモケットに付いていけていません(^^;; 座席肩部には立ち席の方が掴まると思しき赤い出っ張りがあります。振り子車両にしてはかなり貧弱なような・・。やっぱりしっかりした持ち手が恋しいですね。

さて、JR北海道では冬季を中心に長距離の移動は特急列車が主力となり、指定席も完売することも少なくありません。そんな指定席ですが、指定席料金を「座れるだけ」ではなく、「座れる上にちょっとした付加価値を付ける」方向へと転換し、”グレードアップ指定席”として座席を改座しています。


こちらがその座席。色調はワインレッドとして高級感を持たせています。また普通車にも関わらず、可動式のヘッドレストピローまで装備しています。「普通車でもヘッドレストピロー」の思想の始祖となった記念碑的座席であり、これ以降道内のみならず、お隣のJR東日本にも広まることとなりました。


車椅子スペース直後の座席に関しては、正面を向いた際にシートバックテーブルが存在しないため、インアームテーブルを備えています。テーブルはセンターアームレストに収納されているため、通路側のみならず窓側席の分も一緒になっています。そのため、この区画のみセンターアームレストは完全に仕切られた形状となっています。


車椅子スペースの1人掛けです。

全展開の図。座り心地ですが、背ズリ下部(要するにピンクの部分)が存外薄く作られているようで、腰掛けてみるとこの部分がゴチッと当たる感覚を持ちます。そこが構造的にダメな部分でして、もっとクッションを詰めてやれば、普通車としてはかなりハイレベルな座席となったのにとっても残念。またヘッドレストピローにはウイングアップ機構が付いているのですが、これはグリーン車のような座席幅が広めの座席で真価を発揮するものであり、普通車の座席幅ではかなり無理をしている印象があります。ヘッドレストピローを付けている割にはデフォルト角度でも前のめりにならない設計は秀逸なので、「510円での着席保証」を前提としたほんのちょっぴりの付加価値、と思えばまぁこんなものですね。


この形式名物、オープンカウンター式の車掌室です。車掌さんに用が有るけど、車掌室のドアを開けるのは少し気がひける、ならば扉を取ってしまおう!という合理的な考えの元に作られたJR北海道なりの気配りでしょうね。後継のキハ261系では、そんなもの一切無くしてフツーの車掌室になってしまいましたけどね・・。

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