2014年7月、阪急電車が初めて阪神線へ乗り入れ話題となりました。尼崎工場への入場が目的のため営業運転ではありませんでしたが、経営統合されたことを実感する1シーンとなりました。
そして現在、阪神線へ初めて乗り入れた編成は能勢電鉄に譲渡されました。5100系で、阪急時代は5136Fと5138Fを連結した状態で8両編成「5136F」として活躍していました。阪急時代の2000年に更新工事が行われ、5100系では初めて車内にLED表示機が設置された編成でした。未更新の編成が阪急線内に多く残っていますが、4+4で組成された8両編成は5132Fを除いて全てリニューアル工事が行われているのと、5132Fは箕面線予備編成に指定されているため、更新工事に留めたこの編成が譲渡の先陣を切ったのでしょう。譲渡後は再び4両編成となり、現在5136Fと5138Fの2本が系列名も番号もそのままに活躍しています。能勢電鉄へ渡った車両は必ず(「6000系6002F」という例外もいますが)何かしらの改造が行われ、前面に多少の変化が見られるのが最近の流れなのですが、この5100系もその流れを忠実に(笑)辿っており、スカートが取り付けられたために、アイボリー塗装前の阪急6000系に似た雰囲気となりました。
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「オールドルーキー」という、すでに古い譲渡車両であることに対して開き直った肩書きがされています(^^;; 阪急2000・2100系を種車とした1500・1700系は23~25年程度で能勢電鉄へ移籍し現在も活躍している55年選手ですが、5100系に至っては現時点で45年程。一体この形式を何年間使う予定なのでしょうか(^^;;
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車内です。尼崎工場入場時に改めて化粧板が貼り換えられているようです。今はツヤッツヤですね(笑)
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ドアです。LED表示機はドア左上に設置されています。阪急時代と特に変わりはありません。既存車両はドアブザーを増設していましたが、一度更新工事が行われている関係で既にドアチャイムが備わっていたのでそのまま使用しています。
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ドア上には開閉ランプも設置されています。阪急時代は設置されていなかったような・・。中高6年間宝塚線を利用していたので時々乗っていたはずですが、記憶が曖昧です・・。
車端部です。特に阪急時代と変わったところは有りません。一部車両にはフリースペースが設けられています。
最前面です。こちらも大きく変わりません。運転台は能勢電仕様になっています。
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天井です。こちらもそのまま、冷房吹き出し口がポツポツ並び、送風補助としてスイープファンが設置されています。
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窓です。伝統の一段下降窓は変わりませんが・・。
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日除けはアルミ鎧戸からフリーストップ式のロールカーテンに変わっています。生地は妙見の里山風景を意識したイラストになっています。
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車端部は5人掛けです。長さがやや短めなので、4人で座っていることの方が多そうです。座り心地は、座面のスプリングの利きは健在です。背ズリはかつての混雑に対応するためになるべく薄く、垂直に作られており、現在も変わっていません。まぁ能勢電くらいの乗車時間であれば特に問題無いでしょう。
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フリースペースです。少し前までは「車椅子スペース」と言ったところですが、現在は様々なシーンに対応した区画、として認識されることが多そうです。その証拠としてか、かつては車椅子マークが貼り付けられていたのですが、今は特に何も表示はありません。ちょっと不親切ですね・・。
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