長野新幹線延伸による北陸新幹線開業により製造された新型車両がE7系です。デザイン的には、東日本のE2系と西日本の500系を足して2で割ったような感じですね。中央の青いラインが、西日本の顔色を伺ったような気がしてなりません(^^;;
個人的には、見る角度によって印象が全く異なるという感想を持っています。斜めから見る分には、最近の東日本で流行のダブルカスプ型ではなく、完全な流線型にしているためにカッコよく見えますが、正面から見る分には中央の青い面積が広すぎるため、かなりのっぺりして見えてしまいます。ライトが外側に配置されているのも原因の一つだと思われます。500系のかっこよさは、中央の面積が少ないこと、ライトを中央に配置していることに有ると思っています。
側面には、「7」を模したロゴが入っています。
さて参ります、デッキドアです。特急用車両らしい狭いドアですね。ピーク時、遅延しないでしょうか・・。それより、周りの側壁が白い化粧板で、ドアだけ肌色と言うのは・・。肌色は使い方を間違えるとひどく安っぽく見えます。
バリアフリー対応車両のドアです。車椅子が通れるよう、幅が広くなっています。
トイレです。こちらのドアは黒系の化粧板を使っているためにシックに見えます。男性小用と洋式トイレが備わります。
E7系では女性専用トイレも備わります。うん、駆け込もうとした先がこれだったら、目も当てられない事態となりそうです(怖)
洗面台です。鏡は直角に配置された三面鏡となっています。そして、通路と仕切るためにカーテンもありますね。
こちらはバリアフリー対応車のデッキ部分です。様々な機能を集約したスペースとなっています。
こちらは車椅子対応トイレです。最近流行の円筒形を採用しています。
車椅子対応トイレ向かいの洗面台です。すぐ横には、いつの時代になっても健在、公衆電話があります。
ドアを挟んだ向かいにあるのが多目的室です。普段は施錠されています。
いよいよ車内です。外観とは裏腹に、赤と黒、白の配色が鮮やかな座席が並びます。
天井です。照明は反射式のLED灯となっています。つくづく惜しいのは、照明を寒色系としてしまったこと。化粧板・照明全てが寒色系で味気ない印象を受けたので、多少なりとも暖色系にしてもよかったかな、とも思います。
座席です。まずは3人掛けから。
座席です。まずは3人掛けから。先述の通り、座面から背ズリ腰部の黒、背ズリ上部の赤、ヘッドレストリネンの白というメリハリが個人的にお気に入りです(笑)
こちらは2人掛けです。
そしてこちら2人掛け。東日本の特徴といいますか、デフォルトがかなり垂直にセットされているような気がします。
車椅子対応座席は固定用のベルトを装備し、サイドアームレストを跳ね上げられるようにしています。
そして、E5系辺りから標準装備となった感がある、可動式のヘッドレストピロウです。普通車にも標準装備と言うのがうれしいですね。座り心地ですが、E5系では座席そのものの硬さとのトレードオフと言う形でのヘッドレストピロウなのかと本気で疑いましたが、E7系では座面・背ズリともに悪くないフッティングを感じました。これならば金沢まで乗り通しても大丈夫そうです。開業が楽しみですね。背ズリ肩部にはグリップが付いており、その表面には点字で座席番号が書かれています。
また、E7系では全席にコンセントが設置されています。260km/hが最高速度であり、電力供給に余裕が出来た(とされている)ためだそうです。新幹線もついにここまで来たか、と。A席は従来どおり窓の下に、B席とC席は前列の座席下に備わります。ちょっと見づらいので、珍しく矢印を入れてみました。黄色の「←」の場所に、コンセントがあります。
デッキ仕切り際の座席はテーブルが大型化されており、応加重タイプとなっています。このいわゆる「オフィスシート」、今や当たり前になってきましたね。
続いてグリーン車です。かつてはアッパークラスと言えばグリーン車でしたが、JR東日本的には飛行機で言うところのJALのクラスJに当たるレベルになってきているような気がします。
デッキ、仕切りをご覧いただきます。窓が無いもので、暗に普通車からの無用な立ち入りを阻んでいるように思います。
洗面台です。鏡が丸形となっています。
車内です。最大定員を狙うためでしょう、2+2配置なのは新幹線の伝統です。
デッキ仕切りを車内側から。ドア上にはLED表示機が設置されています。
天井です。普通車と構造は変わりませんが、色調が暖色系となっています。なるほど、普通車が寒色系となっているのはこのためでしたか。
続いて座席です。
付帯設備はシートバックテーブルにレッグレスト、そして収納式のカップホルダーとなっています。収納式のカップホルダーとレッグレストに、JR西日本とJR東日本それぞれの「らしさ」が出ているような気がします。座面は「クレイドル方式」という何やら面白い名前の機構を持っているようですが、実際はリクライニングと同時に座面後端が沈み込むいわば「ゆりかご式」のことで、これ自体はこれまでにも多数の前例が存在します。
グリーン車にも可動式のヘッドレストピローがあります。普通車にも設置された今、アッパークラスだけの必須アイテムというわけでもなくなったような気がします。
読書灯です。角度固定のため、人によっては照射される範囲が合わない可能性もあります。
センターアームレスト先端にはコンセントが二口、リクライニングとレッグレスト、読書灯の操作パネルが設置されています。スイッチ式で、リクライニングやレッグレストの動作も全て電動となっています。故に動きもやはりというか、やや鈍重です。
車椅子対応の1人掛けです。グリーン車に車椅子対応というのも珍しいですが、やはり最上位に位置するクラスでなくなったからこそ設定出来たのでしょうね。
サイドアームレスト側面には固定用のベルトが備わります。
デッキ仕切り際の座席は普通車同様オフィスシートとなっており、耐荷重タイプの大型テーブルが備わっています。
続いて新幹線のファーストクラスことグランクラスです。東北新幹線のE5系に続いて、E7系にも導入されました。サービスについては「飛行機のファーストクラスと比べてマニュアルレベルでサービスの質がまだまだ未熟」との意見が多いですが、今回は車内を中心に見ていきましょう。しかしグランクラス料金、高いですねぇ(/ー ̄;) 「あさま」や一部「はくたか」に、シートサービスを省略した割引料金を設定した列車も存在します。
それでは参りましょう、デッキドアです。普通車やグリーン車とは違い赤い化粧板を貼っており、明らかに雰囲気が違います。
またデッキの側壁は「和」をイメージした飾り柱となっています。
通路途中にはゴミ箱と、新聞ラックが設置されています。
デッキとの仕切り手前には荷物置き場があります。セーフティバーもありますね。
そしてデッキとの仕切りを外側から。こちらも窓はありません。
車内です。金沢方の12号車を全て使っていますが、1+2の3列配置が6列、計18名分のみの極めて贅沢な空間です。
デッキとの仕切りを車内側から。シックな色使いとなっています。ドア上にはLED表示機が設置されています。ここはどのクラスも変わりません。
天井です。照明が枕木方向に配置されているのが珍しいです。機能性を重視する必要が無いからこそ出来る業でしょうか。荷棚は飛行機と同じくハットラック式です。
それでは座席へ参りましょう。まずは2人掛けから。
形状を見ていても、飛行機の影響を強く受けているような気がします。バックシェル付きで、フルリクライニングしても後列に影響しないようにしています。テーブルはサイドアームレストから引き出す折り畳み式ですが、引き出すときはまだしも、収納するときの挙動がスムーズでありません。ここは要改善ですね。また、飲み物だけでの利用に備えて小型の折り畳みテーブルもあります。
続いて1人掛けです。
窓側にはマガジンラックが入っており、車内誌とグランクラスのマークがデザインされた袋(※スリッパが入っています)が入れられています。
全展開の図。レッグレスト装備となっているのは如何にもJR東日本の思想らしいです。個人的にはレッグレストはずっと使っているとふくらはぎに疲労感を伴うので、フットレストがある方がありがたいと思っている人です。こればっかりは人それぞれですね。
ヘッドレストピローはもちろん可動式、グリーン車や普通車よりも柔らかい"枕"然としたもので、リネンはフルカバータイプとなっています。その横からは読書灯が伸びてきており、可動式で照射範囲も広いです。
座席後ろの下部は布地を貼ったちょっとしたスペースがあります。荷物を置くためなのか、脱いだ靴を置くためのものなのか…
アームレスト先端にはコンセントがあります。
バックシェル背面にはメーカーズプレートが貼り付けされています。
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JR東日本E7系
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